因数分解 たすきがけの応用問題の解き方 京の算数学#219

京の算数学問題#219

京の算数学問題の画像

算数学コラム

たすきがけは因数分解の解き方の一つです。
特に高校数学ではこのたすきがけでの因数分解は基本問題になりますのでこのブログで完全攻略してしまいましょう!

たすきがけとは?

因数分解たすきがけの画像その1

x^2の係数と定数項の因数の組み合わせパターンを考えその中でかけ合わせてBCとADを作りBC+AD=xの係数になるパターンを考えていきます。

なぜそうなるの?

例えばax^2+bx+cを因数分解したとしたら。

因数分解した後の形は係数は不明ですが(Ax+B)(Cx+D)の形となるはずですよね。
※係数や項をABCDと仮置きしただけです。
この式を展開した時、ACx^2 + (AD+BC)x + BD となります。

と言う事は、元の式のaにあたるものがACです。
同様にまとめると

a=AC
b=AD+BC
c=BD

となります。
つまりここからたすきがけの決まりが導き出せます。

因数分解たすきがけの画像その2

つまり因数分解のたすきがけとは、因数分解が出来たと仮定した時の係数を比較して導き出されたものという事です。

因数分解たすきがけの問題を解いてみよう!

基本問題編

次の式をたすきがけで因数分解しましょう!
※x^2とはxの二乗を意味する

(1)6x^2+7x+3

(2)2x^2+5x-3

(3)8x^2+6xy-5y^2

【解答】

(1)

因数分解たすきがけの画像その3

よって(2x+1)(3x+2)

(2)

因数分解たすきがけの画像その4

よって(2x-1)(x+3)

(3)

因数分解たすきがけの画像その5

よって(4x+5y)(2x-y)

応用問題編

次の式をたすきがけで因数分解しましょう!

2x^2+xy+4x-y^2+y+2

【解答】

2x^2+xy+4x-y^2+y+2をxについて整理すると
2x^2+(y+4)x-(y+1)(y-2)になる。
たすきがけをすると

因数分解たすきがけの画像その6

よって(x+y+1)(x-y+2)となる。

このように高校で習う因数分解では因数を数字ではなく(y+1)のような形でたすきがけを行う場合もあるので注意しよう!
ただ、きちんと学べば簡単にできるようになるので繰り返し勉強していきましょう!

以上!京都市中京区にあるアイデア数理塾、油谷がお届けいたしました!

京の算数学 解答#219

京の算数学解答の画像

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