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京の算数学問題#1524

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算数学コラム
2学期が始まってしばらく経つと、面談で「夏休み前はできてたのに、急にできなくなった気がして」という相談をよく受けます。
計算にやたら時間がかかる。
前は解けていたはずの問題で手が止まる。
宿題に取りかかるまでにやたら時間がかかる。
こういう様子を見ると、親御さんとしては、
「夏休みの間に忘れちゃったのかな」
「サボり癖がついちゃったのかな」
「またゼロから教え直さないといけないのかな」
と不安になってしまうと思います。
でも塾でこの時期の子たちを見ていると、多くの場合は「できなくなった」のではなく、感覚が戻っていないだけのことがほとんどです。忘れたのではなく、思い出すのに少し時間がかかっている、というくらいの状態です。
ここを混同してしまうと、対応がずれてしまいます。「できなくなった」なら量をこなして取り戻す必要がありますが、「戻っていないだけ」なら、無理に負荷をかけるよりも、感覚を戻す時間を用意してあげる方が早いことが多いです。
夏休み中に何が起きていたのか
夏休みは、普段とは勉強の条件がかなり変わる期間です。
学校がない分、毎日決まった時間に机に向かう習慣が崩れやすくなります。宿題も、計画的に進める子もいれば、後半にまとめてやる子もいます。生活リズムも、起きる時間や寝る時間が普段よりゆるくなりがちです。
さらに、夏休み中の勉強は「宿題を終わらせること」が目的になりやすく、日々の授業のように毎日少しずつ同じ単元に触れる、という状態からは離れてしまいます。
こう考えると、2学期に入って「なんとなく感覚が鈍っている」状態になるのは、むしろ自然なことです。特別さぼっていたわけではなくても、毎日決まった時間に同じ種類の問題に触れる、という環境そのものがなくなっていたわけですから。
夏休み明けによく見られる3つのこと
①計算のスピードが戻っていない
普段の授業では当たり前のようにできていた計算に、やたら時間がかかるようになることがあります。
答えは合っているのに、明らかに時間がかかっている。指を使って数える、途中式を何度も見直す、といった様子が増えることもあります。
これは、計算のやり方を忘れたわけではなく、毎日触れることで保たれていた「スピード」の部分が落ちているだけのことが多いです。感覚は、知識より先に鈍ります。
②「思い出すのに時間がかかっている」だけなのに、本人も自信をなくしてしまう
以前できていた問題で手が止まると、子ども自身が一番びっくりします。
「あれ、なんでできないんだろう」
「前はできたのに」
という気持ちから、必要以上に自信をなくしてしまうことがあります。ここで「夏休みサボったからでしょ」と言われると、余計に萎縮してしまい、次の問題にも手を出しにくくなります。
実際には、1〜2週間ほど同じ単元に触れ直すだけで戻ることが多いので、本人が感じているほど深刻な後退ではないケースがほとんどです。
③宿題や勉強に取りかかるまでの時間が長くなっている
夏休み中は、勉強を始めるタイミングが本人任せになりやすい期間です。この「始めるまでの時間」が長くなる感覚が、2学期に入ってもそのまま残っていることがあります。
机には向かっているのに、なかなか問題に手をつけない。これも「やる気がなくなった」というより、決まった時間に始める、という生活リズムがまだ戻っていないだけのことが多いです。
家庭で気をつけたいこと
夏休み明けにいきなり普段通りのペースに戻そうとすると、子どもによっては負担が大きくなりすぎることがあります。
「なんでこんなこともできなくなったの」
「夏休みサボってたからでしょ」
という声かけは、本人が一番戸惑っているタイミングで追い打ちをかける形になりやすいです。
本人も「前はできていたのに」と分かっているからこそ、余計にきついものです。
代わりに、
「最初は感覚が戻るまで時間がかかるものだよ」
「前にやったところ、少し復習してみようか」
「できなかった理由より、今どこまで戻ってきたかを見てみよう」
くらいの声かけの方が、本人も落ち着いて取り組みやすくなります。
やることとしては、いきなり新しい単元や難しい問題に挑戦させるより、少し前の単元や、夏休み前に得意だった範囲から触れ直すのがおすすめです。感覚さえ戻れば、理解自体は残っていることがほとんどなので、思っている以上に早く元のペースに戻ります。
塾の先生として見ていること
2学期が始まってすぐの時期、塾でも生徒の様子はよく観察するようにしています。
見ているのは、計算のスピードが戻っているか、以前できていた単元にどのくらい時間がかかっているか、本人が「できない」ことに対してどんな反応をしているか、といったところです。
ここで大事なのは、「夏休み前と比べてどうか」だけで判断しないことです。夏休み明けの数週間は、多くの子が一時的に落ちる時期なので、この時点の状態だけを見て「理解が抜けている」と決めつけると、必要以上に前の単元まで戻ってしまうことがあります。
数週間触れ直しても戻らない場合は理解そのものが抜けている可能性がありますが、多くの場合は感覚が戻るだけで元のペースに戻っていきます。この見極めは、日々生徒の手元を見ている立場だからこそできることだと思っています。
アイデア数理塾が大切にしていること
アイデア数理塾では、夏休み明けの「できなくなった」を、そのまま理解不足だと決めつけることはしません。
大切にしているのは、感覚が戻っているだけなのか、理解そのものが抜けているのかを見分けること、いきなり負荷をかけずに感覚を戻す期間を用意すること、本人が必要以上に自信をなくさないように声かけをすること、です。
京都市中京区・烏丸御池周辺で、2学期に入ってからのお子さんの様子に不安がある方は、「できなくなった」と決めつける前に、感覚が戻る時間なのかどうかを見てあげてほしいなと思います。
まとめ
夏休み明けに急にできなくなったように見える子は、多くの場合、理解を失ったわけではなく、感覚が戻っていないだけです。
計算のスピードが戻っていない、本人が思っている以上に自信をなくしている、勉強に取りかかるまでの時間が長くなっている。このあたりが、夏休み明けによく見られる3つのことです。
いきなり普段通りのペースに戻そうとせず、少し前の単元や得意だった範囲から触れ直す時間を用意してあげること。それだけで、思っているより早く元のペースに戻っていきます。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!
京の算数学 解答#1524





