問題文を最後まで読まないのは国語力不足?算数・数学で見たい本当の原因 京の算数学#1511

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京の算数学問題#1511

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算数学コラム

問題文を最後まで読まない子を見ると、
保護者の方はつい、

「国語力が足りないのかな」
「読解力が弱いのかな」
「本を読まないからかな」

と感じるかもしれません。

もちろん、国語力や読解力が関係している場合はあります。
言葉の意味が分からない。
長い文を読み取るのが苦手。
何を聞かれているのかつかめない。

こうした場合は、読む力のサポートが必要です。

ただし、算数や数学の問題文を最後まで読まない原因は、国語力不足だけではありません。

実際には、

  • 数字だけを見て式を作ろうとしている
  • 「見たことがある問題」と思い込んでいる
  • 早く解こうとしている
  • 最後の問いを確認する習慣がない
  • 問題文のどこを読めばよいか分かっていない
  • 分からない言葉が出た時点で読むのをやめている
  • 間違えるのが嫌で、考える前に答えを出そうとしている

ということもあります。

つまり、問題文を最後まで読まない子に必要なのは、
「もっとちゃんと読みなさい」と言うことだけではありません。

大切なのは、なぜ最後まで読まずに解き始めてしまうのかを見ることです。


この記事は、次のようなお子さまの保護者の方に向けて書いています。

  • 小学生で、算数の文章題を最後まで読まない
  • 中学生で、数学の問題文の条件を読み飛ばす
  • 「何を求める問題か」を確認せずに式を作る
  • 数字だけを見て、たし算・ひき算を決めてしまう
  • 簡単な問題ほど読み飛ばしが多い
  • 国語力不足なのか、算数・数学の問題なのか分からない
  • 京都市中京区・烏丸御池周辺で、算数・数学の学習塾を探している

問題文を読む力は、国語だけでなく算数・数学にも深く関係します。

ただし、算数・数学には算数・数学ならではの「読み方」があります。


まず知っておきたい 問題文を読む力には2種類あります

問題文を読めるかどうかを見るとき、ひとことで「読解力」とまとめてしまうことがあります。

でも、算数や数学では、次の2つを分けて見たいところです。

読む力の種類内容つまずきやすい場面
国語的な読む力文の意味、言葉、主語述語、つながりを読む力長い文章、知らない言葉、条件の読み取り
算数・数学的な読む力数量関係、条件、求めるものを整理する力文章題、割合、速さ、方程式、図形

たとえば、文章自体は読めていても、数字同士の関係を整理できない子がいます。

逆に、計算は得意でも、問題文の最後にある
「何を求めなさい」を読み飛ばしてしまう子もいます。

この場合、国語力だけを鍛えればすぐ解決するとは限りません。

必要なのは、問題文を算数・数学として読む練習です。


塾の現場で見られるパターン

塾で子どもたちを見ていると、問題文を最後まで読まない子にはいくつかのパターンがあります。

パターン1 数字だけを見て式を作っている

算数が苦手な子に多いのが、文章ではなく数字を先に見ているパターンです。

問題文の中から数字を見つけると、すぐに式を作ろうとします。

「120円」
「3個」
「500円」

という数字を見て、

500 − 120
120 × 3
500 ÷ 3

のように、数字を組み合わせようとします。

でも、本当は先に見るべきなのは、数字ではありません。

  • 何を求めるのか
  • 何が分かっているのか
  • それぞれの数字が何を表すのか
  • 数字同士がどうつながっているのか

です。

よくあるのが

1個120円のノートを3冊買い、500円を出しました。おつりはいくらですか。

と言う問題に対して

500 − 120 = 380
答え 380円

この子は、問題文をまったく読んでいないわけではありません。

「120円」と「500円」は読んでいるのですが、「3冊」を使えていません。
つまり、最後まで読まないというより、数量の関係を整理する前に式を作っている状態です。

パターン2 「見たことがある問題」と思い込んでいる

子どもは、似た問題を見た瞬間に、

「あ、これ知ってる」
「前にやったやつだ」
「これはかけ算でしょ」

と思うことがあります。

この反応自体は悪いことではありません。

ただ、思い込みが強いと、問題文の最後まで確認しないまま解き始めてしまいます。

例えば以前に、「500円の20%はいくらですか」という問題を解いた子がいたとします。

そのあとに、「20%引きで500円になりました。もとの値段はいくらですか」という問題が出る。

どちらも「20%」と「500円」が出てきます。
でも、聞かれていることはまったく違います。

ここで問題文を最後まで読まない子は、前と同じような問題だと思い込んで、同じ計算をしてしまいます。

これは国語力だけの問題というより、似ている問題の違いを見る力がまだ育っていない状態です。

パターン3 とにかく早く解こうとしている

テストや宿題で、子どもが急いでいることがあります。

早く終わらせたい。
早く遊びたい。
時間内に解きたい。
周りより遅れたくない。

この気持ちが強いと、問題文を最後まで読む前に手が動いてしまいます。

特に、計算が得意な子ほど、

「読まなくてもだいたい分かる」
「数字を見れば式が作れる」

と思ってしまうことがあります。

この場合、国語力が低いというより、読む前に解き始める癖がついています。

パターン4 最後の問いを確認していない

問題文で大切なのは、最後に書かれている問いです。

「何を求めなさい」
「どちらが何円高いですか」
「全部で何個ですか」
「残りは何mですか」
「理由も書きなさい」

ここを見ないと、何を答えればよいか分かりません。

でも、子どもは文章の途中にある数字を見ただけで、解き始めることがあります。

例えば、

Aさんは180円、Bさんは240円持っています。BさんはAさんより何円多く持っていますか。

180 + 240 = 420

この子は、2つの数字は見ています。

でも、最後の「何円多く」を確認していません。

正しくは、240 − 180 = 60です。

この場合は、最後の問いを見る習慣が必要です。

パターン5 分からない言葉が出ると、読むのをやめている

問題文の中に分からない言葉があると、その時点で読むのをやめてしまう子もいます。

たとえば、

  • 合計
  • 残り
  • それぞれ
  • もとにする量
  • 比べる量
  • 何%増し
  • 何%引き
  • 一定
  • 平均
  • 割合

などの言葉です。

言葉の意味が分からないと、問題文全体がぼんやりします。

この場合は、国語力というより、算数・数学で使う言葉の意味を確認する必要があります。

問題文を最後まで読まない子は、何が読めていないのか

ここからは、具体的に何が読めていないのかを整理します。

1.「何を求める問題か」が読めていない

一番大切なのは、問題のゴールです。

何円を求めるのか。
何個を求めるのか。
何cmを求めるのか。
どちらが多いのか。
理由を書くのか。

ここが分かっていないと、式は作れません。

見分ける質問

「この問題は、何を求める問題?」

ここで答えられない場合、問題文の最後まで読めていない可能性があります。

まずは式を作る前に、答えの単位を確認をする癖をつけましょう。

「答えは何円?」
「何人?」
「何cm?」
「何分?」

答えの形が見えると、問題文全体を読みやすくなります。

2.数字の意味が読めていない

文章題の数字には意味があります。

「120円」は1個の値段。
「3冊」は個数。
「500円」は出したお金。

この意味を見ずに数字だけを使うと、式がずれます。

見分ける質問

「この数字は何を表している?」

この質問に答えられない場合、数字だけを見ている可能性があります。

まず数字に単位を書きましょう。

120円
3冊
500円

のようにするだけでも、読み飛ばしは格段に減ります。

3.条件の違いが読めていない

似た問題で間違える子は、条件の違いが見えていないことがあります。

「全部で」なのか。
「残り」なのか。
「何円多い」なのか。
「もとの値段」なのか。
「割引後の値段」なのか。

ここが変わると、式も変わります。

見分ける質問

「前の問題と、どこが違う?」

この質問で違いを言えるようになると、思い込みで解くことが減っていきます。

4.算数・数学の言葉が読めていない

問題文を読むには、言葉の意味が必要です。

ただし、日常の言葉として知っていても、算数の中で使われると分からなくなる言葉があります。

たとえば「差」です。

日常では「違い」という意味で使います。
算数では、ひき算で求めることが多いです。

「平均」も同じです。

なんとなく意味は知っていても、計算でどう使うか分からない子がいます。

通常、算数・数学の言葉は、短い例で確認します。

「差」は、240円と180円の違い。
「残り」は、全部から使った分を引いたもの。
「合計」は、合わせた数。

難しい説明より、具体例と一緒に確認する方が伝わりやすいです。


国語力不足かどうかを見分けるポイント

問題文を最後まで読まないとき、国語力が関係しているかどうかは、次のように見ると分かりやすいです。

見るポイント国語力が関係しやすい場合算数・数学の読み方が課題の場合
文の意味文全体の意味が取れない文は読めるが式にできない
言葉語句の意味が分からない算数用語の使い方が分からない
数字数字を文章と結びつけられない数字だけを先に使う
問い最後の問いを理解できない見ずに解き始める
似た問題違いを読み取れない前の型に当てはめる

大切なのは、国語力か算数力かをどちらか一方に決めつけないことです。

実際には、両方が重なっていることもあります。


家庭で試せる確認方法

①式を作る前に「何を聞かれている?」と聞く

すぐに計算させるのではなく、まず問いを確認します。

「何を求める問題?」
「答えの単位は何?」
「最後に何と書いてある?」

この3つだけでも、読み飛ばしに気づきやすくなります。

②数字に単位をつける

繰り返しになりますが、文章題の数字には、必ず意味があります。

120円
3個
500円
2時間
60km

のように、数字の横に単位を書くだけで、数字だけを見て式を作る癖を減らしやすくなります。

③問題文の最後に線を引く

問題文の最後には、聞かれていることが書かれています。

そこに線を引く習慣をつけると、

「何を答えるのか」

を意識しやすくなります。

特に小学生の文章題では効果があります。

④すぐに「何算?」と聞かない

保護者がよく聞いてしまうのが、

「これは何算?」です。

もちろん、式を考えることは大切です。

ただ、最初から何算かを聞くと、子どもは文章の意味より、たし算・ひき算・かけ算・わり算を当てることに意識が向きます。

先に聞きたいのは、

「どんな場面?」
「何を求める?」
「この数字は何?」

であり、それこそが算数、数学の思考力につながります。

⑤似た問題を並べて違いを見る

似た問題で間違える子には、2つの問題を並べて見せます。

例えば、

  1. 500円の20%はいくらですか。
  2. 20%引きで500円になりました。もとの値段はいくらですか。

この2つは、数字は似ていますが、聞かれていることが違います。

「どこが違う?」と聞くことで、問題文を最後まで読む意識が育ちます。


原因別の対策

原因1 数字だけを見ている場合

  • 数字に単位をつける
  • 式を作る前に何を求めるか確認する
  • 文章を一文ずつ区切る
  • 図や表にして数量関係を見る
  • 「何算?」とすぐ聞かない

数字だけを見ている子には、計算練習より前に、数字の意味を確認することが大切です。

原因2 思い込みで解いている場合

  • 前の問題との違いを探す
  • 最後の問いに線を引く
  • 「同じところ」と「違うところ」を言う
  • 数字が同じでも聞かれていることが違う問題を解く
  • すぐに式を書かず、まず場面を説明する

思い込みで解く子は、問題を読む前に答え方を決めています。

読む前に決めない練習が必要です。

原因3 急いで解いている場合

  • 最初の1問だけゆっくり読む
  • 問題文の最後を指で押さえる
  • 答えを書く前に単位を見る
  • タイムを測りすぎない
  • 速さより正確さを確認する

早く解く力は大切です。

ただし、読む前に解き始める癖がある子は、まず正確に読む練習が必要です。

原因4 算数・数学の言葉が分からない場合

  • 「合計」「差」「残り」などを例で確認する
  • 割合の言葉を日常の買い物とつなげる
  • 分からない言葉に印をつける
  • 言葉を図にする
  • 用語を短い文で説明してもらう

算数・数学の言葉は、暗記だけでは使えるようになりません。

問題の中でどう使われているかを見る必要があります。

原因5 分からないと読むのをやめる場合

  • 分からない言葉に線を引く
  • そこ以外で分かるところを確認する
  • いきなり全部理解しようとしない
  • まず何を聞かれているかだけ見る
  • 分からない問題として質問できる形にする

読めない問題を前にすると、子どもは止まることがあります。

そのときに必要なのは、根性ではなく、分からない場所を見つける方法です。


本当に読む力のサポートが必要な場合もあります

問題文を最後まで読まない原因が、算数・数学の読み方だけではない場合もあります。

  • 文を読むこと自体に強い負担がある
  • 語彙が少なく、言葉の意味で止まる
  • 長い文章になると内容を保てない
  • 問いの意味がつかめない
  • 音読しても意味が残らない
  • 読むことへの苦手意識が強い

このような場合は、国語の読解や語彙のサポートも必要です。

また、集中の困りごと、疲れ、不安、テストの緊張が影響していることもあります。

問題文を最後まで読まないからといって、すぐに
「国語力がない」
「やる気がない」
と決めつけないことが大切です。


塾の先生として見ていること

塾で問題文を最後まで読まない子を見るとき、私はまず
「国語力がない」
とは決めつけません。

見るのは、

  • 最後の問いを確認しているか
  • 数字だけを見ていないか
  • 数字の意味を言えるか
  • 問題文の条件を使えているか
  • 似た問題との違いを見ているか
  • 分からない言葉で止まっていないか
  • すぐに式を作ろうとしていないか
  • 途中で「分かったつもり」になっていないか

です。

算数や数学の文章題では、読む力と考える力が重なります。

だからこそ、ただ
「よく読みなさい」
と言うだけでは変わりにくいことがあります。

どこを読めばよいか。
何を確認すればよいか。
数字をどう見るか。

そこまで具体的に練習することが大切です。


アイデア数理塾が大切にしていること

アイデア数理塾では、問題文を最後まで読まない子に対して、単に「ちゃんと読みなさい」とは言いません。

大切にしているのは、

  • 何を求める問題か確認すること
  • 数字の意味を見ること
  • 最後の問いを確認すること
  • 式を作る前に場面を整理すること
  • 分からない言葉をそのままにしないこと
  • 似た問題との違いを見ること

です。

京都市中京区・烏丸御池周辺で、小学生の算数や中学生の数学の文章題に不安がある方は、問題文を読まないことを「国語力不足」と決めつける前に、どこで読み飛ばしているのかを見てみることが大切です。

算数・数学の問題文は、ただ読むだけではなく、条件を整理し、数量の関係を見つけるために読むものです。

この読み方が身につくと、文章題だけでなく、割合、速さ、方程式、関数の問題にもつながっていきます。


まとめ 問題文を最後まで読まない原因は、国語力だけではありません

問題文を最後まで読まない子には、国語力が関係していることもあります。

ただし、それだけが原因とは限りません。

算数や数学では、

  • 数字だけを見て式を作っている
  • 見たことがある問題だと思い込んでいる
  • 早く解こうとしている
  • 最後の問いを確認していない
  • 数字の意味を見ていない
  • 算数・数学の言葉が分かっていない
  • 似た問題との違いを見ていない

ということがよくあります。

大切なのは、「ちゃんと読みなさい」で終わらせないことです。

「何を求める問題?」
「この数字は何?」
「最後の一文は何と言っている?」
「前の問題とどこが違う?」

こうした質問で、読む場所を具体的にしていくことが大切です。

問題文を読む力は、国語だけの力ではありません。

算数・数学の中で、数字の意味や条件を整理する練習を重ねることで、少しずつ育っていきます。

京の算数学 解答#1511

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