数学コラムの目次
- 1 京の算数学問題#1465
- 2 アイデア数理塾はこちら
- 3 算数学コラム
- 4 京の算数学 解答#1465
- 5 おすすめの算数学ブログ
京の算数学問題#1465

アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
通知表を受け取ると、どうしても最初に目がいくのは評価の数字です。
「前より上がった」
「思っていたより低かった」
「この教科だけ評価が気になる」
保護者として、数字が気になるのは自然なことです。
ただ、小学生の通知表で本当に見たいのは、点数や評価だけではありません。
大切なのは、子どもが学校でどのように学び、どこで困り、どんな力が育っているのかを見ることです。
通知表は、子どもを評価するためだけのものではありません。
次の学期をどう過ごすかを考えるための手がかりです。
通知表の数字だけでは分からないこと
同じ評価でも、子どもの状況はそれぞれ違います。
たとえば、算数の評価が同じでも、
- 計算はできるが文章題が苦手
- 考え方は分かるが計算ミスが多い
- 授業では理解しているが発表が少ない
- 宿題はできるがテストになると緊張する
- 前の学期より少しずつ伸びている
という違いがあります。
数字だけを見ても、何を頑張っていて、どこを支えればよいかまでは分かりません。
だからこそ、評価だけでなく、所見や学校での様子、返却されたテストなども一緒に見ることが大切です。
親が一番見たいのは「前の本人からの変化」
通知表を見ると、つい周りの子と比べたくなることがあります。
「みんなはもっとできているのでは」
「この学年なら、これくらい取れて当たり前では」
しかし、通知表でまず見たいのは、他の子との比較ではありません。
- 前より授業に参加できるようになった
- 苦手な問題にも取り組めるようになった
- 宿題を自分から始める日が増えた
- 分からないときに質問できるようになった
- 間違い直しをするようになった
こうした変化は、評価の数字にすぐ表れないこともあります。
それでも、これからの学習につながる大切な成長です。
見るべきポイント① 学習への取り組み方
テストの点数が高くても、毎回誰かに言われないと始められない場合があります。
反対に、評価はまだ高くなくても、
- 自分から準備する
- 最後まで考える
- 分からない問題をそのままにしない
- 間違いを直そうとする
- 宿題を継続する
といった姿勢が育っている子もいます。
小学生のうちは、今の点数だけでなく、学び続けるための姿勢が育っているかを見ることが大切です。
この力は、中学校以降の学習にもつながります。
見るべきポイント② どこでつまずいているか
通知表の評価が低かったときに、
「もっと勉強しなさい」
「次は頑張らないと」
だけで終わると、子どもは何を直せばよいか分かりません。
まず確認したいのは、どこで困っているかです。
算数なら、
- 計算
- 文章題
- 図形
- 単位
- 分数や小数
- 考え方の説明
など、つまずきの場所はさまざまです。
国語でも、
- 漢字
- 読み取り
- 作文
- 自分の考えを話すこと
- 問題文を最後まで読むこと
などに分かれます。
「評価が低い」ではなく、何が難しかったのかまで見て初めて、次の行動が決まります。
見るべきポイント③ 所見に書かれている小さな成長
通知表の所見には、点数だけでは見えない学校での様子が書かれています。
- 友達の話を聞いて考えを深めていた
- 係活動に責任を持って取り組んだ
- 苦手なことにも粘り強く挑戦した
- 自分の意見を少しずつ話せるようになった
- 周りに声をかけて行動できた
といった内容です。
これらは、学力とは関係がないように見えるかもしれません。
しかし、
- 話を聞く
- 自分の考えを伝える
- 続ける
- 周りと協力する
- 困ったときに行動する
という力は、学習にも大きく関わります。
所見には、その子の学校での姿が表れています。
数字より先に、丁寧に読んであげたい部分です。
見るべきポイント④ 子ども自身の受け止め方
通知表を見たとき、親がすぐに評価を始めるのではなく、まず本人の話を聞いてみましょう。
「自分ではどう思った?」
「頑張ったと思うところはどこ?」
「難しかった教科はあった?」
「次に少し変えたいことはある?」
子ども自身が、学校生活をどう感じていたかを知ることが大切です。
保護者が気にしている教科と、本人が困っている教科が違うこともあります。
また、評価が高くても本人は無理をしていたり、評価が低くても自分なりの成長を感じていたりする場合があります。
通知表を見たときに避けたい言葉
「なんでこの評価なの?」
子どもは責められていると感じやすくなります。
理由を知りたいときは、
「どのあたりが難しかったと思う?」
「先生から何か言われていた?」
と聞く方が話しやすくなります。
「前より下がったね」
事実であっても、それだけを伝えると、自信をなくすことがあります。
下がった理由を一緒に見つけ、次に変えられることを考える方が大切です。
「○○ちゃんはもっとできている」
他の子との比較は、学習への意欲よりも、劣っている感覚を強くすることがあります。
比較するなら、以前の本人と比べましょう。
「次は全部よくしよう」
すべてを一度に変えようとすると、何から始めればよいか分からなくなります。
改善することは、一つか二つに絞る方が取り組みやすくなります。
評価がよかったときも点数だけをほめない
通知表の評価がよいときは、もちろん一緒に喜んでよいと思います。
ただ、
「よい評価ですごい」
「点数が高くてえらい」
だけではなく、
「毎日少しずつ取り組んでいたね」
「分からないところを聞けたのがよかったね」
「前より文章を丁寧に読めるようになったね」
と、そこまでの行動にも目を向けましょう。
結果だけをほめられると、次も高い評価を取らなければならないという不安につながることがあります。
努力や工夫も認められると、評価が変わっても学び続けやすくなります。
評価が低かったときに最初にすること
評価が思っていたより低かった場合、すぐに問題集を増やす必要はありません。
まずは、次の順番で整理します。
1. 子どもの話を聞く
授業で何が難しかったか、本人がどう感じていたかを確認します。
2. テストやノートを見る
点数だけでなく、間違え方や空欄、途中式などを見ます。
3. 学習習慣を確認する
宿題、丸つけ、解き直し、家庭学習がどのように進んでいたかを振り返ります。
4. 一つだけ次の目標を決める
「計算ミスを減らす」
「毎回丸つけをする」
「分からない問題を一つ質問する」
など、具体的な行動にします。
通知表とテストの点数が合わないのはなぜ?
テストでは高い点数を取っているのに、通知表では思ったほど評価が高くないことがあります。
反対に、テストの点数だけを見ると心配でも、通知表では一定の評価がついていることもあります。
通知表には、テストだけでなく、
- 授業中の取り組み
- ノートや提出物
- 発表や説明
- 知識の使い方
- 学習を振り返る姿勢
など、さまざまな面が関係します。
そのため、テストの点数と通知表の評価が完全に同じになるとは限りません。
大切なのは、評価に納得できないと責めることではなく、次にどの部分を意識すればよいかを先生と確認することです。
学校の先生に確認するときの考え方
通知表を見て気になることがあれば、懇談などで先生に確認しても構いません。
その際は、
「どうしてこの評価なのですか?」
と評価の理由だけを聞くより、
「家庭ではどこを支えるとよいでしょうか」
「授業ではどの場面で困っていますか」
「次の学期に意識するとよいことは何ですか」
と聞く方が、具体的な行動につながります。
また、学校では見えにくい家庭での様子を伝えることも大切です。
- 宿題に長い時間がかかっている
- 特定の単元を嫌がっている
- 家では説明できるがテストで点が取れない
- 間違えることを強く怖がっている
といった情報があると、学校と家庭で状況を共有しやすくなります。
通知表を親子の反省会にしない
通知表を受け取る日は、子どもにとって少し緊張する日でもあります。
帰宅してすぐに、
「ここが下がった」
「次はどうするの?」
「もっと頑張らないと」
と反省会が始まると、通知表を見せること自体が嫌になるかもしれません。
まずは、
「一学期間お疲れさま」
「頑張ったと思うところを教えて」
「先生はこんなところを見てくれていたんだね」
と、学校生活全体を受け止める時間を作りましょう。
改善点を話すのは、そのあとでも遅くありません。
通知表から家庭学習につなげる方法
通知表を次の学期に活かすためには、目標を小さく具体的にします。
たとえば、
- 算数の宿題は、その日のうちに丸つけする
- 文章題は、求めるものに線を引く
- 漢字は週末に一度見直す
- 分からない問題には印をつける
- テストが返ってきたら1問だけ解き直す
という形です。
「もっと算数を頑張る」では、何をすればよいか分かりません。
行動に変えられる目標にすることで、子どもも取り組みやすくなります。
アイデア数理塾が通知表を見るときに大切にしていること
アイデア数理塾では、通知表の評価だけで学習状況を判断しません。
- どの問題でつまづきがあるか?
- 自分で考えているか?
- 間違いを直せているか?
- 分からないときに質問できるか?
- 家庭学習をどのように進めているか?
を見ながら、必要な学習を整理します。
通知表の数字が低くても、学び方が整い始めている子もいます。
反対に、評価が安定していても、基礎の理解があいまいな場合があります。
数字をゴールにするのではなく、その子が次に進みやすくなる方法を一緒に考えることを大切にしています。
まとめ 通知表は子どもを評価する紙ではなく、成長を考える手がかり
小学生の通知表で親が一番見るべきなのは、点数や評価だけではありません。
見たいのは、
- 前の本人からどこが変わったか
- 学習にどのように取り組んでいるか
- どこでつまずいているか
- 学校でどんな力が育っているか
- 本人がどう受け止めているか
という部分です。
評価がよくても、低くても、通知表だけで子どもの力が決まるわけではありません。
大切なのは、数字を見て一喜一憂することより、次の学期に何を一つ整えるかを親子で考えることです。
京の算数学 解答#1465





