京の算数学問題#712
アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
文章題を解く際に、解答に書かれた式と子どもが書いた式が少しでも違うと、丸をしていいのか困ることがあります。正しい答えにたどり着いているものの、解答のプロセスが異なる場合、どうすればよいか悩む親御さんは少なくありません。ここでは、そのような場合の対処方法と子どもへの教え方について考えてみましょう。
答えが正しければいいのか?
結論から言うと、答えが正しければ一旦丸をしてあげるべきです。
しかし、それだけで終わるのではなく、解答に至るプロセスを必ず確認しておきましょう。
答えがあっていれば良いから、なぜその答えになるのか?というプロセスに意識を向けるのです。
解き方が大切な理由
本当に理解できているか?を確認するため
正しい答えにたどり着いていても、その過程が適切でない場合、問題の本質を理解していない可能性があります。子どもがどのように考えて答えを導き出したのかを確認することで、理解の深さを評価することができます。
誤った方法を修正するため
算数や数学の問題は偶然書いた答えがあっていたと言うことも起こり得ます。
この場合、きちんと理解を促す必要があります。
子どもが正しい方法を身につけるためには、適切な指導が欠かせません。
解答に書かれた式を教えるべきか?
解答に書かれた式をそのまま教えるべきかどうかについては、以下のポイントを考慮することが重要です。
様々な視点を学ぶ
算数や数学にはいろんな解き方があります。子どもが独自の方法で正しい答えにたどり着いた場合、その考え方はもちろん尊重し、評価することが大切です。
ただ、その方法が一般的に使われている方法か、効率的であるかは確認しましょう。
模範解答を教える
解答に書かれた模範的な方法も教えるべきです。模範解答を理解しておくことは、他の問題や将来の学習において役立ちます。子どもが独自の方法を使うことを否定せず、標準的な方法も合わせて理解するように促しましょう。
丸つけの基準
採点においては、以下の基準を設けるとよいでしょう。
正しい答えにたどり着いている場合
基本的に丸をつけて良いと思いますが、必ず解答に至るプロセスが適切であるかを確認し、不適切な場合はフィードバックを行いましょう。
間違った答えにたどり着いている場合
バツをつける前に、子どもがどこで間違えたのかを特定し、具体的なフィードバックを行いましょう。
正しい方法を伝え、理解ができたら丸にしましょう。
子どもへの教え方
まず大切なのは考えた事を褒めるべきです。
「よく考えたけどおしいね」
という前おきが重要になります。
子どもが間違いを恐れずに学ぶ環境を作ることが大切です。
次に、子どもと一緒に解答過程を確認し、どのように考えたのかを聞きましょう。
これにより、子どもの思考プロセスを理解し、適切な声掛けができます。
まとめ
文章題の採点において、答えが正しければそれでよいのかという問いには、「答えが正しければ丸でよいが、解答過程も確認すべき」という答えになります。より深い理解を促すことためには、ポジティブなフィードバックと声掛けを通じて、子どもが自信を持って学び続けられる環境を整えましょう。
間違えるのは恥ずかしい事ではありません。自分が成長できるきっかけになるのが直しなのです。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!