親が丸つけをするときに絶対に言ってはいけない一言 子どものやる気を下げない声かけ 京の算数学#1479

京の算数学問題#1479

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算数学コラム

子どもの宿題や家庭学習を見ていると、丸つけの時間に親子でぶつかってしまうことがあります。

「また間違えている」
「さっき教えたのに」
「どうして同じミスをするの?」

保護者としては、できるようになってほしいからこそ、つい口調が強くなることもあると思います。

ただ、丸つけのときに言ってしまうと、子どものやる気を下げやすい言葉があります。

それは、「なんでこんなのも分からないの?」という一言です。

この言葉は、子どもにとって「間違いを直そう」ではなく、
「自分はできない子なんだ」と受け取られやすい言葉です。

丸つけで大切なのは、どこで間違えたのかを見つけ、次にできるようにすることです。


「なんでこんなのも分からないの?」がよくない理由

保護者は、本当に理由を知りたくて言っている場合もあると思います。

そういう気持ちがあっても、
「なんでこんなのも分からないの?」という言い方になると、子どもには責められているように聞こえます。

子どもにとっては、
「間違えると怒られる」
「どうせ自分はできない」と感じてしまうことがあります。

すると、次からは間違いを直すよりも、間違いを隠す方に意識が向きやすくなります。

丸つけは「できない確認」ではなく「次につなげる時間」

丸つけというと、正解か不正解を確認する作業に見えます。

もちろん、丸かバツをつけることは必要です。

当学習塾に通う生徒たちの中にもバツをつけられることを極度に嫌がる生徒はおります。

  • どこで間違えたのか
  • なぜその答えになったのか
  • もう一度解けるのか
  • 次は何に気をつけるのか

ここまで見て初めて、丸つけが学習につながります。

バツがつく=嫌なこと担っているうちはなかなか次につながりません。
問題は、子どもを責める材料ではないことを肝に銘じておきましょう。


言ってはいけない言葉は他にもある

「なんでこんなのも分からないの?」以外にも、丸つけのときに避けたい言葉があります。

①「また間違えたの?」

同じミスが続くと、言いたくなる言葉です。

ただ、この言葉を言われると、子どもは「また失敗した」と感じやすくなります。

繰り返すミスには、一言では片付けられない様々な理由があります。

「また?」で終わらせるより、
「同じところで止まりやすいね。どこを確認するとよさそう?」と見る方が、次につながります。

②「ちゃんと読んだ?」

文章題で間違えたときに、つい出やすい言葉です。

しかし、子どもは読んでいないのではなく、読んでも意味を整理できていないことがあります。

大切なのはまず問題文を声に出して読むことなんですが、それでも

  • 何を求めるのか
  • どの数字を使うのか
  • 数字が何を表しているのか
  • 単位は何か

が分かっていない場合があります。

「ちゃんと読んだ?」よりも、「何を聞かれている問題かな?」「この数字は何の数かな?」と聞く方が、考えやすくなります。

③「勉強したらできるはず」

これは本当によく聞く言葉なのですが、子供心には「やってるのにな」が大半です。
確かにこの言葉自体は間違ってはいませんが、まずは努力を褒めることが大切です。
とはいえ親目線で見て全くやってないと感じることもよく理解できます。

大切なのは本人なりにまずどういう努力をしたのか?を聞くことです。
それが結果に結びついていないことが問題なわけで努力を否定したいわけではないからです。

④「早く直しなさい」

間違い直しをしてほしい気持ちは分かります。

しかし、子どもが間違いの理由を分かっていないまま急がせると、答えを写して終わりになりやすいです。

解き直しで大切なのは、早く終わらせることではありません。

答えを見ずに、もう一度自分で考えられるかです。

「早く直しなさい」よりも、「この1問だけ、どこで間違えたか見てみよう」の方が取り組みやすくなります。


丸つけで子どもが傷つきやすい理由

丸つけは、子どもにとって緊張しやすい時間です。

なぜなら、自分がやったものに丸やバツがつくからです。

特に、算数が苦手な子や失敗を怖がる子は、バツがついた瞬間に、

「またできなかった」
「怒られるかもしれない」
「見せたくない」

と感じやすくなります。

その状態で強い言葉をかけられると、問題の内容よりも、怒られた記憶の方が残ってしまいます。

丸つけの目的は、子どもを落ち込ませることではありません。

間違いを見ても大丈夫だと思える空気を作ることが、学習には必要です。

本当に勉強に対して自信がないお子さんに関してはバツよりも三角や正解しているところだけ丸をするなど対策が必要です。 


親が丸つけをするときに大切にしたいこと

①まず「やったこと」を認める

丸つけを始める前に、まず宿題や問題に取り組んだことを認めます。

「ここまでやったんだね」
「最後まで書けているね」
「自分で取り組んだんだね」

この一言があるだけで、子どもはバツを受け止めやすくなります。

そんなにベタ褒めをしたり甘やかしてくださいという意味ではありません。
あくまで「ちゃんとできてる!」ぐらいの一言があってもいいのでは?という意味です。

間違いを直す前に、まず取り組んだことを見る。これはとても大切です。

②バツを責めない

バツは悪いものではありません。

バツは、今できていないところを教えてくれる印です。

保護者がバツを責めると、子どもはバツを嫌がります。、

  • 答えを写す
  • 丸つけを嫌がる
  • 間違いを隠す
  • 解き直しを避ける

ようになることがあります。

「間違えたね」ではなく、「ここを直せばできるようになりそうだね」と見ることが大切です。

③すべてを直そうとしない

間違いが多いと、全部直させたくなります。

しかし、子どもにとってバツが多い日は、それだけで気持ちが重くなっています。

そんなときは、全部ではなく一つに絞っても構いません。

「今日はこの1問だけ直そう」
「同じミスが多いから、ここだけ見よう」
「計算ミスだけ確認しよう」

一つ直せた経験が、次の学習につながります。

④答えを教える前に、どこで止まったかを見る

丸つけのあと、すぐに正しい答えを教えると、その問題は終わります。

でも、子どもがどこで間違えたのかは分からないままです。

「どこまでは合っていたかな?」
「式を作るところかな、計算かな?」
「問題文のどこを見ればよかったかな?」

と確認してみましょう。

全部を説明するより、止まっている場所を見つける方が、次に活かしやすくなります。

⑤解き直しは「答えを写す」ではなく「もう一度解く」

間違い直しでよくあるのが、赤で正しい答えを書いて終わることです。

しかし、それでは自分で解けるようになったか分かりません。

  1. 間違えた問題に印をつける
  2. どこで間違えたか見る
  3. 答えを閉じる
  4. もう一度自分で解く
  5. できなければヒントをもらう

という流れです。

解き直しは、きれいに赤で直すことではありません。

自分でできる状態に近づけることです。


丸つけを親がする?子どもがする?

学年によって、丸つけの関わり方は変わります。

低学年

小1・小2では、親が一緒に確認することが多くなります。

この時期は、丸つけのやり方自体を覚える段階です。

「丸をつける」
「バツの問題を見る」
「もう一度やってみる」

という流れを一緒に作っていきます。

小3・小4

小3・小4では、少しずつ本人に丸つけを任せていきたい時期です。

ただし、完全に任せると、

  • 答えを写す
  • バツを見ない
  • 間違い直しをしない

こともあります。

最初は本人が丸つけをし、最後に保護者が一緒に確認する形でもよいでしょう。

小5・小6

高学年では、自分で丸つけと解き直しができるようにしていきたいところです。

ただし、難しい単元や苦手な教科では、保護者のサポートが必要なこともあります。

大切なのは、丸つけを完全に親が抱えることではありません。

少しずつ本人が自分の間違いを見られるようにすることです。

中学生

中学生になると、学校ワークや提出物も増えます。

親がすべて丸つけをするのは現実的ではありません。

中学生では、

  • 自分で丸つけする
  • 間違えた問題に印をつける
  • 解き直す
  • 分からない問題を質問できる形にする

ことが大切です。

保護者は「終わった?」だけでなく、
「直した問題はある?」
「質問する問題は残っている?」
と確認できるとよいでしょう。


丸つけで親子げんかになるときは

丸つけのたびに親子げんかになる場合は、やり方を少し変えた方がよいかもしれません。

  • 丸つけする問題数を減らす
  • 間違い直しを1問だけにする
  • 親は答え合わせだけにする
  • 解き直しは翌日にする
  • 感情的になりそうなら一度時間を置く
  • 分からない問題は塾や先生に聞く形にする

丸つけは毎日のことだからこそ、親子で疲れすぎない形が大切です。

全部を家庭で完璧に見ようとしなくても大丈夫です。


アイデア数理塾が丸つけで大切にしていること

アイデア数理塾では、丸つけを単なる正解確認ではなく、学び方を整える時間として見ています。

基本的にはワークが終わったら自分で丸付けをしミスを直しその工程を講師が確認しています。

大切にしているのは、

  • どこで間違えたか
  • なぜその答えになったか
  • 途中までの考え方は合っているか
  • 次に何を確認すればよいか
  • 自分で解き直せるか

という部分です。

間違いを責めるのではなく、次に進むための手がかりとして見る。

その経験を重ねることで、子どもは少しずつ自分で丸つけや解き直しができるようになります。

京都市中京区・烏丸御池周辺で、小学生・中学生の算数・数学や家庭学習に悩んでいる方は、丸つけのやり方を見直すことが、学習改善の第一歩になることもあります。


まとめ 丸つけで言ってはいけないのは、子どもを否定する一言

親が丸つけをするときに絶対に言ってはいけない一言は、
「なんでこんなのも分からないの?」
です。

この言葉は、子どもの間違いではなく、子ども自身を否定するように届いてしまうことがあります。

丸つけで大切なのは、

  • 間違いを責めない
  • どこで止まったかを見る
  • 全部ではなく一つ直す
  • 答えを写さず、もう一度解く
  • 次に見る場所を決める

ことです。

丸つけは、親が子どもを評価する時間ではありません。

子どもが自分のつまずきに気づき、次にできるようになるための時間です。

「なんで分からないの?」ではなく、
「どこまで分かった?」
「どこを見直す?」
と聞いてみる。

その声かけの違いが、子どもの学び方を少しずつ変えていきます。

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