数学コラムの目次
京の算数学問題#1484

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算数学コラム
「1学期はそこまで悪くなかったのに、2学期になって急に成績が下がった」
「夏休み明けから、勉強についていけなくなった」
「9月以降、算数や数学を嫌がるようになった」
このような変化を見ると、保護者の方は「夏休みの過ごし方が悪かったのかな」と感じるかもしれません。
もちろん、夏休みの学習や生活リズムは大切です。
ただ、2学期に成績が落ちる子は、実は夏休みに入ってから急に崩れるのではなく、6月ごろから小さなサインが出ていることがあります。
6月は、学校生活にも慣れ、授業内容も少しずつ難しくなる時期です。
最初は小さなつまずきでも、そのまま夏休みに入り、9月以降の学習につながることで、大きな苦手に見えてくることがあります。
2学期に急に落ちたように見える理由
2学期に成績が下がると、急に勉強ができなくなったように見えます。
しかし、実際には、
- 1学期後半の理解があいまいだった
- 6月ごろから宿題に時間がかかっていた
- テスト直しをしないまま夏休みに入った
- 夏休み中に苦手を整理できなかった
- 9月から内容が難しくなった
という流れで、少しずつ積み重なっていることがあります。
特に算数・数学は積み上げの教科です。
前の単元があいまいなまま次に進むと、後から「急に分からない」と感じやすくなります。
なぜ6月からサインが出るのか
4月は新学年が始まったばかりで、授業内容も比較的入りやすいことがあります。
5月は連休もあり、まだ本格的なつまずきが見えにくい時期です。
しかし6月になると、
- 授業の進度が上がる
- 新しい単元が増える
- 宿題の量や難しさが変わる
- テストの結果に差が出始める
- 学校生活の疲れが出る
- 梅雨時期で体調や気分が不安定になりやすい
といったことが重なります。
そのため、6月は学習面でも生活面でも、子どもの小さな変化が見えやすい時期です。
6月に出やすいサイン① 宿題に時間がかかる
まず見たいのは、宿題にかかる時間です。
以前は20分で終わっていた宿題に、40分、1時間とかかるようになっている場合、何かの原因があってうまくいっていない可能性があります。
- 問題文を読むのに時間がかかる
- 計算が不安定
- やり方を思い出せない
- 分からない問題で手が止まる
- 間違えるのが嫌で進まない
などです。
単に「だらだらしている」と決めつける前に、どの問題で時間がかかっているかを見てみましょう。
6月に出やすいサイン② 計算ミスが増える
計算ミスが増えるのも、見逃したくないサインです。
「分かっているのにミスをしただけ」
「ケアレスミスだから大丈夫」
と思いたくなることもあります。
しかし、同じようなミスが何度も続く場合は、
- 途中式を書いていない
- 手順が定着していない
- 前の学年の計算が不安定
- 焦って解いている
- 見直し方を知らない
可能性もあります。
ケアレスミスに見えるものの中に、理解のあいまいさが隠れていることもあります。
ただうっかり間違いだった〜で終わらせないことが大切です。
6月に出やすいサイン③ 「分かった」と言うのに解けない
子どもが「分かった」と言っているのに、家で解くとできない。
これも6月ごろから増えやすいサインです。
授業中は先生の説明を聞いて納得している。
黒板を見れば分かる。
友達の答えを聞けば分かる。
でも、自分一人で問題を解こうとすると手が止まる。
これは、理解していないというより、理解したことを自分で取り出して使う練習が足りていない状態かもしれません。
説明を聞いて分かることと、自分で解けることは別です。
6月に出やすいサイン④ テスト直しを嫌がる
テストが返ってきたとき、点数だけ見て終わっていないでしょうか。
6月ごろのテストで、
- バツを見たがらない
- 答えを写して終わる
- 間違えた理由を言えない
- 解き直しを嫌がる
- 「もう終わったテストだから」と言う
という様子がある場合は注意が必要です。
2学期に伸びる子は、テスト後の直しができる子です。
反対に、6月の間違いをそのままにすると、夏休みをはさんで9月以降に同じつまずきが出やすくなります。
6月に出やすいサイン⑤ 文章題を数字だけで解こうとする
算数が苦手になり始める子によくあるのが、文章題で数字だけを見て式を作ることです。
- 出てきた数字を全部使う
- たし算かかけ算を当てようとする
- 問題文の最後を読まずに計算する
- 答えの単位を見ていない
- なぜその式にしたか説明できない
この状態で学年が進むと、割合、速さ、比、方程式の文章題でつまずきやすくなります。
文章題では、数字を見つけることより、数字の意味を見ることが大切です。
6月に出やすいサイン⑥ ノートに考えた跡がない
ノートがきれいかどうかよりも、考えた跡があるかを見たいところです。
6月ごろから成績が落ちるサインとして、
- 答えだけを書いている
- 途中式がない
- バツの問題を消している
- 解き直しが残っていない
- 自分のメモがない
- どこで間違えたか分からない
というものがあります。
ノートは、きれいに見せるためのものではありません。
自分がどう考え、どこで止まり、どう直したかを残すためのものです。
ただ小学校の授業でも中学校の授業でも最近は板書を撮る機会やノートまとめの機会が減っています。
プリント学習がメインなので、ここは難しいところではあるんですが、プリントや計算ドリルなども答えだけを書いているのか?ちゃんと式を書いているのか?が大切です。
6月に出やすいサイン⑦ 勉強を始めるまでに時間がかかる
宿題をやり始めるまでに時間がかかるのも、学習面のサインです。
「やりなさい」と言われてから動くまでが長い。
机には向かうけれど、なかなか始めない。
スマホやゲームから切り替えられない。
この場合、単にやる気がないのではなく、
- 何から始めればよいか分からない
- 宿題が重く感じている
- 分からない問題があると分かっている
- 勉強が親に言われてやるものになっている
- そもそもスマホ依存になっている
ことがあります。
始められない背景を見ずに叱ると、勉強への抵抗感が強くなることがあります。
6月に出やすいサイン⑧ 生活リズムが崩れ始める
6月は、学習面だけでなく生活面にも変化が出やすい時期です。
- 寝る時間が遅くなる
- 朝起きにくくなる
- 学校から帰るとぐったりしている
- 宿題を後回しにする
- 食事や入浴の時間がずれる
- 休日に生活が大きく崩れる
生活リズムが崩れると、勉強にも影響します。
眠い状態で授業を受ける。
疲れた状態で宿題をする。
集中できず、ミスが増える。
この流れが続くと、夏休みに入る前から学習の土台が不安定になります。
6月のサインを見逃すと、夏休みにどうなる?
6月の小さなつまずきをそのままにして夏休みに入ると、宿題を終わらせることが優先になりやすくなります。
- 分からない問題を飛ばす
- 答えを写す
- 丸つけを後回しにする
- 間違い直しをしない
- 自由研究や作文に追われる
- 生活リズムが乱れる
という状態に結果的になりやすくなります。
宿題は終わったけれど、理解はできていないので、
このまま2学期に入ると、新しい単元で急に苦しくなることがあります。
2学期に成績が落ちやすい理由
2学期は、学習内容が一段難しくなりやすい時期です。
小学生では、
- わり算の筆算
- 小数
- 分数
- 面積
- 割合
- 速さ
- 比
- 複雑な文章題
などが増えていきます。
中学生では、
- 方程式
- 連立方程式
- 一次関数
- 図形
- 証明
- 英語の文法や長文
など、複数の知識を組み合わせる内容が増えます。
1学期後半の理解があいまいなまま2学期に入ると、急に授業が難しくなったように感じやすくなります。
6月に保護者が見たいポイント
6月に見たいのは、点数だけではありません。
むしろ、次のような学習の中身を見たいところです。
- 宿題にどれくらい時間がかかっているか
- 間違い直しをしているか
- どの単元で止まっているか
- 計算ミスが増えていないか
- 文章題をどう読んでいるか
- ノートに途中式があるか
- 自分で質問できているか
- 勉強を始める流れがあるか
点数がまだ大きく下がっていなくても、ここに不安がある場合は、早めに整えておくと安心です。
家庭でできる対策① 宿題の「時間」ではなく「つまづく場所」を見る
宿題に時間がかかるときは、「早くしなさい」と言う前に、どこで止まっているかを見ます。
- 問題文で止まっているのか
- 式を作るところで止まっているのか
- 計算で止まっているのか
- 書くことが負担なのか
- やり直しで止まっているのか
止まっている場所が分かると、必要な支え方が見えてきます。
全部を教えるのではなく、止まっている一か所だけ支えることが大切です。
家庭でできる対策② 間違い直しを1問だけでもする
6月のうちに身につけたいのが、間違い直しの習慣です。
すべてを完璧に直す必要はありません。
「バツの中から1問だけ、答えを見ずにもう一度解く」でまずは十分です。
大切なのは、バツを見て終わらせないことです。
間違いは、嫌なものではなく次に伸びるための材料だとポジティブに捉える習慣が大切です。
家庭でできる対策③ 文章題では数字の意味を聞く
文章題が苦手な子には、すぐに「何算?」と聞くより、
「この数字は何を表している?」
「何を求める問題?」
「答えの単位は何になりそう?」
「図にするとどうなる?」
と聞く方が効果的です。
計算方法を当てるのではなく、数量の関係を見る習慣をつけます。
家庭でできる対策④ ノートに途中式と印を残す
ノートはきれいさよりも、考えた跡が大切です。
6月のうちから、
- 途中式を書く
- 間違えた問題に印をつける
- 解き直しのスペースを残す
- 注意点を一言書く
- 分からない問題に「?」をつける
ことを意識しておくと、夏休みやテスト前に見直しやすくなります。
家庭でできる対策⑤ 夏休み前に「一つだけ」対策する単元を決める
夏休みに入る前に、あれもこれも直そうとすると大変です。
まずは一つだけで構いません。
- 分数を確認する
- わり算の筆算をやり直す
- 文章題で図を描く練習をする
- 計算ミスを減らす
- 丸つけをすぐにする
- 英単語を少しずつ覚える
夏休みに何をすればよいかが決まっている子は、学習を始めやすくなります。
反対に、苦手がぼんやりしたままだと、宿題を終わらせるだけで夏が過ぎてしまいます。
「まだ大丈夫」と思いやすい6月こそ大切
6月は、成績が大きく落ちていないことも多い時期です。
そのため、
「まだ平均点は取れている」
「本人も大丈夫と言っている」
「夏休みにやればいい」
と思いやすくなります。
しかし、6月に見える小さなサインは、2学期の学習に影響することがあります。
大きく崩れてから戻るより、少し違和感がある段階で整える方が、子どもの負担は少なくなります。
アイデア数理塾が大切にしている見方
アイデア数理塾では、2学期に成績が落ちたときも、その瞬間だけを見て判断しません。
- 6月ごろから宿題に時間がかかっていなかったか
- 1学期後半の単元で止まっていなかったか
- テスト直しができていたか
- 夏休みの宿題が提出だけになっていなかったか
- 間違い直しや質問の習慣があったか
を確認します。
成績が落ちた原因は、直前だけにあるとは限りません。
どこでつまずきが始まったのかを見つけ、必要なら前の単元に戻ることが大切です。
京都市中京区・烏丸御池周辺で、小学生・中学生の算数・数学に不安がある方は、2学期に困る前に、6月ごろの小さなサインを一度確認してみることをおすすめします。
まとめ 2学期の成績低下は、6月の小さなサインから始まっている
2学期に成績が落ちる子は、夏休みに入ってから急に崩れるとは限りません。
6月ごろから、
- 宿題に時間がかかる
- 計算ミスが増える
- 分かったと言うのに解けない
- テスト直しを嫌がる
- 文章題を数字だけで解く
- ノートに考えた跡がない
- 勉強を始めるまでに時間がかかる
- 生活リズムが崩れ始める
といったサインが出ていることがあります。
大切なのは、点数が大きく下がってから焦ることではありません。
小さな違和感の段階で、どこで止まっているかを見ることです。
6月のサインに気づけると、夏休みの過ごし方も変わります。
そして、2学期の学習にも入りやすくなります。
京の算数学 解答#1484





