小学生のうちに身につけたい「間違い直し」の技術 家庭学習のコツ 京の算数学#1480

京の算数学問題#1480

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算数学コラム

小学生の家庭学習で、意外と差がつきやすいのが「間違い直し」です。

宿題をやることは大切です。
丸つけをすることも大切です。

でも、本当に学力につながるのは、そのあとです。

間違えた問題をどう見直すか。
なぜ間違えたのかを考えるか。
もう一度自分で解けるようにするか。

この「間違い直し」の技術は、小学生から少しずつ身につけておきたい力です。


間違い直しは、赤で答えを書くことではありません

間違い直しというと、バツがついた問題の横に、正しい答えを赤で書くことだと思っている子がいます。

もちろん、正しい答えを確認することは必要ですが、それだけでは「直した」ことにはなりません。

大切なのは、次に同じような問題が出たときに、自分で解けるようになることです。

答えを写しただけでは、次にまた同じところで止まる可能性があります。

間違い直しは、提出物をきれいにするための作業ではありません。
自分のつまずきを見つけ、次に進むための学習です。


小学生が間違い直しを嫌がる理由

間違い直しを嫌がる子は少なくありません。

その背景には、いくつかの理由があります。

  • バツを見るのが嫌
  • もう一度考えるのが面倒
  • 何を直せばよいか分からない
  • 答えを見れば終わると思っている
  • 間違えたことを責められた経験がある
  • 直してもできるようになる実感がない

特に、間違えるたびに叱られてきた子は、バツを見ること自体がつらくなります。

間違い直しを習慣にするには、まず「間違いは責められるものではない」と感じられることが大切です。


間違い直しで身につけたい5つの技術

①どこで間違えたかを見る

間違い直しの第一歩は、答えを写すことではありません。

まず、どこで間違えたのかを確認します。

たとえば算数なら、

  • 式を作るところで間違えた
  • 計算の途中で間違えた
  • 符号や小数点を間違えた
  • 単位を忘れた
  • 問題文を読み違えた
  • 答えを書く場所を間違えた

同じバツでも、原因は違います。

②ミスの種類を分ける

小学生のうちから、間違いを種類ごとに分ける習慣をつけておくと、学習がとても整理しやすくなります。

ミスの種類よくある例次にすること
計算ミスくり下がり、九九、小数点途中式を書く、計算を確認する
読み間違い求めるものを間違える問題文の最後に線を引く
式のミスたし算・かけ算を間違える数字の意味を確認する
単位ミスcmとm、円と個答えを書く前に単位を見る
写し間違い数字や記号を写し間違える一行ずつ確認する
理解不足解き方が分からない前の内容に戻る、質問する

「自分は計算ミスが多い」
「文章題では聞かれていることを間違えやすい」と分かるだけでも、見直し方が変わります。

実際小学校のうちは単元テストではわかりにくいですが模試を受けると成績上位者は大多数がこの直しの習慣を身につけています。

③答えを見ずにもう一度解く

間違い直しで一番大切なのは、もう一度自分で解くことです。

正しい答えを見て、「理解した」と思っても、答えを閉じると解けないことがあります。

  1. 解説を見る
  2. どこで間違えたか確認する
  3. 答えを閉じる
  4. もう一度自分で解く

という流れが大切です。

自分の手で解き直せたときに、初めて「できる」に近づきます。

④すぐに全部直そうとしない

間違いが多いときに、全部を一度に直そうとすると、子どもは嫌になりやすいです。

特に小学生の場合、バツがたくさんある日は、それだけで気持ちが重くなります。

  • 今日は1問だけ直す
  • 同じミスの問題を1つ選ぶ
  • テストに出そうな問題だけ直す
  • 計算ミスではなく文章題だけ直す

という形でも構いません。

大切なのは、完璧に直すことではなく、間違いを見て、もう一度考える経験を積むことです。

⑤次に気をつけることを一つ決める

間違い直しの最後には、次に気をつけることを一つだけ決めます。

  • 問題文の最後に線を引く
  • 単位を丸で囲む
  • 途中式を書く
  • 小数点を最後に確認する
  • 九九をもう一度見る
  • 答えを書く前に聞かれていることへ戻る

というように、具体的な行動にします。

「次は気をつける」だけでは、何をすればよいか分かりません。

「何を」「いつ」「どう確認するか」まで決めると、次の問題に活かしやすくなります。


間違い直しの基本の流れ

小学生におすすめの間違い直しは、次の流れです。

  1. 丸つけをする
  2. バツの問題に印をつける
  3. どこで間違えたか見る
  4. 解説や答えを確認する
  5. 答えを閉じてもう一度解く
  6. できなければ質問する
  7. 次に気をつけることを一つ決める

この流れを毎回完璧にする必要はありません。

最初は、「バツの中から1問だけ、答えを見ずにもう一度解く」だけでも十分です。


学年別に身につけたい間違い直し

小学1・2年生

低学年では、まず丸つけと直しの流れに慣れることが大切です。

この時期は、保護者が一緒に確認しても構いません。

  • バツを怖がらない
  • もう一度やってみる
  • できたら認める
  • 短時間で終える

ことが大切です。

「間違えたからだめ」ではなく、「もう一回やったらできたね」という経験を増やしていきます。

小学3・4年生

小3・小4では、算数の内容が広がり、間違いの種類も増えてきます。

  • わり算
  • あまりのあるわり算
  • 小数
  • 分数
  • 単位
  • 角度
  • 面積
  • 文章題

などで、つまずきが見えやすくなります。

この時期は、ただ直すだけでなく、

「計算ミスかな」「問題文の読み間違いかな」「式の作り方かな」と、ミスの種類を少しずつ分けられるようにしたいところです。

小学5・6年生

高学年では、割合、速さ、比、分数の計算など、中学数学につながる内容が増えます。

この時期の間違い直しでは、

  • なぜその式になるのか
  • 何をもとにしているのか
  • 単位はそろっているか
  • 答えの大きさは自然か
  • 自分で説明できるか

を見ることが大切です。

高学年になると、答えだけ写しても、次のテストでは対応しにくくなります。

考え方まで直す習慣が必要です。


間違い直しで避けたいこと

①バツを責める

「また間違えたの?」
「なんでこんなのも分からないの?」
「ちゃんと読んでないからでしょ」

こうした言葉が続くと、子どもは間違いを見せたくなくなります。

間違いは、子どもを責める材料ではありません。

②すぐ答えを教える

子どもが困っていると、すぐに答えを教えたくなります。

ただ、答えを教えるだけでは、その問題は終わっても、次に自分で解けるとは限りません。

「どこまでは分かった?」
「最初に何を見ればよさそう?」
「この数字は何を表している?」

と、考える入口を渡すことが大切です。

③きれいに赤で書くことを目的にする

ノートがきれいに直されていると、学習したように見えます。

しかし、赤で正しい答えを書いただけでは、自分で解けるようになったとは言えません。

間違い直しで見たいのは、見た目のきれいさではなく、もう一度自分で考えた跡があるかです。

④直しをためすぎる

丸つけや間違い直しを何日もためると、子どもは自分がどう考えたかを忘れてしまいます。

すると、直しがただの作業になりやすいです。

できれば、問題を解いたその日か、遅くても翌日には直す方がよいでしょう。

また、全てを直させる必要はありません。キャパオーバーになりやすく直しがただの苦行になりがちです。


間違い直しができる子は、中学生になってから強い

小学生のうちに間違い直しの習慣がある子は、中学生になってからも早く進む学習進度にについていきやすくなります。

中学校では、

  • 教科数が増える
  • テスト範囲が広くなる
  • ワーク提出がある
  • 部活動で時間が限られる
  • 数学の内容が積み上がる

ため、分からないところをそのままにすると、次の単元にも影響します。

そのときに、

  • 間違えた問題に印をつける
  • 原因を見る
  • もう一度解く
  • 質問する

という習慣がある子は、自分で学習を戻しやすくなります。

間違い直しは、小学生の宿題だけの話ではありません。
中学数学、定期テスト、高校受験にもつながる大切な技術です。


間違い直しノートは必要?

間違い直しノートは、使い方によっては役立ちます。

ただし、きれいにまとめることが目的になると、時間がかかりすぎることもあります。

小学生の場合は、まず簡単で十分です。

  • 間違えた問題の番号を書く
  • ミスの種類を書く
  • もう一度解く
  • 次に気をつけることを一言書く

「単位を見落とした。次は答えを書く前に単位を見る」
「九九で間違えた。7の段を確認する」
「何を求めるかを間違えた。問題文の最後に線を引く」

くらいで構いません。

大切なのは、ノートを作ることではなく、同じ間違いを減らすことです。


アイデア数理塾が大切にしている間違い直し

アイデア数理塾では、間違いを「できなかった証拠」としてではなく、学び方を整える手がかりとして見ています。

大切にしているのは、

  • どこで止まったか
  • 途中までの考え方は合っているか
  • 何を見落としたか
  • 次に同じ問題が出たら何を見るか
  • 自分で解き直せるか

という部分です。

正しい答えを教えるだけでは、その場の問題は終わります。

でも、なぜ間違えたかを一緒に見て、自分で解き直す経験を重ねることで、次の問題に使える力が育ちます。

京都市中京区・烏丸御池周辺で、小学生の算数や中学生の数学に不安がある方は、問題量を増やす前に、間違い直しのやり方を見直すことも大切です。


まとめ 間違い直しは、成績を伸ばすための大切な技術

小学生のうちに身につけたい間違い直しの技術は、

  • どこで間違えたかを見る
  • ミスの種類を分ける
  • 答えを見ずにもう一度解く
  • 全部ではなく一つずつ直す
  • 次に気をつけることを決める

ことです。

間違い直しは、赤で正しい答えを書く作業ではありません。

自分のつまずきを見つけ、次に自分で解けるようにするための学習です。

小学生のうちにこの習慣が身につくと、中学校に入ってからも、自分で学習を立て直す力につながります。

バツを怖がらず、間違いを次に活かす。

その経験を少しずつ積み重ねていきましょう。

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