数学コラムの目次
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京の算数学問題#1503

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算数学コラム
京都府公立高校入試の新制度がはじまります。
この改革で保護者の方が押さえておきたいのは、内申点の重要性が一律に上がる・下がるのではなく、「共通枠」と「独自枠」で見方が変わるという点です。
京都府教育委員会は、令和9年度入学者選抜から、これまでの前期選抜・中期選抜を一本化し、新しい「前期選抜」として実施する方針を示しています。新しい前期選抜には、各高校の特色に応じて評価する「独自枠」と、共通の検査項目・配点で評価する「共通枠」が設けられます。
特に共通枠では、統一学力検査が200点、報告書が195点と示されています。つまり、当日の学力検査と内申点がほぼ同じ重さで見られる仕組みです。
そのため、新制度になっても、
- 中1から中3の2学期末までの通知表
- 定期テスト
- 提出物
- 授業への取り組み
- 副教科を含めた9教科の評価
を軽く見ることはできません。
「入試本番で取ればいい」だけではなく、中1・中2のうちから内申点を意識した学習習慣を作ることが、これまで以上に大切になります。
今日のお話しは、次のような保護者の方に向けて書いています。
- 京都府公立高校入試の新制度が気になっている
- 内申点がどれくらい大切なのか知りたい
- 中1・中2のうちから何を意識すべきか知りたい
- 中3になってから受験対策を始めればよいか迷っている
- 京都市中京区・烏丸御池周辺で高校受験対策の学習塾を検討している
- 定期テストや通知表の評価に不安がある
この記事では、制度の細かな手続きよりも、保護者が学習面でどう見ればよいかを中心に整理します。
なお、京都府教育委員会の資料では、令和9年度入学者選抜の詳細は選抜要項で定めるとされています。
最新の正式情報は、必ず京都府教育委員会・京都市教育委員会の発表で確認してください。
京都府公立高校入試の新制度で大きく変わる点
新制度では、従来の前期選抜と中期選抜が一本化され、新しい前期選抜として実施される予定です。
京都府教育委員会の資料では、新しい前期選抜は2月中下旬(2027年度は2月18日,19日を予定)に原則2日間で実施し、「独自枠」と「共通枠」の2つの枠を設けるとされています。
新制度の大まかなポイント
| 項目 | 新制度でのポイント |
|---|---|
| 選抜の形 | 前期選抜と中期選抜を一本化 |
| 枠 | 独自枠と共通枠 |
| 日程 | 2月中下旬に連続する2日間を予定 |
| 共通枠 | 統一学力検査200点+報告書195点 |
| 独自枠 | 高校ごとに検査項目・配点が異なる |
| 志願 | 独自枠1校1学科、共通枠最大3校3学科等が予定 |
この変更で大切なのは、受験のチャンスがどう変わるかだけではありません。
どの枠で受けるかによって、内申点の見られ方が変わるという点です。
共通枠では、内申点の重要性はかなり大きい
まず、共通枠について見ていきます。
京都府教育委員会の新制度チラシでは、共通枠の配点として、
- 統一学力検査:200点
- 報告書:195点
が示されています。統一学力検査は5教科で各40点、報告書は中学校3年間の必修教科の評定の合計で、音楽・美術・保健体育・技術家庭の評定は2倍とされています。
つまり、共通枠では、当日点200点に対して、内申点195点です。
これは、当日のテストと内申点がほぼ同じ重さで見られるということです。
共通枠で考えたいこと
共通枠を考える場合、内申点は「おまけ」ではありません。
たとえば、学力検査で少しリードしていても、内申点で差があると合計で追いつかれる可能性があります。
反対に、当日点に少し不安があっても、内申点が安定していることで支えになる場合もあります。
特に上位校や人気校では内申点が1点でも違えば当然ですが、合否に大きな影響を及ぼします。
つまり共通枠では、定期テストと通知表の積み重ねが、入試本番に近い重さを持つと考えておきたいところです。
加えて公立中学の定期テスト回数も年間4回か3回になっている学校もあり、1回のテストに対するウエイトが非常に大きくなる傾向にあります。
独自枠では、内申点の重要性は高校・学科によって変わる
次に、独自枠です。
独自枠は、各高校が定める検査項目や配点により、多元的に評価する枠です。
京都府教育委員会の資料では、独自枠の検査項目や配点は高校・学科によって異なるとされています。
詳しくは京都府教育委員会のHPをご参照ください。
独自枠では、
- 統一学力検査
- 学校個別検査
- 面接
- 作文・小論文
- 実技検査
- 活動実績報告書
- 報告書
などが、学校や学科によって組み合わされます。
また、独自枠の資料では、報告書は135点が基本として示されている一方、学校・学科等によって配点が異なる場合があるとされています。さらに、報告書を用いない選抜方式としてD方式が新設されることも示されています。
独自枠で考えたいこと
独自枠では、内申点が必ず同じ重さで使われるわけではありません。
高校や学科によって、
- 内申点を重く見る
- 学力検査を重く見る
- 面接や作文を組み合わせる
- 実技や活動実績を評価する
- 報告書を用いない方式がある
という違いがあります。
そのため、独自枠を考える場合は、志望校ごとに「何が何点で評価されるのか」を見ることが大切です。
ただし、「報告書を使わない方式があるなら、内申は気にしなくてよい」と考えるのは危険です。
多くの受験生は共通枠も視野に入れますし、独自枠でも報告書を使う学校・学科があります。
内申点を軽視してよい制度になったわけではありません。
内申点の重要性は「下がる」のではなく「分かれる」
新制度で内申点の重要性を一言で言うなら、下がるのではなく、受け方によって分かれるです。
ここは今までの入試制度とあまり変わらないですよね。
共通枠の場合
共通枠では、報告書195点と統一学力検査200点が示されています。内申点は当日点とほぼ同じ重さです。
そのため、共通枠を考えるなら、内申点の重要性はかなり大きいと言えます。
独自枠の場合
独自枠では、学校・学科ごとに配点が異なります。報告書を使う場合もあれば、検査項目の組み合わせが異なる場合もあります。
そのため、独自枠では「志望校によって内申点の重要性が変わる」と考える必要があります。
つまり新制度では、
- 共通枠では内申点が引き続き重要
- 独自枠では高校ごとに内申点の扱いが違う
- どちらの枠を使うかで戦略が変わる
- ただし内申点を軽視できる制度ではない
という見方が必要です。
現場で見られる勘違い
新制度の話になると、保護者や生徒の中でいくつかの勘違いが起こりやすくなります。
勘違い1「新制度なら当日点重視になる」
共通枠を見る限り、当日点だけで決まるわけではありません。
統一学力検査200点に対して、報告書195点です。
ほぼ同じ重さで見られます。
「本番で取れば大丈夫」と考えるのは、共通枠では危険です。
また、独自枠も内申点の配分は学校ごとに異なりますので、軽視すると大変なことになります。
勘違い2「独自枠があるから内申はいらない」
独自枠は学校ごとに配点が違います。
報告書を使う学校・学科もありますし、面接や作文、実技などが加わる場合もあります。
独自枠があるからといって、内申点が不要になるわけではありません。
勘違い3「中3から頑張れば内申は何とかなる」
報告書は中学校3年間の評定が関わります。
共通枠では、中学校3年間の必修教科の評定合計が報告書点として示されています。
つまり、中1・中2の通知表も無関係ではありません。
中3になってから頑張ることは大切ですが、中1・中2の積み重ねを後から完全に取り戻すことは難しくなります。
勘違い4「副教科は入試にあまり関係ない」
共通枠の報告書では、音楽・美術・保健体育・技術家庭の評定は2倍とされています。
つまり、副教科も大切です。
5教科だけでなく、9教科全体の取り組みが内申点に関わります。
勘違い5 「副教科を頑張れば内申点は得」
共通枠では2倍になるため、間違いではないですが、副教科のみ成績が良くても入試で問われるのは5科目ですので、当然全ての科目を頑張る必要があります。
ただ、受験戦略として科目ごとに割く時間の配分を調整するのは大切です。
内申点の差はどれくらい影響するのか
ここでは分かりやすい例として考えてみます。
共通枠では、統一学力検査200点、報告書195点です。
たとえば、AさんとBさんがいたとします。
| 受験生 | 学力検査 | 報告書 | 合計 |
|---|---|---|---|
| Aさん | 150点 | 150点 | 300点 |
| Bさん | 160点 | 135点 | 295点 |
この例では、Bさんの方が当日点は10点高いです。
しかし、報告書で15点差があるため、合計ではAさんが上になります。
もちろん、実際の合否は志望校や倍率、選抜方法によって変わります。
ただ、共通枠では内申点が合計点に大きく関わることは分かります。
原因別 今からできる対策
定期テストは取れるが、通知表が伸びない
定期テストの点数は悪くないのに、通知表が思ったほど上がらない子がいます。
この場合、テスト以外の部分を見直す必要があります。
対策
- 提出物を期限内に出す
- ワークを答え写しで終わらせない
- 授業中の取り組みを整える
- 小テストや単元テストも軽く見ない
- テスト直しのレポートを丁寧にする
内申点は、日々の積み重ねが反映されます。
提出物が雑になっている
提出物を出していても、内容が雑な場合は注意が必要です。
- 答えを写している
- 丸つけをしていない
- 間違い直しがない
- 空欄が多い
- 字が読みにくい
- 期限直前にまとめている
この状態では、学習としても評価としても弱くなりやすいです。
対策
- 提出前に丸つけを確認する
- 間違えた問題に印をつける
- 答えを閉じて1問だけ解き直す
- 期限の前日に終わらせない
- 学校ワークをテスト勉強として使う
提出物は「出せばよい」ではなく、「学習につながっているか」が大切です。
副教科を後回しにしている
副教科は、5教科より勉強時間を取りにくいことがあります。
しかし、共通枠の報告書では副教科の評定が2倍と示されています。
対策
- テスト前の直前にまとめない
- 実技だけでなく筆記対策もする
- プリントやノートを早めに整理する
- 提出物を後回しにしない
- 授業中の取り組みを大切にする
副教科は、直前に詰め込むだけでは間に合わないことがあります。
中1・中2で内申を意識していない
高校受験は中3だけで決まると思っている子もいます。
しかし、共通枠では中学校3年間の評定が報告書点に関わります。
対策
- 中1から定期テストの直しをする
- 中2で苦手教科を放置しない
- 通知表を見て教科ごとの課題を確認する
- 提出物の出し方を整える
- テスト2週間前から動く習慣を作る
中3から頑張ることも大切ですが、中1・中2の積み重ねは大きな意味を持ちます。
当日点だけで勝負しようとしている
当日点で勝負することはできます。
ただし、共通枠では報告書195点があるため、内申点を無視するのはリスクがあります。
対策
- 5教科の基礎を早めに固める
- 定期テストを入試対策の一部として見る
- 模試や実力テストだけでなく通知表も見る
- 志望校の枠ごとの配点を確認する
- 内申点と当日点の両方で戦略を考える
高校受験では、当日点と内申点を別々に見るのではなく、セットで考えることが大切です。
内申点だけで合否が決まるわけではありません
ここまで内申点の重要性を説明してきました。
ただし、内申点だけで合否が決まるわけではありません。
共通枠では統一学力検査200点もあります。
独自枠では学校・学科ごとに、面接・作文・小論文・実技・活動実績などが組み合わされる場合があります。
つまり、内申点が高いから安心というわけでも、内申点が低いから終わりというわけでもありません。
大切なのは、
- 内申点
- 当日点
- 志望校の選抜方式
- 独自枠の配点
- 苦手教科
- 定期テストの状況
- 提出物や学習習慣
を合わせて見ることです。
注意点|制度情報は必ず最新の公式発表で確認する
京都府教育委員会の資料では、新制度の詳細は今後の選抜要項で定めるとされています。
また、独自枠の学校別一覧も、令和7年12月時点の検討状況であり、正式には令和8年夏に策定予定の選抜要項で確定すると記載されています。
そのため、この記事の内容は、現時点で公表されている資料をもとにした保護者向けの整理です。
志望校を決めるときには、必ず最新の選抜要項、学校説明会、京都府教育委員会・京都市教育委員会の公式発表を確認してください。
塾の先生として見ていること
塾で京都府公立高校入試を考えるとき、私は内申点だけ、当日点だけで判断しません。
見るのは、
- 中1・中2の通知表
- 定期テストの点数
- 提出物の出し方
- 副教科の評価
- 数学・英語の積み上げ
- 実力テストや模試の点数
- 志望校の選抜方式
- 共通枠と独自枠のどちらをメインに対策をするのか?
です。
特に数学は、定期テストでも入試でも差がつきやすい教科です。
中1の正負の数、文字式、方程式。
中2の連立方程式、一次関数、証明。
中3の二次方程式、関数、図形。
どこかに穴があると、定期テストにも入試にも影響します。
内申点を上げるためにも、当日点を取るためにも、普段の数学の理解を積み上げることが大切です。
アイデア数理塾が大切にしていること
アイデア数理塾では、高校受験対策を「中3になってから一気に始めるもの」とは考えていません。
特に京都府公立高校入試では、共通枠で報告書195点が示されているように、中学校3年間の積み重ねが大きな意味を持ちます。
だからこそ、アイデア数理塾では、
- 定期テスト前の準備
- 学校ワークの進め方
- 数学のつまずき確認
- 間違い直し
- 提出物の管理
- 内申点と当日点の両方を意識した学習
- 志望校に合わせた受験準備
を大切にしています。
京都市中京区・烏丸御池周辺で、京都府公立高校入試や中学生の数学に不安がある方は、中3を待たずに、中1・中2の段階から学習習慣と定期テスト対策を整えておくことが大切です。
新制度になっても、日々の学習の積み重ねが大切であることは変わりません。
まとめ 新制度でも内申点は重要。共通枠では特に軽視できません
京都府公立高校入試の新制度で、内申点の重要性がなくなるわけではありません。
ポイントは次の通りです。
- 令和9年度入学者選抜から、前期選抜と中期選抜を一本化する方針
- 新しい前期選抜には「独自枠」と「共通枠」がある
- 共通枠では統一学力検査200点、報告書195点が示されている
- 共通枠では、内申点は当日点とほぼ同じ重さ
- 独自枠では、高校・学科によって内申点の扱いが変わる
- 副教科も内申点に大きく関わる
- 中1・中2からの積み重ねが重要
- 内申点だけでなく、当日点や志望校の選抜方式も合わせて見る必要がある
新制度で大切なのは、「内申点が必要かどうか」ではなく、「どの枠で、どのように評価されるか」を早めに知ることです。
そして、どの枠を考えるとしても、日々の授業、定期テスト、提出物、間違い直しを整えることは大切です。
高校受験は、中3の受験勉強だけで決まるものではありません。
中1・中2からの積み重ねを、今から少しずつ整えていきましょう。
京の算数学 解答#1503





