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今日の問題#127
今日のコラム
最近新しい出会いが増えてきた。
塾としてもありがたい事に生徒も順調に増えてきているし、法人としても色んな人と話をする機会が増えてきた。
その中で出身校の話になる事が多いのですが、僕が近畿大学農学部です!と言うと農業やってたんですか?かマグロの有名なところね!のどちらかしか言われない笑
実は僕が勉強していたのはどちらでもなく生物制御学と呼ばれる分野だ。
めっちゃざっくり言うと化学寄りの生物といったところでしょうか?
今日は農学部のリアル(僕が在籍していた当時の話)をベースに農学部の魅力を伝えられたらと思う。
僕が入学したのは2010年4月のこと。
当時近代マグロなんてものは今ほどメジャーではなかったので、高校の進路選択で農学部が選択肢に上がったのは、たまたまパンフレットを読んだからだった。
農学部って農業をするだけだと考えていたけど実際は農業の学科は1つだけだった。
農業生産科学科(ガッツリ農業)
水産学科(マグロ)
応用生命化学科(殺虫剤、農薬)
食品栄養学科(管理栄養士)
環境管理学科(環境問題)
バイオサイエンス学科(遺伝子)→現在は生物機能科学科
ざっくり言うとこんな感じ。
だから、農学部=農業ではない。
北海道大とか東京農大は畜産学科もあるので酪農などもまなべたりする。
もはや農学部は農芸化学部と言った方がわかりやすいかもしれない。
だから、数学分野の統計もやるし、確率もやるし微分方程式も行列もやる。生物化学、物理化学、分子生物学、食品化学、無機有機、微生物学などなどガッツリな理系だと思った方がいい。大学入ってから生物を履修した僕にとっては1年のスタート時から受験ばりに勉強した笑 農学部に入るならきちんと生物は高校で履修しておくことをおすすめする。
就職先はまばらで、食品関係、化粧品メーカー、農業機械メーカー、製薬会社、農協、大学寮などなど 学芸員、教員(理科)も取得できる。
もちろん全ての学部に言えることだけど不動産とか、学習塾とか現場仕事とか全く関係のない分野へ就職している友人も多くいます。
農学部の1番の魅力は観察力がつくこと。
これに関しては今自分がやっている仕事に大きく活きてる。
1年の時から実験を経験し観察や分析の手順を学んでいくので、間違いなく観察力はつく。
あとは、農学部があるところは基本自然が多いので、のどかだし、自然が好きな人にはすごく良いかも。普通にノラ猫にお昼ご飯とられたりする笑
僕は夕方にベンチに座りながら懐かしのampmというコンビニで買ったチキンを食べてたら、ノラ猫に猫パンチを食らった後、ハトに持っていかれました笑
学習面で言うと他の学部よりも実践的なものが多く得た知識を駆使しないと実験は進まないし、実験のプロセスを学んで何度もトライアンドエラーをしていくので忍耐力はついてきます。
単位は3回生までにほとんど取得しておいて、4回生は卒論のみをやると言うのが定説で、そこからは自主性に任される。
僕は自分で考えてやっていく方が好きなのでメリットに感じているが「何やったら良いですか?」はあまり通用しないかな〜「自分で考えてからきなさい」って言われる。まあ当たり前なんだけど^^;
デメリットとしては、虫が多い笑 天井からムカデが落ちてくることもあれば、山ゴキブリに遭遇することもある。冬場はグラウンドでウリボーが山から降りてくるし、良くも悪くも自然。あとはアクセスが不便な事が多い。近畿大学は山の上なので駅からバスに乗って通学するのだが、まず朝は大渋滞。ぎりぎりに行くと100%遅刻する。
華やかなキャンパスライフをイメージしているのであればそれは大きな間違い。
基本はのどかです。僕は好きでしたけどね^^;
あとは実験が主になるので、結果が出ないことも多いですし、結構知識をつけないとついていけません。人によっては年末年始も研究室にこもりっきりの人もいました。
コツコツが苦手な人にはあまりお勧めできないかも、、、
フィールドワークが得意な人はそう言う研究もあるんだけど、基本は顕微鏡や検査機器とにらめっこで、検体を入れて数十分放置を繰り返す。実験器具にも気を使うのでめちゃくちゃ細かい。
実際僕は農学部にいってすごくよかったと思っているし、当時は精神的に参っていた時期だったので、自然の中で生活できた4年間と言うのは心身ともにリフレッシュができた。
なんだかんだ言いながらもまだ大学の同級生とは草野球などで会うことも多いし、最近は結婚式ラッシュなので割とあっている。
おそらく近大行ってなかったら、もっと病んでただろうな〜と自分でも思うので、もちろん辛いこともあったんだけど、今思えば選んで正解だったなと思います。
(ちなみに、1番地獄だった高校は選択ミスしたと今でもおもってます笑)
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!