数学コラムの目次
- 1 京の算数学問題#1513
- 2 アイデア数理塾はこちら
- 3 算数学コラム
- 4 京の算数学 解答#1513
- 5 おすすめの算数学ブログ
京の算数学問題#1513

アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
言われた通り学校のワークを3周した。
提出物も終わらせた。
テスト前も机に向かっていた。
それなのに、定期テストの点数が思うように上がらない。
このような子は、決して少なくありません。
ここで大切なのは、ワークを3周したかどうかより、3周の中で何ができるようになったかを見ることです。
学校のワークを3周しても点数が上がらない子には、よく次のような違いがあります。
- 1周目で「できない問題」を見つけていない
- 2周目が解き直しではなく、答えの確認になっている
- 3周目でも、テスト本番の形で解けるかを確認していない
つまり、ワークを3周しても、
「できない問題を見つける」
「自分で解けるようにする」
「テストで再現できるようにする」
という流れになっていないと、点数にはつながりにくいのです。
ワークの回数は大切です。
でも、回数だけでは成績は上がりません。
この記事は、次のようなお子さまの保護者の方に向けて書いています。
- 中学生で、学校ワークをやっているのに点数が上がらない
- テスト前にワークを3周しているのに結果が出ない
- 数学や英語で「勉強したのに取れない」が続いている
- ワークを終わらせることが目的になっている
- 答え合わせや解き直しが雑になっている
- 定期テスト前の勉強方法を見直したい
- 京都市中京区・烏丸御池周辺で、中学生の学習塾を探している
特に中学生の定期テストでは、学校ワークの使い方が点数に大きく関わります。
ワーク3周の本当の意味
学校のワークを3周すること自体は、とてもよいと思います。
ただし、3周すべてを同じように進めていると、効果が出にくいことがあります。
本来、ワーク3周にはそれぞれ役割があります。
| 周回 | 本来の目的 | よくある失敗 |
|---|---|---|
| 1周目 | 分かる問題・分からない問題を分ける | とにかく全部埋める |
| 2周目 | 間違えた問題を自力で解き直す | 答えを見て分かった気になる |
| 3周目 | テスト本番で解けるか確認する | 同じ問題を作業としてなぞる |
3周しているのに点数が上がらない子は、ワークをやっていないわけではありません。
ただ、3周の目的が分かれていないことが多いです。
学校のワークを3周しても点数が上がらない子に起きていること
①1周目で「できない問題」を見つけていない
1周目の目的は、全部を完璧に解くことではありません。
まずは、自分が何を分かっていて、何を分かっていないかを見つけることです。
しかし、点数が上がりにくい子は、1周目でワークを「提出物」として見ていることがあります。
- 空欄をなくす
- とにかくページを進める
- 答えを見ながら埋める
- 丸つけをあと回しにする
- 間違えた問題に印をつけない
この状態だと、1周目が終わっても、どこを復習すればよいか分かりません。
また記号問題やたまたま書いた数字が合っていたと言うのもよくあるミスの典型例です。
ワークは理解を促すための物ですので勘で合っていた問題も間違いとしてカウントすべきです。
②2周目が「解き直し」ではなく「答えの確認」になっている
ワーク学習で効果が出る生徒は2周目で大きな差がつきます。
点数が上がる子は、2周目で間違えた問題をもう一度自分で解きます。
一方で、点数が上がりにくい子は、2周目でも答えや解説を見ながら進めてしまうことがあります。
「この問題、前にやった」
「答えを見れば分かる」
「解説を読んだから大丈夫」
この状態は、理解したように感じます。
でも、テスト本番では答えも解説もありません。
大切なのは、答えを閉じて、自分で解けるかです。
③3周目が「テスト練習」になっていない
3周目の目的は、同じ問題をもう一度なぞることではありません。
本来は、テスト本番で解けるかを確認することです。
- 答えを見ない
- 時間を少し意識する
- 途中式を書く
- ミスを見直す
- 似た問題にも対応できるか確認する
必要があります。
しかし、点数が上がりにくい子は、3周目も作業になっていることがあります。
答えを覚えている。
式の意味は分かっていない。
前に書いた解き方をなぞっている。
解いた気になっている。
これでは、テストで少し形が変わったときに対応できません。
「3周したのに上がらない子」と「3周で伸びる子」の違い
同じようにワークを3周していても、伸びる子と伸びにくい子には違いがあります。
| 見るポイント | 点数が上がりやすい子 | 点数が上がりにくい子 |
|---|---|---|
| 1周目 | 間違えた問題に印をつける | とにかく終わらせる |
| 丸つけ | 早めに確認する | まとめて丸つけする |
| 2周目 | 間違えた問題を解き直す | 答えを見て納得する |
| 3周目 | テストのつもりで解く | 覚えた答えをなぞる |
| ミス | 種類を分ける | ケアレスミスで終わる |
| 質問 | 分からない問題を聞く | 分からないまま残す |
| 目的 | できる問題を増やす | 周回数を増やす |
差がつくのは、量ではなく、ワークの使い方です。
ワーク3周しても点数につながらない勉強の具体例
例1 答えを写して1周目を終わらせている
1周目で分からない問題がある。
でも、空欄のままだと不安なので、答えを見て写す。
この場合、ワークは埋まります。
でも、自分が何を分かっていないかは残りません。
提出物としては終わっていても、テスト勉強としての効果は薄くなります。
例2 丸つけを最後にまとめている
ワークを何ページも進めてから、最後にまとめて丸つけをする。
これもよくあります。
しかし、算数や数学では、間違えた直後に確認した方が原因を見つけやすいです。
なぜその式にしたのか。
どこで符号を間違えたのか。
どの問題文を読み飛ばしたのか。
時間がたつと、本人も思い出せなくなります。
例3 解説を読んで「分かった」で終わる
解説を読んで分かることは大切です。
でも、それだけでは点数にはつながりにくいです。
テストで必要なのは、解説を読んだら分かる力ではなく、
何も見ずに自分で解ける力です。
答えを閉じてもう一度解くところまでやって、はじめて解き直しになります。
例4 3周目で答えを覚えてしまっている
3周目になると、子どもは答えを覚えていることがあります。
特に数学では、
「この問題の答えはx=4だった」
「この図形問題は角度が60度だった」
のように、答えを覚えているだけの場合があります。
これでは、少し数字が変わると解けません。
3周目では、答えではなく、なぜその式になるか?なぜその答えになるか?を確認することが大切です。
原因別 ワーク3周を点数につなげる対策
原因1 1周目が提出物になっている場合
1周目は、できない問題を見つけるために使います。
- 分からない問題に印をつける
- 自信がない問題にも印をつける
- 答えを写して終わらない
- 空欄でも一度止まった場所を残す
- 丸つけをためない
1周目から完璧を目指さなくて大丈夫です。
むしろ、分からない問題を見つけられた方が、次の勉強につながります。
原因2 2周目が解き直しになっていない場合
2周目では、1周目で間違えた問題を中心に解きます。
- 答えを閉じる
- もう一度自分で解く
- 解けなかったら解説を見る
- 解説を見た後、再度答えを閉じて解く
- それでも無理なら質問する
2周目は、ただもう一回やる時間ではありません。
できなかった問題を、できる問題に変える時間です。
原因3 3周目が本番練習になっていない場合
3周目では、テストに近い形で確認します。
- 時間を決めて解く
- 答えを見ない
- 途中式を書く
- ミスを見直す
- 解けなかった問題だけもう一度戻る
3周目で大切なのは、覚えているかではありません。
テストで再現できるかです。
原因4 ミスの種類を見ていない場合
間違えた問題を、簡単に分類します。
- 計算ミス
- 符号ミス
- 単位ミス
- 読み間違い
- 公式忘れ
- 解き方が分からない
- 時間不足
- 見直し不足
全部を細かく分析する必要はありません。
まずは、よく出るミスを1つ見つけるだけでも十分です。
原因5 質問する問題が残っていない場合
ワークを3周しても点数が上がらない子は、分からない問題を質問できていないことがあります。
- 質問する問題に印をつける
- 「どこから分からないか」を書く
- 解説のどの行で止まったか確認する
- テスト前に質問する時間を作る
- 分からない問題をそのままにしない
質問できる子は、分からない問題を減らしていけます。
質問できない子は、同じ問題で止まり続けることがあります。
数学のワークで特に見たいポイント
数学では、ワークの周回数よりも、次の点を見ることが大切です。
- 途中式を書いているか
- どこで符号を間違えたか見えているか
- 公式を使う理由が分かっているか
- 文章題で式を立てられるか
- 図形問題で条件を書き込んでいるか
- 関数でグラフや表を読めているか
- 解説を閉じてもう一度解けるか
数学は、答えだけ覚えても点数につながりにくい教科です。
「なぜその式になるのか」
「どこから考えるのか」
を確認することが必要です。
3周してすぐ点数に現れないこともあります
ワークのやり方を整えても、すぐに点数に表れないことがあります。
- 苦手単元を戻している時期
- 基礎を固め直している時期
- テスト範囲が広い時期
- 問題の難易度が上がった時期
- 平均点自体が下がったテスト
- 本番で緊張しやすい子
の場合、努力がすぐ点数に出ないこともあります。
ただし、点数にすぐ出なくても、
- 解ける問題が増えた
- 間違いの理由を言えるようになった
- 解き直しができるようになった
- 質問できるようになった
- ワークを早めに始められるようになった
なら、前に進んでいます。
点数だけでなく、勉強の中身の変化も見たいところです。
塾の先生として見ていること
塾で「ワークを3周したのに点数が上がらない」という相談を受けたとき、私はまず回数だけでは判断しません。
見るのは、
- 1周目で間違いに印がついているか
- 丸つけをためていないか
- 2周目で答えを閉じて解けているか
- 3周目がテスト練習になっているか
- ミスの種類を見ているか
- 質問する問題が残っているか
- テスト範囲全体を見られているか
- 数学なら途中式や考え方が残っているか
です。
学校のワークは、とても大切な教材です。
でも、ワークは終わらせるだけでは力になりにくいです。
どう使うかで、同じ3周でも結果は変わります。
アイデア数理塾が大切にしていること
アイデア数理塾では、学校ワークを「提出物」としてだけ見ません。
大切にしているのは、
- いつからワークを始めるか
- 1周目で苦手を見つけられているか
- 間違えた問題を解き直しているか
- 答えを写して終わっていないか
- 数学の途中式や考え方が残っているか
- テスト前にもう一度自力で解けるか
- 分からない問題を質問できるか
です。
京都市中京区・烏丸御池周辺で、中学生の定期テスト対策や数学の点数に不安がある方は、ワークの回数だけでなく、ワークの使い方を見直してみることが大切です。
3周したのに点数が上がらない子は、努力していないのではありません。
努力が点数につながる形になっていないだけかもしれません。
まとめ ワーク3周で差がつくのは、回数ではなく中身です
学校のワークを3周しても点数が上がらない子は、ワークをやっていないわけではありません。
ただし、
- 1周目でできない問題を見つけていない
- 2周目で答えを見て分かった気になっている
- 3周目でテスト本番のように解いていない
- 間違いの種類を見ていない
- 答えを閉じて解き直していない
- 分からない問題を質問していない
ということが起きている場合があります。
ワークを3周することは大切です。
でも、もっと大切なのは、
3周したあとに、何が自分で解けるようになったか
です。
提出物として終わらせるワークから、点数につながるワークへ。
そのためには、回数だけでなく、1周ごとの目的を変えることが大切です。
京の算数学 解答#1513





