京の算数学問題#1483

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算数学コラム
「中学生になる前に、英語や数学を先取りした方がいい?」
「小学生のうちに塾へ行かせるべき?」
「中学校で困らないために、今何をしておけばいい?」
小学校高学年になると、中学校の学習を意識し始める保護者の方は多いと思います。
確かに、中学校では、教科数が増え、授業の進み方も速くなります。
定期テスト、提出物、部活動、内申、進路の話など、小学校とは違う環境が始まります。
そのため、「早めに準備しなければ」と感じるのは自然なことです。
当学習塾にご相談としてよせられている内容もこの時期の小学5年生以上のご相談の大半は中学生を見据えてというものです。
ただし、中学生になる前に本当に準備したいのは、難しい内容をどんどん先取りすることだけではありません。
大切なのは、小学校内容の土台を整え、自分で学習を進める準備をしておくことです。
中学準備は「先取り」だけではありません
中学準備というと、
- 中1数学を先に学ぶ
- 英単語をたくさん覚える
- 難しい問題集に取り組む
- 長時間勉強する
というイメージがあるかもしれません。
もちろん、余裕がある子にとって先取りが役立つこともあります。
しかし、小学校内容に不安が残っている状態で先へ進むと、中学校でかえって苦しくなることがあります。
たとえば、
- 分数や小数があいまい
- 文章題で式が作れない
- 割合や速さが苦手
- 丸つけや間違い直しをしていない
- 宿題を親に言われないと始められない
という状態のまま中学内容を先取りしても、理解が積み上がりにくくなります。
特に数学は小学算数の分数や小数の理解が曖昧のまま進むとスタートで100%つまづきます。
もちろん全ての単元を復習する必要はありません。
中学生になる前に必要なのは、先へ急ぐことより、今までの学びを使える形にしておくことです。
準備① 算数の基礎を整える
中学校の数学は、小学校の算数の上に積み上がります。
中1で学ぶ正負の数、文字式、方程式も、小学校の計算力や数量感覚が土台になります。
特に確認しておきたいのは、次の内容です。
- 四則計算
- 小数
- 分数
- 単位
- 割合
- 速さ
- 比
中学生になって数学で困っているように見えても、原因が小学校の分数や割合にあることは少なくありません。
「中学数学が難しい」のではなく、前の土台があいまいなために、新しい内容を受け止めにくくなっていることがあります。
意外かもしれませんが、高校数学でつまずくパターンでテストの答案を見てみると分数の理解が曖昧であるケースがほとんどです。
準備② 分数・割合・速さをそのままにしない
小学校算数の中でも、中学校につながりやすいのが分数、割合、速さです。
分数
中学数学では、文字式や方程式の中でも分数が出てきます。
分数のたし算・ひき算、通分、約分が不安定だと、数学の考え方は分かっていても計算で止まりやすくなります。
割合
割合は、中学校の数学だけでなく、理科や社会、資料の読み取りにも関係します。
「何をもとにするのか」
「どちらを比べているのか」
が分からないままだと、文章題やグラフ問題でつまずきやすくなります。
速さ
速さは、単位や比例の考え方にもつながります。
公式を覚えているだけでなく、道のり・速さ・時間の関係を説明できるかが大切です。
この3つは、「なんとなく苦手」のまま中学校へ進むと、あとから戻るのが大変になりやすい単元です。
準備③ 文章題を数字だけで解かない
中学生になると、文章から式を作る問題が増えます。
方程式の文章題では、
- 何を文字にするか
- 何が分かっているか
- 何を求めるか
- 数量がどうつながっているか
を考える必要があります。
小学生のうちから、文章題で数字だけを見て計算する癖があると、中学校で苦労しやすくなります。
文章題では、式を作る前に、
「何を聞かれている?」
「この数字は何を表している?」
「答えの単位は何になりそう?」
「図にするとどうなる?」
と考える習慣をつけておきたいところです。
かつては計算ができればなんとかなった中学数学も思考力を問われるようになってからはそれだけで歯はが立たなくなってきました。
準備④ 丸つけと間違い直しを自分でできるようにする
中学生になると、学校ワークやプリント、提出物が増えます。
小学生のうちは親が丸つけを手伝っていても、中学生になるとすべてを親が見るのは難しくなります。
だからこそ、小学生のうちに、
- 解いたら丸つけをする
- 間違えた問題に印をつける
- 答えを写すだけで終わらない
- もう一度自分で解く
- 分からない問題を質問する
という流れを少しずつ身につけておくことが大切です。
中学生になって成績が伸びる子は、間違えない子ではありません。
間違えたあとに、直せる子です。
準備⑤ 宿題を「終わらせる」だけにしない
小学校では、宿題を提出できていれば大きな問題にならないこともあります。
しかし、中学校では、宿題やワークが定期テストにつながります。
ワークを終わらせるだけではなく、
- どの問題を間違えたか
- どこが分からなかったか
- テスト前にどこを見直すか
を残しておくことが大切です。
「宿題をやった」だけで安心するのではなく、
「できるようになった問題は何か」
「まだ直すべき問題はどれか」
を見る習慣をつけておきましょう。
準備⑥ 自分で質問できるようにする
中学校では、分からないことを長く放置すると、次の単元にも影響します。
そのため、小学生のうちから「質問する力」を育てておきたいところです。
ただし、最初から上手に質問できる子は多くありません。
まずは、「全部分からない」ではなく、
「問題文は分かったけれど、式が作れない」
「式は作れたけれど、計算で止まった」
「解説のこの部分が分からない」
「なぜこの公式を使うのか分からない」
と言えるようになることが大切です。
私が指導をしていてまず徹底してもらうのはここです。
徐々に止まっている原因が自分自身でもわかってくるので少しずつ理解が深まってきます。
質問できる子は、中学生になってからも学習を立て直しやすくなります。
準備⑦ 勉強を始める時間を決める
中学生になると、部活動や習い事で時間の使い方が難しくなります。
小学生のうちに、少しでも家庭学習の型を作っておくと安心です。
たとえば、
- 帰宅後すぐ
- 夕食前
- お風呂の前
- 朝の10分
- 学校の準備のあと
など、家庭に合った時間で構いません。
大切なのは、毎回「いつやるの?」と親が声をかけなくても、だいたいの流れが決まっていることです。
勉強時間は長くなくてもかまいません。
まずは、決まった時間に机に向かう習慣を作ることが大切です。
準備⑧ 親が管理しすぎない練習をする
中学生になる前に、少しずつ本人に任せる練習も必要です。
小学生のうちは、保護者が声をかけたり、宿題を確認したりすることは自然です。
ただ、すべてを親が決めていると、中学生になってから自分で動きにくくなることがあります。
小学生のうちから、
- 何から始めるか選ばせる
- 丸つけを自分でしてみる
- 間違い直しの問題を一つ選ばせる
- 明日の準備を自分で確認する
- 分からない問題に印をつけさせる
など、少しずつ任せる範囲を広げていきましょう。
任せることは放置ではありません。
やり方を教えたうえで、少しずつ本人に渡していくことです。
準備⑨ 英語は「完璧な先取り」より慣れが大切
中学校に入ると、英語の授業も本格的になります。
小学生のうちから英語に触れている子も多いですが、無理に難しい文法を完璧に先取りする必要はありません。
- アルファベットを読める
- 基本的な単語に慣れている
- 英語の音に抵抗が少ない
- 簡単なあいさつが分かる
- 英語を書くことに少し慣れている
くらいでも、中学英語への入り口になります。
英語が苦手になりやすい子は、読む・書く・覚える量が急に増えたときに負担を感じます。
中学生になる前に、少しずつ英語に触れておくことは役立ちます。
ただし、英語だけに偏りすぎて、算数や国語の土台が崩れないようにしたいところです。
準備⑩ 生活リズムを整える
中学生になると、朝の準備、授業、部活動、宿題、テスト勉強と、生活が忙しくなります。
そのため、学習以前に生活リズムが大切です。
- 朝起きる時間
- 寝る時間
- 食事の時間
- スマホやゲームの時間
- 学校の準備
- 家庭学習の時間
が大きく乱れていると、勉強に集中しにくくなります。
特に、寝る時間が遅い状態が続くと、授業中に集中できなかったり、家庭学習を始める前に疲れてしまったりします。
中学準備として、生活を整えることも大切な学習準備です。
中学生になる前に焦らなくてもいいこと
中学準備というと、あれもこれも必要に感じるかもしれません。
しかし、すべてを完璧にする必要はありません。
焦らなくてもよいこともあります。
難しい問題集を何冊も進めること
基礎があいまいなまま難しい問題に進むより、学校内容をしっかり理解する方が大切です。
長時間勉強すること
中学生になる前から長時間勉強を続ける必要はありません。
まずは短くても継続する習慣を作る方が大切です。
中学内容を完璧に先取りすること
先取りは、土台がある子には役立ちます。
しかし、全員に必要なわけではありません。
まずは小学校内容の確認が優先です。
中学校で困りやすい子の共通点
中学校に入ってから困りやすい子には、次のような共通点があります。
- 小学校の分数や割合があいまい
- 文章題を数字だけで解いている
- 丸つけや直しをしていない
- 宿題を提出するだけになっている
- 分からない問題を質問できない
- 親に言われないと勉強を始めない
- 生活リズムが崩れやすい
- 間違えることを強く嫌がる
これらは、中学校に入ってから突然起こるわけではありません。
小学生のうちから少しずつ見えているサインです。
早めに整えておくことで、中学校への移行が楽になります。
家庭でできる中学準備
家庭でできることは、特別な教材を増やすことだけではありません。
まずは、次のようなことから始められます。
- 計算を短時間で続ける
- 間違えた問題を1問だけ解き直す
- 文章題で求めるものに線を引く
- 宿題の丸つけをその日のうちにする
- 分からない問題に印をつける
- 明日の準備を自分で確認する
- 勉強を始める時間を決める
- スマホやゲームの時間を家庭で話し合う
どれも小さなことですが、中学生になってから必要になる力です。
アイデア数理塾が考える中学準備
アイデア数理塾では、中学生になる前の準備として、単に中学内容を先取りすることだけを大切にしているわけではありません。
まず確認するのは、
- 小学校算数のつまずきが残っていないか
- 分数・割合・速さを理解しているか
- 文章題で数量の関係を見られるか
- 丸つけや間違い直しができているか
- 分からないところを質問できるか
- 自分で学習を進める準備ができているか
という部分です。
勉強のやり方を伝えたうえで、宿題や学習ペースは少しずつ本人に任せます。
中学校に入ってから慌てるのではなく、小学生のうちに学び方の土台を整えておくことが大切です。
京都市中京区・烏丸御池周辺で、小学生の算数や中学準備に不安がある方は、まず今どこでつまずいているかを確認してみることをおすすめします。
まとめ 中学生になる前に準備すべきことは、先取りより土台づくり
中学生になる前に、小学生が本当に準備すべきことは、難しい内容を先取りすることだけではありません。
大切なのは、
- 算数の基礎を整える
- 分数・割合・速さをそのままにしない
- 文章題を数字だけで解かない
- 丸つけと間違い直しを身につける
- 宿題を提出で終わらせない
- 自分で質問できるようにする
- 勉強を始める時間を決める
- 少しずつ本人に任せる
- 英語に無理なく慣れる
- 生活リズムを整える
ことです。
中学準備は、特別なことをたくさん増やすことではありません。
小学生のうちに、学び方と生活の土台を整えておくことです。
その土台がある子は、中学校に入ってから新しい内容にも向き合いやすくなります。
京の算数学 解答#1483





