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京の算数学問題#970

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
小学3年生になると、算数の計算が一気に難しくなりますよね。
特に「2桁×2桁の筆算」は、苦手に感じるお子さんも多い単元です。
なぜ2桁×2桁は難しいの?
ひっ算のやり方がよくわからない!
どうしたら間違えずにできる?
こんな疑問を持つお母さんも多いのではないでしょうか?
今回は、2桁×2桁の計算をしっかり理解し、間違えずに計算できるコツを解説していきます!
なぜ「2桁×2桁の計算」は難しいのか?
2桁×2桁の計算が難しい理由の1つは、「マルチタスク」をしないといけないからです。
1桁×1桁のかけ算はシンプル!
「9 × 7」 のような1桁同士のかけ算は、九九を覚えていればすぐに答えが出せますよね。
しかし、2桁×2桁になると…
2桁×2桁は「かけ算+たし算」を同時に考えなければならない!
例えば、「23 × 45」の筆算を考えてみましょう。
23
× 45
――――
「5と23をかける」
23
× 45
――――
115 (23 × 5)
次に、「4と23をかける」(筆算の桁は1段ずらす。なぜなら「40」をかけているのと同義だから!)
※92と書かれているが実は920という意味になる。
23
× 45
――――
115 (23 × 5)
92 (23 × 40)
最後に、足し算をしないといけません。
23
× 45
――――
115
+ 92
――――
1035
まず 「23×5」 を計算
次に 「23×4」 を計算(ここがずれる!)
最後に 足し算 をする
このように、「かけ算」と「たし算」を同時にこなす必要があるので、2桁×2桁の計算は難しく感じるのです!
また、桁がなぜズレるのか?も確認しておきましょう。
23×45の筆算は(23×5)+(23×40)をわかりやすくやっているということです!
筆算のやり方をしっかり確認しよう!
① 一の位の数字をかける
まずは、一の位(5)と23をかけます。
23
× 45
――――
115 (23 × 5)
注意! 計算した答えは 一の位から書く!
② 十の位の数字をかける
次に、十の位(4=40)と23をかけます。
23
× 45
――――
115 (23 × 5)
92 (23 × 40)
注意! 十の位をかけた数は、一つ右にずらして書く!
③ たし算をする
最後に、足し算をします。
23
× 45
――――
115
+ 92
――――
1035
ここで間違えやすいポイント!
- たし算の位をそろえずに書いてしまう
- 十の位の計算結果をずらさずに書いてしまう
- くり上がりを忘れる
「筆算は、たし算と組み合わせる必要がある」 ということを、しっかり理解しておきましょう!
練習問題にチャレンジ!
レベル1(基本問題)
- 21 × 32 = ???
- 34 × 51 = ???
- 46 × 23 = ???
解答(1)672 (2)1734 (3)1058
レベル2(応用問題)
- 57 × 68 = ???
- 89 × 76 = ???
- 95 × 84 = ???
解答(4)3876 (5)6764 (6)7980
筆算のやり方を意識しながら、ゆっくり計算してみましょう!
ミスを防ぐ3つのポイント!
① かける順番を間違えない!
一の位のかけ算 → 十の位のかけ算 → たし算 の順番を守る!
② 十の位の計算を1つ右にずらす!
ずらさずに書くと、たし算の位がずれてしまう!
③ たし算のくり上がりを忘れない!
たし算の部分でよく間違えるので、筆算のひとつひとつをしっかり確認!
まとめ
2桁×2桁の計算が難しい理由
- 「かけ算」と「たし算」を同時に考える必要があるから!
- ひっ算の仕組みをしっかり理解しよう!
筆算の基本ステップ
- 一の位の数字をかける
- 十の位の数字をかける(1つずらす)
- 足し算をする!
ミスを防ぐポイント
- 計算の順番を守る!
- 十の位の計算はずらす!
- たし算のくり上がりを忘れない!
「2桁×2桁の計算」は、最初は難しく感じるかもしれませんが、コツをつかめばスムーズに解けるようになります!
まずは簡単な問題から練習して、自信をつけていきましょう!
今日も1日、がんばりましょう!
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)でした!
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#970
