京の算数学問題#1544

アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
血液には、赤血球・白血球・血小板という3種類の血球があります。
名前は知っていても、
- 酸素を運ぶのはどれか
- 細菌などから体を守るのはどれか
- 出血を止めるのはどれか
- ヘモグロビンはどこに含まれるか
- 血しょうとは何か
が混ざってしまうことがあります。
そこでこの記事では、赤血球・白血球・血小板を、形・数・働きの3つの視点から比較します。
「赤・白・板」の働きを一言で覚える
最初に、3つの違いを表で確認しましょう。
| 血球 | おもな形 | おもな働き |
|---|---|---|
| 赤血球 | 円盤形で中央がくぼむ | 酸素を運ぶ |
| 白血球 | 赤血球より大きく、形はさまざま | 細菌などを取りこみ、分解する |
| 血小板 | 小さく、不規則な形 | 傷口で血液を固め、出血を止める |
覚え方は、赤=酸素を運ぶ/白=体を守る/板=血を固めるです。
この3つを先に覚え、その後で形や数を加えると整理しやすくなります。

血液は何からできている?
血液は、大きく次の2つに分けられます。
- 血球
- 血しょう
血球
血液中にある有形成分で、赤血球・白血球・血小板があります。
血しょう
血液の液体成分です。栄養分や二酸化炭素などの不要な物質を溶かして運びます。
つまり、血液=血球+血しょうと整理できます。
血しょうは血球ではないため、赤血球・白血球・血小板と同じグループに入れないようにしましょう。
赤血球|酸素を運ぶ
赤血球のおもな働きは、酸素を運ぶことです。
赤血球の形
赤血球は、丸く平たい円盤形で、中央がくぼんでいます。
血液中に非常に多く含まれています。
ヘモグロビンを含む
赤血球には、ヘモグロビンという赤い色素が含まれています。
ヘモグロビンには、
- 酸素の多いところで酸素と結びつく
- 酸素の少ないところで酸素をはなす
という性質があります。
肺では、肺胞から血液へ酸素が取り入れられるため、ヘモグロビンは酸素と結びつきます。
全身の細胞の近くでは、ヘモグロビンが酸素をはなし、細胞へ渡します。
流れをまとめると、肺で酸素と結びつく → 血液で全身へ運ぶ → 細胞で酸素をはなすとなります。
覚え方 赤=酸素を運ぶ
赤血球は、ヘモグロビンを使って酸素を運びます。
赤血球・ヘモグロビン・酸素を3語セットで覚えましょう。
白血球|細菌などから体を守る
白血球のおもな働きは、体内に入った細菌などを取りこみ、分解することです。
白血球の形
白血球は赤血球より大きく、形はさまざまです。
赤血球のように同じ円盤形が並んでいるのではなく、種類によって見た目も異なります。
白血球の働き
傷口などから細菌が体内へ入ると、白血球が細菌を取りこみ、分解します。
この働きによって、体が病原体から守られています。
覚え方|白=体を守る
白血球は、体を守る血球です。
赤血球が酸素を運ぶのに対し、白血球は細菌などに対して働きます。
血小板|出血を止める
血小板のおもな働きは、傷口で血液を固め、出血を止めることです。
血小板の形
血小板は赤血球や白血球より小さく、不規則な形をしています。
「血小板」という名前ですが、大きな板状の細胞ではありません。顕微鏡では小さな粒や小片のように見えます。
血小板の働き
血管が傷つくと、血小板が傷口に集まり、血液を固める働きに関わります。
その結果、傷口がふさがれ、血液が体外へ流れ続けるのを防ぎます。
このように血液が固まることを血液凝固といいます。
覚え方|板=血を固める
血小板は、傷口をふさぎ、出血を止めます。
板=傷口をふさぐ板とイメージすると覚えやすくなります。
3つの血球を「形・数・働き」で比較
| 比較 | 赤血球 | 白血球 | 血小板 |
|---|---|---|---|
| 形 | 円盤形で中央がくぼむ | 赤血球より大きく、形はさまざま | 小さく、不規則な形 |
| 数 | とても多い | 赤血球より少ない | 白血球より多い |
| 働き | 酸素を運ぶ | 細菌などを取りこみ、分解する | 血液を固め、出血を止める |
| 関連語 | ヘモグロビン | 体を守る | 血液凝固 |
数の多い順は、赤血球 > 血小板 > 白血球です。
ただし、定期テストでは正確な個数よりも、形と働きの組み合わせがよく問われます。
血しょう|栄養分や不要な物質を運ぶ液体成分
血しょうは、血液の液体成分です。
血しょうには、次のような物質が溶けています。
- ブドウ糖やアミノ酸などの栄養分
- 二酸化炭素などの不要な物質
- 体内でつくられたさまざまな物質
血しょうは、これらを全身へ運びます。
また、毛細血管からしみ出した血しょうの一部は、細胞のまわりを満たす組織液になります。
赤血球と血しょうの運ぶものの違い
| 成分 | おもに運ぶもの |
|---|---|
| 赤血球 | 酸素 |
| 血しょう | 栄養分や不要な物質など |
「血しょうが酸素を運ぶ」と答えるのではなく、中2理科では酸素を運ぶ成分は赤血球と覚えましょう。
顕微鏡図の見分け方
血液の顕微鏡図が出たら、次の順番で見分けます。
赤血球
数が最も多く、同じような丸い形が多数見えるものです。中央がくぼんでいます。
白血球
赤血球より大きく、数が少ないものです。核が目立つように描かれることがあります。
血小板
赤血球よりずっと小さく、不規則な粒のように描かれます。
図の色は教材によって異なることがあります。色だけでなく、大きさ・形・数を手がかりにしましょう。
定期テストでよくある記述問題
問題1|赤血球はどのように酸素を運びますか
解答例:赤血球に含まれるヘモグロビンが酸素と結びつき、全身へ運ぶ。
赤血球だけでなく、ヘモグロビンという語を入れることがポイントです。
問題2|白血球にはどのような働きがありますか
解答例:体内に入った細菌などを取りこみ、分解して体を守る。
「病気を治す」だけではなく、細菌を取りこみ、分解することを具体的に書きましょう。
問題3|血小板にはどのような働きがありますか
解答例:傷口で血液を固め、出血を止める。
「血をつくる」ではありません。
定期テストでよくある間違い
間違い1|白血球が酸素を運ぶ
酸素を運ぶのは赤血球です。
白血球は、細菌などを取りこみ、分解します。
間違い2|ヘモグロビンは血しょうに含まれる
ヘモグロビンは赤血球に含まれています。
間違い3|血小板は栄養分を運ぶ
血小板は血液を固め、出血を止める働きに関わります。
栄養分などを運ぶ液体成分は血しょうです。
間違い4|白血球が最も多い
数がとても多いのは赤血球です。
白血球は赤血球より少なく、血小板は白血球より多く存在します。
間違い5|血しょうは血球の一種
血しょうは液体成分です。
血球は赤血球・白血球・血小板です。
すぐできる確認問題
問題1
酸素を運ぶ血球は何ですか。
答え:赤血球
問題2
赤血球に含まれ、酸素と結びつく色素は何ですか。
答え:ヘモグロビン
問題3
細菌などを取りこみ、分解する血球は何ですか。
答え:白血球
問題4
傷口で血液を固め、出血を止める血球は何ですか。
答え:血小板
問題5
赤血球・白血球・血小板を、数が多い順に並べなさい。
答え:赤血球 → 血小板 → 白血球
問題6
血液の液体成分を何といいますか。
答え:血しょう
まとめ|形と働きをセットで覚えよう
赤血球・白血球・血小板の違いは、次のように整理できます。
- 赤血球:円盤形で中央がくぼみ、ヘモグロビンによって酸素を運ぶ
- 白血球:赤血球より大きく、細菌などを取りこんで分解し、体を守る
- 血小板:小さく不規則な形で、血液を固めて出血を止める
- 血しょう:液体成分で、栄養分や不要な物質などを運ぶ
最後に、
赤=酸素を運ぶ/白=体を守る/板=血を固めるをあらためて確認しましょう。
記事と一緒に一問一答PDFを使うと、血液の成分を形・数・働きの3方向から復習できます。
定期テスト直前対策「中2理科 赤血球・白血球・血小板」
京の算数学 解答#1544




