京の算数学問題#1546

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算数学コラム
血液は、心臓から出て、肺や全身を通り、再び心臓へ戻ります。
この流れを覚えるとき、「右心房と右心室の順番があいまい」「肺動脈なのに静脈血が流れるのはなぜ?」と混乱しやすいところです。
この記事では、心臓の4つの部屋を出発点に、肺循環・体循環を一本の流れとして整理していきます。
動脈・静脈と動脈血・静脈血の意味の違いも確認しましょう。
血液は2つの循環をつないで流れる
血液の流れは、次の順番です。
右心房 → 右心室 → 肺動脈 → 肺 → 肺静脈 → 左心房 → 左心室 → 大動脈 → 全身 → 大静脈 → 右心房
このうち、
- 肺循環:右心室から肺を通って左心房へ戻る
- 体循環:左心室から全身を通って右心房へ戻る
という2つの経路に分けられます。
血液は肺で酸素を受け取り、全身の細胞で酸素を渡します。
まずは、右心室→肺→左心房/左心室→全身→右心房という骨組みを覚えましょう。

心臓は血液を送り出すポンプ
心臓は筋肉でできた器官で、縮んだり広がったりして血液を送り出します。
心臓の内部には4つの部屋があります。
| 部屋 | 血液の流れ |
|---|---|
| 右心房 | 全身から戻る血液を受け取る |
| 右心室 | 血液を肺へ送り出す |
| 左心房 | 肺から戻る血液を受け取る |
| 左心室 | 血液を全身へ送り出す |
心房は受け取る部屋、心室は送り出す部屋と考えると整理しやすくなります。
血液は、右側では右心房→右心室、左側では左心房→左心室の順に流れます。
心臓の内部にある弁は、血液が逆流するのを防ぎます。
図では心臓の左右が、見る人の左右と逆に描かれることがあります。「右」「左」は、本人の体を基準にした名前です。
肺循環|右心室から肺を通って左心房へ
肺循環は、心臓と肺の間を血液がめぐる道すじです。
右心室 → 肺動脈 → 肺の毛細血管 → 肺静脈 → 左心房
右心室から出た血液は、肺動脈を通って肺へ向かいます。肺の毛細血管では、肺胞との間で気体を交換します。
- 酸素:肺胞から血液へ移動する
- 二酸化炭素:血液から肺胞へ移動する
酸素を受け取った血液は、肺静脈を通って左心房へ戻ります。
覚え方
右心室 → 肺 → 左心房
肺へ行く前は酸素が少なく、肺から戻るときは酸素が多いことを、矢印と一緒に覚えましょう。
体循環|左心室から全身を通って右心房へ
体循環は、心臓と全身の間を血液がめぐる道すじです。
左心室 → 大動脈 → 全身の毛細血管 → 大静脈 → 右心房
左心室から出た血液は、大動脈を通って全身へ向かいます。
全身の毛細血管では、血液が細胞に酸素や栄養分を渡し、細胞でできた二酸化炭素や不要な物質を受け取ります。
その後、血液は静脈を通って大静脈に集まり、右心房へ戻ります。
覚え方
左心室 → 全身 → 右心房
全身へ行くときは酸素が多く、全身から戻るときは酸素が少ないことがポイントです。
動脈血と静脈血の違い
動脈血・静脈血は、血液に含まれる酸素の量による呼び名です。
| 名前 | 特徴 | 主に流れる血管 |
|---|---|---|
| 動脈血 | 酸素が多く、二酸化炭素が少ない | 肺静脈・大動脈など |
| 静脈血 | 酸素が少なく、二酸化炭素が多い | 肺動脈・大静脈など |
動脈血は肺で酸素を受け取った後の血液、静脈血は全身の細胞へ酸素を渡した後の血液です。
「動脈血」は動脈だけを流れる血液、「静脈血」は静脈だけを流れる血液、という意味ではありません。
動脈・静脈と、動脈血・静脈血は別の分類
ここが、この単元で最も重要な注意点です。
- 動脈・静脈:心臓から見た血液の流れる向きで決まる血管の名前
- 動脈血・静脈血:酸素の量で決まる血液の名前
動脈は心臓から出る血管、静脈は心臓へ戻る血管です。一方、動脈血は酸素の多い血液、静脈血は酸素の少ない血液です。
| 血管 | 心臓との関係 | 流れる血液 |
|---|---|---|
| 肺動脈 | 心臓から肺へ出る | 静脈血 |
| 肺静脈 | 肺から心臓へ戻る | 動脈血 |
| 大動脈 | 心臓から全身へ出る | 動脈血 |
| 大静脈 | 全身から心臓へ戻る | 静脈血 |
肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血。
名前が逆のように見えますが、血管と血液の分類基準が違うだけです。
血液の色と矢印を使った図の読み方
教科書の循環図では、酸素の多い血液を赤、酸素の少ない血液を青で表すことが多いです。
ただし、赤い血管が必ず動脈、青い血管が必ず静脈という意味ではありません。
図を読むときは、次の順に確認しましょう。
- 心臓の4つの部屋を見つける
- 矢印の向きをたどる
- 肺で酸素を受け取る位置を確認する
- 全身の細胞で酸素を渡す位置を確認する
- 血管名は心臓から出るか、戻るかで決める
- 血液名は酸素が多いか、少ないかで決める
特に、肺に向かう青い血管は肺動脈、肺から戻る赤い血管は肺静脈です。
毛細血管が2か所にある理由
循環図には、肺の毛細血管と全身の毛細血管が出てきます。
肺の毛細血管
肺胞との間で酸素と二酸化炭素を交換します。
血液は酸素が少ない状態から多い状態に変わります。
全身の毛細血管
細胞との間で酸素・栄養分と二酸化炭素・不要な物質を交換します。
血液は酸素が多い状態から少ない状態に変わります。
赤と青の色が切り替わる場所を探すと、肺と全身の毛細血管を見つけやすくなります。
定期テストでよくある記述問題
問題1|肺循環と体循環の違いを説明しなさい
解答例:肺循環は心臓から肺を通って心臓へ戻る血液の流れで、体循環は心臓から全身を通って心臓へ戻る血液の流れ。
出発する部屋まで書く場合は、肺循環が右心室、体循環が左心室です。
問題2|肺動脈に静脈血が流れるのはなぜですか
解答例:肺動脈は心臓から肺へ向かう血管なので動脈と呼ばれるが、肺で酸素を受け取る前の血液が流れるため、酸素の少ない静脈血である。
血管名と血液名の決まり方を両方説明するのがポイントです。
問題3|心臓に弁があるのはなぜですか
解答例:血液が逆流するのを防ぎ、一方向へ流れるようにするため。
定期テストでよくある間違い
間違い1|右心房から直接、肺へ行く
右心房へ戻った血液は、右心室を通ってから肺動脈へ出ます。
間違い2|肺から戻った血液は左心室に入る
肺静脈から戻った血液は、まず左心房に入り、その後、左心室へ進みます。
間違い3|肺動脈には動脈血が流れる
肺動脈には、肺で酸素を受け取る前の静脈血が流れます。
間違い4|肺静脈には静脈血が流れる
肺静脈には、肺で酸素を受け取った後の動脈血が流れます。
間違い5|赤い血管は必ず動脈
肺静脈は、酸素の多い動脈血が流れるため赤く描かれますが、心臓へ戻るので静脈です。
すぐできる確認問題
問題1
肺循環は心臓のどの部屋から始まり、どの部屋へ戻りますか。
答え:右心室から始まり、左心房へ戻る
問題2
体循環は心臓のどの部屋から始まり、どの部屋へ戻りますか。
答え:左心室から始まり、右心房へ戻る
問題3
肺動脈を流れるのは動脈血・静脈血のどちらですか。
答え:静脈血
問題4
肺静脈を流れるのは動脈血・静脈血のどちらですか。
答え:動脈血
問題5
酸素が多い血液は、肺と全身のどちらを通った直後ですか。
答え:肺
問題6
心臓の弁の働きは何ですか。
答え:血液の逆流を防ぐ
まとめ 一本の流れにしてから2つに分けよう
最初は血液の道すじを一本につなぎます。
右心房 → 右心室 → 肺 → 左心房 → 左心室 → 全身 → 右心房
その後、肺循環と体循環に分けて覚えましょう。
- 肺循環:右心室→肺→左心房
- 体循環:左心室→全身→右心房
- 肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血
- 動脈・静脈は流れる向き、動脈血・静脈血は酸素の量で決まる
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定期テスト対策 中2理科 心臓と血液循環 一問一答PDF
京の算数学 解答#1546




