中2理科|小腸で栄養分を吸収するしくみ|柔毛の役割 京の算数学#1542

京の算数学問題#1542

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算数学コラム

食べ物は、消化酵素の働きによって小さな物質へ分解されます。

しかし、分解されただけでは、まだ体の細胞で使うことはできません。
消化された栄養分を、消化管の中から体内へ取り入れる必要があります。
この働きが吸収です。

栄養分の吸収で中心となる器官が小腸です。

定期テストでは、

  • 柔毛にはどのような役割があるか
  • 毛細血管へ入る栄養分は何か
  • リンパ管へ入る栄養分は何か
  • 消化と吸収はどう違うか

がよく問われます。

この記事では、小腸と柔毛のつくりを、栄養分の行き先と結びつけて整理していきましょう。


柔毛は、栄養分を効率よく吸収するためのつくり

小腸の内側には、柔毛という小さな突起が多数あります。

柔毛がたくさんあると、小腸の内側の表面積が大きくなります
そのため、消化された栄養分を効率よく吸収できます。

柔毛の内部には、毛細血管とリンパ管があります。

吸収される場所入る主な栄養分
毛細血管ブドウ糖・アミノ酸・無機物
リンパ管脂肪酸とモノグリセリドが柔毛内で再び脂肪になったもの

暗記するときは、糖・アミノ酸は血管/脂肪はリンパ管と覚えましょう。

小腸と柔毛のしくみ

消化と吸収の違い

消化と吸収は、続けて起こる働きですが、意味は異なります。

消化

デンプン・タンパク質・脂肪などを、吸収されやすい小さな物質へ分解する働きです。

吸収

消化された栄養分を、消化管の中から体内へ取り入れる働きです。

つまり、

消化=小さく分解する
吸収=体内に取り入れる

と区別します。

「小腸で栄養分を分解すること」をすべて吸収と呼ぶわけではありません。
小腸では消化の仕上げと、栄養分の吸収の両方が行われます。

柔毛とは?

柔毛は、小腸の内側の壁に多数ある小さな突起です。

小腸の内側が平らではなく、たくさんの突起をもつことで、栄養分にふれる面積が広くなります。

柔毛の役割

柔毛の役割は、次のように説明できます。

柔毛によって小腸の内側の表面積が大きくなり、栄養分を効率よく吸収できる。

記述問題では、「表面積が大きくなる」と「効率よく吸収できる」の両方を入れることがポイントです。

表面積が大きいとなぜ有利?

柔毛が多数あると、消化された栄養分と小腸の壁が接する場所が増えます。

その結果、一度に多くの栄養分を取り入れやすくなります。
柔毛は、小腸の限られた長さの中で吸収する面積を増やす工夫です。

柔毛の内部には毛細血管とリンパ管がある

柔毛の内部には、次の2種類の管があります。

  • 毛細血管
  • リンパ管

吸収された栄養分は、種類によって入る管が異なります。

すべての栄養分が同じ管へ入るわけではありません。

毛細血管へ吸収される栄養分

次の物質は、柔毛の中の毛細血管へ入ります。

  • ブドウ糖
  • アミノ酸
  • 無機物

ブドウ糖は、デンプンが消化されてできた物質です。アミノ酸は、タンパク質が消化されてできた物質です。

毛細血管に入った後の流れ

毛細血管へ入ったブドウ糖やアミノ酸などは、血液によって運ばれ、まず肝臓へ向かいます。

小腸 → 毛細血管 → 肝臓へ

ブドウ糖の一部は肝臓でグリコーゲンに変えられて蓄えられ、必要に応じて再びブドウ糖となります。

覚え方|糖・アミノ酸は血管

ブドウ糖とアミノ酸は毛細血管へ入ります。

無機物も毛細血管へ入ることを、あわせて覚えておきましょう。

リンパ管へ吸収される栄養分

脂肪は、消化によって脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。

脂肪酸とモノグリセリドは柔毛から吸収されると、柔毛の内部で再び脂肪になります。
その後、リンパ管へ入ります。

流れを整理すると、次のようになります。

脂肪 → 脂肪酸とモノグリセリド → 柔毛から吸収 → 再び脂肪 → リンパ管

覚え方|脂肪はリンパ管

ブドウ糖やアミノ酸との違いを、

糖・アミノ酸は血管/脂肪はリンパ管と対にして覚えましょう。

栄養分と吸収先を表で整理

もとの養分など消化後・吸収される形柔毛内で入る場所
デンプンブドウ糖毛細血管
タンパク質アミノ酸毛細血管
脂肪脂肪酸とモノグリセリド。吸収後、再び脂肪になるリンパ管
無機物消化されず、そのまま吸収毛細血管

デンプンやタンパク質、脂肪は、消化によって吸収できる形へ変わります。

一方、無機物・水・ビタミンなどは小さいため、消化されずに吸収されます。

水分はどこで吸収される?

水分は、おもに小腸で吸収されます。

小腸で吸収されなかった残りの水分は、大腸で吸収されます。

「水分はすべて大腸で吸収される」という覚え方は誤りです。

水分はおもに小腸、残りが大腸と整理しましょう。


定期テストでよくある記述問題

問題|小腸の内側に柔毛が多数あるのはなぜですか

解答例:小腸の内側の表面積を大きくし、栄養分を効率よく吸収するため。

「栄養分を吸収するため」だけでも意味は通じますが、柔毛のつくりと働きの関係を答えるには、「表面積を大きくする」を入れることが大切です。

問題|脂肪はどのような形でリンパ管へ入りますか

解答例:脂肪酸とモノグリセリドとして吸収された後、柔毛内で再び脂肪となってリンパ管へ入る。

脂肪酸とモノグリセリドが、そのままリンパ管へ入ると単純化しすぎないように注意しましょう。

図から読み取る問題のポイント

柔毛の断面図が出たら、次の順番で確認します。

  1. 外側が小腸の中、内側が体内である
  2. 柔毛の中に細かく広がる血管が毛細血管
  3. 柔毛の中央にある管がリンパ管
  4. ブドウ糖・アミノ酸・無機物は毛細血管へ入る
  5. 脂肪は再びつくられてリンパ管へ入る

図では血管が赤色や青色、リンパ管が黄色などで描かれることがあります。
ただし、色だけに頼らず、ラベルと栄養分の行き先で判断しましょう。


定期テストでよくある間違い

間違い1|柔毛は大腸にある

栄養分の吸収に関わる柔毛が多数あるのは、小腸の内側です。

間違い2|柔毛は栄養分を消化する

柔毛のおもな役割は、消化された栄養分を吸収することです。
消化は養分を小さく分解する働き、吸収は体内へ取り入れる働きです。

間違い3|すべての栄養分が毛細血管へ入る

ブドウ糖・アミノ酸・無機物は毛細血管へ入りますが、脂肪は柔毛内で再びつくられ、リンパ管へ入ります。

間違い4|柔毛があると小腸の体積が大きくなる

柔毛によって大きくなるのは、栄養分にふれる表面積です。

間違い5|水分はすべて大腸で吸収される

水分はおもに小腸で吸収され、残りが大腸で吸収されます。

すぐできる確認問題

問題1

小腸の内側に多数ある小さな突起を何といいますか。

答え:柔毛

問題2

柔毛が多数あると、どのような利点がありますか。

答え:小腸の内側の表面積が大きくなり、栄養分を効率よく吸収できる

問題3

ブドウ糖とアミノ酸は、柔毛内の何に入りますか。

答え:毛細血管

問題4

脂肪酸とモノグリセリドは、吸収後にどうなりますか。

答え:柔毛内で再び脂肪となり、リンパ管へ入る

問題5

消化と吸収の違いを答えなさい。

答え:消化は養分を小さく分解する働き、吸収は栄養分を体内へ取り入れる働き

問題6

水分は、おもにどこで吸収されますか。

答え:小腸


まとめ|柔毛と2つの管をセットで覚えよう

小腸での栄養分の吸収は、次のように整理できます。

  • 小腸の内側には柔毛が多数ある
  • 柔毛によって表面積が大きくなり、効率よく吸収できる
  • ブドウ糖・アミノ酸・無機物は毛細血管へ入る
  • 脂肪酸とモノグリセリドは柔毛内で再び脂肪となり、リンパ管へ入る
  • 水分はおもに小腸で吸収され、残りが大腸で吸収される

記事と一緒に一問一答PDFも使うと、柔毛の役割と栄養分の行き先を短時間で復習できます。

定期テスト直前対策 「中2理科 小腸で栄養分を吸収するしくみ

京の算数学 解答#1542

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