数学コラムの目次
京の算数学問題#1460

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算数学コラム
「毎日少しずつやろうね」と話していたのに、気づけば夏休みの後半。
ワークも自由研究も読書感想文も、まだ残っている。
こうした経験があるご家庭は少なくありません。
夏休みの宿題が終わらないのは、単に子どものやる気がないからとは限りません。
多くの場合、宿題の量、見通しの立て方、始め方、苦手意識など、いくつかの理由が重なっています。
大切なのは、叱って一気に終わらせることではなく、どこで止まっているかを見つけることです。
夏休みの宿題が終わらない主な理由
①夏休み全体の長さをうまくつかめない
子どもにとって、夏休みはとても長く感じます。
「まだ始まったばかり」
「来週からやれば間に合う」
「あとでまとめてやればいい」
と思っているうちに、日数だけが過ぎてしまいます。
大人は締め切りから逆算して考えられますが、小学生にはまだ難しいことがあります。
宿題が終わらない子は、怠けているというより、残り日数と宿題量の関係が見えていないことも多いです。
②宿題の全体量を把握していない
夏休みの宿題には、いろいろな種類があります。
- 国語や算数のワーク
- 漢字や計算
- 読書感想文
- 自由研究
- 絵や工作
- 日記
- 音読
- 自主学習
ワークだけ見て「あと少し」と思っていても、後から自由研究や作文が残っていることに気づく場合があります。
まずは、何がどれだけあるのかを一覧にしないと、終わりまでの見通しは立ちません。
③宿題の量が大きすぎて始められない
「夏休みの宿題をやる」という目標は、子どもにとって大きすぎます。
何から始めればよいか分からないと、机に向かうこと自体が重くなります。
特に、
- 読書感想文を書く
- 自由研究をする
- ワークを全部終わらせる
といった宿題は、終わりまでの距離が見えにくいものです。
「今日は算数ワークを2ページ」
「自由研究のテーマを3つ考える」
と小さく分けると、始めやすくなります。
④分からない問題で進行がストップ
算数や国語のワークが進まない場合、やる気ではなく、内容が分からないこともあります。
たとえば、
- わり算の筆算が分からない
- 文章題で式を作れない
- 漢字を思い出せない
- 読書感想文の書き方が分からない
といった状態です。
子どもは「分からない」とうまく言えず、「面倒」「やりたくない」と表現することがあります。
進まない宿題が決まっているなら、その内容に苦手が隠れていないかを見ることが大切です。
⑤丸つけと直しが後回しになっている
ワークを最後まで解いてからまとめて丸つけしようとすると、直しが大量に残ります。
その結果、
「終わったと思ったのに、まだ直しがある」
「間違いが多すぎてやる気がなくなった」
という状態になりやすいです。
丸つけは、数ページごと、できれば1ページごとに行った方が負担を減らせます。
間違ったやり方のまま何ページも進むことも防げます。
⑥自由研究や作文を後回しにしている
ワークはページ数が見えるため、少しずつ進めやすい宿題です。
一方、自由研究や読書感想文は、
- テーマを決める
- 材料を用意する
- 調べる
- 実験する
- 写真を撮る
- 文章にまとめる
と、いくつもの段階があります。
終わりまでの見通しが最も立てづらい宿題ですので、後半にまとめてやろうとすると、材料が足りなかったり、観察日数が必要だったりして間に合わないことがあります。
時間のかかる宿題ほど、早めに最初の一歩だけ始めることが大切です。
⑦生活リズムが崩れている
夏休みは、寝る時刻や起きる時刻が遅くなりやすい時期です。
朝が遅くなると、
「昼ごはんのあとにやろう」
「遊んでからやろう」
「夕方からやろう」
と先延ばしになりやすくなります。
夜になると疲れて集中できず、翌日に持ち越す。
この繰り返しで宿題がたまっていきます。
宿題だけを管理するより、生活の流れを整える方が進みやすくなる場合もあります。
⑧完璧にやろうとしている
意外ですが、丁寧な子ほど宿題が終わらないことがあります。
- 字をきれいに書き直す
- 間違えるのが嫌で何度も確認する
- 自由研究を立派に仕上げようとする
- 作文の最初の一文で止まる
という場合です。
雑にやる必要はありませんが、すべてを完璧にしようとすると進まなくなります。
まず最後まで形にし、その後で直す方が進めやすいこともあります。
⑨親に言われるほど動かなくなる
宿題が残っていると、
「早くしなさい」
「いつになったら始めるの?」
「このままだと間に合わないよ」
と言いたくなります。
ただ、何度も言われると、子どもは宿題を「自分のやること」ではなく、「親にやらされること」と感じやすくなります。
言われないと動かない状態が続くと、親も子どもも疲れてしまいます。
全部を管理するより、やることを一緒に整理したうえで、少しずつ本人に任せることが大切です。
宿題が終わらないときに最初にやること
①残っている宿題を全部書き出す
まず、宿題を一つずつ確認します。
| 宿題 | 残り | 期限までに必要な日数 |
|---|---|---|
| 算数ワーク | 12ページ | 4日 |
| 漢字 | 6ページ | 3日 |
| 読書感想文 | 未着手 | 2日 |
| 自由研究 | まとめ途中 | 2日 |
頭の中だけで考えるより、紙に書くと整理しやすくなります。
②今日やることを少なく決める
残りが多いほど、全部終わらせようとしてはいけません。
まずは、
- 算数ワーク3ページ
- 漢字2ページ
- 読書感想文のメモだけ
など、今日の量を具体的に決めます。
「宿題をやる」ではなく、終わりが見える形にすることが大切です。
③時間より内容で区切る
「1時間勉強する」と決めても、集中できないことがあります。
それよりも、
- この2ページが終わるまで
- 計算10問まで
- 作文の最初の段落まで
と内容で区切る方が、子どもには分かりやすいです。
④難しいものと簡単なものを混ぜる
苦手な宿題だけを続けると、気持ちが止まりやすくなります。
たとえば、
- 計算5問
- 読書感想文のメモ
- 漢字1ページ
のように、比較的取り組みやすい内容を間に入れると続けやすくなります。
⑤分からない問題は印をつけて進む
一問で長く止まると、宿題全体が進みません。
分からない問題には印をつけ、いったん次へ進む方法もあります。
あとでまとめて、
- 教科書を見る
- 解説を読む
- 親や先生に聞く
- 塾で質問する
という形にすると、全体の進みを止めずに済みます。
保護者ができる声かけ
宿題が残っているときは、責めるより、進め方を一緒に整理する声かけが向いています。
「何が残っているか一緒に見よう」
「今日終わらせるなら、どれからにする?」
「一番時間がかかりそうなのはどれ?」
「分からない問題には印をつけておこう」
「終わったら、明日の分を決めよう」
答えや予定をすべて親が決めるのではなく、子どもに選んでもらうことも大切です。
夏休みの最終日に一気に終わらせてもいい?
提出に間に合わせることは必要です。
ただし、一晩で一気に終わらせると、
- 答えを写す
- 字が雑になる
- 間違い直しができない
- 内容がほとんど残らない
- 新学期に疲れを持ち越す
ことが多いです。
残り日数が少ない場合は、完璧を目指すより優先順位をつけましょう。
まず提出が必要なものを確認し、時間のかかる宿題から進めます。
宿題が終わらなかった経験も次に活かせる
宿題が遅れたことを、失敗だけで終わらせる必要はありません。
夏休みのあとに、
- 何を後回しにしたか
- どの宿題に時間がかかったか
- いつから焦り始めたか
- 来年は何を先に始めるか
を振り返ると、次の長期休みに活かせます。
大人が反省点を一方的に伝えるより、本人に考えてもらうことが大切です。
宿題の遅れから見える学習のサイン
毎年のように宿題が終わらない場合、計画性だけが原因とは限りません。
- 読むことに時間がかかる
- 書くことへの負担が大きい
- 算数の基礎があいまい
- 集中が続きにくい
- 間違いへの不安が強い
- 何から始めるか決められない
といった背景がある場合もあります。
「だらしない」で終わらせず、どの場面で止まりやすいかを見ると、必要な支えが見えてきます。
京都・中京区で夏休みの学習に悩んでいる方へ
アイデア数理塾では、夏休みの宿題をただ終わらせることだけを目的にしていません。
- 何から始めればよいか
- どのくらいの量に分けるか
- 丸つけをいつするか
- 分からない問題をどう残すか
- 自分で予定を立てるにはどうするか
といった、勉強の進め方も大切にしています。
やり方を一緒に整理したうえで、宿題や学習ペースを少しずつ本人に任せます。
宿題が終わらない経験は、自分に合う学び方を見つけるきっかけにもできます。
まとめ 宿題が終わらないのは、やる気だけの問題ではない
夏休みの宿題が終わらない主な理由は、
- 残り日数と宿題量が見えていない
- 宿題が大きすぎて始められない
- 分からない問題で止まっている
- 丸つけや直しを後回しにしている
- 自由研究や作文に時間がかかる
- 生活リズムが崩れている
- 完璧にやろうとしている
- 親に言われるほど受け身になっている
ことです。
大切なのは、「早くしなさい」と繰り返すことではありません。
残っている宿題を見えるようにし、今日やることを小さく決めることが、終わらせるための最初の一歩です。
京の算数学 解答#1460





