勉強が苦手な子の“机に向かうまで”をラクにする方法〜やる気より先に整える3つのステップ〜 京の算数学#1241

京の算数学問題#1241

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算数学コラム

塾で子どもたちを見ていると、
「勉強そのもの」よりも
“机に向かうまで”が一番しんどい子って、ほんとうに多いです。

保護者の方からも
「声をかけても動かない」
「始めるまでが長い…」
「やればできるのに、やり始めが大変」
という相談がよくあります。

そして、ここだけは覚えておいてほしいのですが…

“動けない”のは、怠けているからじゃない。
「始める」という行為のハードルが、思っている以上に高いだけ。

今日はそのハードルを“スッと下げる”ための、
家庭でできる小さな工夫をまとめます。


① 「いきなり机に向かう」をやめる

いちばん大きなポイントはこれです。

大人でも
・仕事を始める前にコーヒー飲みたくなる
・家事の前にちょっとスマホ見てしまう
…ありますよね。

子どもも同じで、
“ゼロ→100で切り替える”のは不可能に近いんです。

そこでおすすめは「5分だけウォームアップ」

たとえば

  • ノートを開くだけ
  • 筆箱の中を整える
  • 昨日やったページを1分だけながめる
  • 英単語を3つだけ復習

これくらいの“軽さ”がベスト。

動き始めのハードルは、
「勉強する」ではなく「机に座る」くらいがちょうどいいんです。


② 勉強を“場所”ではなく“行動”で決める

多くの子は「机」という存在に苦手意識を持っています。

机=怒られる場所
机=しんどい場所
机=苦手と向き合う場所

こうなっている子は、
机に向かうだけで心が重くなります。

だからこそ「場所の縛り」をゆるめる

  • リビングで5分だけ
  • ベッドで単語だけ
  • キッチンで計算プリント1問
  • 車の中で暗記カード

こんな感じで、“勉強=机じゃなくてもいい”を許可すると、
動き出しのハードルがグッと下がります。

机でガッツリやるのは、
最後のステップでOK。


③ 「やる気」より「スタートの合図」を作る

「ほら、やる気出して」「そろそろ始めようよ」
と声をかけても、
やる気ってスイッチみたいに入らないんですよね。

やる気は“始めた後”に出てくるもの。
だから、やる気がなくても始められる仕組みを作るのが大事。

スタートの合図の例

  • タイマーを15分にセットしたらスタート
  • おやつを食べ終わったら開始
  • テレビのCM中はカードだけやる
  • 帰宅したら“プリント1枚だけ”がルール

このように
「きっかけを外側に置く」のがポイントです。

習慣って、気持ちではなく きっかけで動きます。


小さな「スタート」が積み重なると、苦手が動き出す

机に向かうまでが苦手な子は、
勉強そのものが苦手なのではなく、

  • 始める勇気が足りない
  • 完璧を求めて身動きできない
  • いきなり重たいタスクを要求されている

こういう状態で止まっているだけ。

だからこそ
小さな“始められる形”を作るだけで、驚くほど変わります。

勉強が得意な子と苦手な子の差って、
実は「始めるまでの工程」の差だったりするんですよね。


京都市中京区・アイデア数理塾では

“机に向かえない子”の指導は、実は大得意です。

  • いきなり重い課題を出さない
  • 最初の5分を一緒につくる
  • 「やる気の前に行動」を意識した声かけ
  • 勉強=苦しさにならないように仕組み化

机に向かうまでのストレスが減ると、
勉強の定着度も、子どもの表情も変わっていきます。

京の算数学 解答#1241

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