京の算数学問題#1486

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算数学コラム
「大谷翔平選手はすごい」
野球をあまり知らない子でも、この言葉は聞いたことがあるかもしれません。
でも、ただ「すごい」と言われても、何がどれくらいすごいのかは少し分かりにくいですよね。
そこで出てくるのが、数字です。
ホームランの数、盗塁の数、打率、打球の速さ、投げた球の速さ。
スポーツでは、選手のすごさがたくさんの数字で表されます。
大谷翔平選手がよく数字で語られるのは、数字を見ることで、すごさが具体的に分かるからです。
今日のブログは小学生向けに算数はいかに大切か?を語り尽くそうと思います。
「すごい」だけでは分かりにくい
たとえば、友達にこう言われたとします。
「今日の大谷選手、すごかったよ」
これだけでも、なんとなくすごそうだとは分かります。
でも、
「ホームランを打ったの?」
「何本打ったの?」
「どれくらい飛んだの?」
「走るのも速かったの?」
「投げた球が速かったの?」
ということまでは分かりません。
一方で、
「ホームランを1本打った」
「盗塁もした」
「打球の速さがとても速かった」
と数字や記録で聞くと、何がすごかったのかが見えてきます。
数字は、ぼんやりした「すごい」を、分かりやすくしてくれる道具です。
大谷翔平選手が数字で語られる理由
大谷翔平選手は、打つことでも、走ることでも、投げることでも注目される選手です。
野球では、打者ならホームラン、ヒット、打率、打点、盗塁などの数字がよく使われます。MLBの選手ページでも、打数、得点、安打、ホームラン、打点、盗塁、打率、出塁率、長打率などが一覧で示されています。
つまり、野球では「どんな活躍をしたか」を数字で見る文化があります。
大谷選手の場合、いろいろな種類の数字に名前が出てくるため、ニュースでも数字で紹介されやすいのです。
たとえば「50-50」は算数で見ると分かりやすい
大谷翔平選手は2024年、MLB史上初めて、同じシーズンで50本塁打・50盗塁を達成した選手になりました。MLB公式発表では、50本塁打と50盗塁を同じシーズンで達成した初の選手として紹介されています。
ここで出てくる「50-50」も数字です。
ホームラン50本。
盗塁50個。
この数字を見ると「遠くへ飛ばす力」と「走る力」の両方が高いことが分かります。
もし「よく打つ選手です」と言われるだけなら、打つ力は伝わります。
でも「50本塁打」と聞くと、どれくらい多いのかを比べやすくなります。
さらに「50盗塁」もあると、走る力も数字で見えます。
数字があることで、すごさを別々の角度から見ることができます。
数字は「比べる」ために役立つ
算数で大切な力の一つが、比べることです。
- 10本と50本では、どちらが多いか
- 20回と40回では、どれくらい違うか
- 100kmと160kmでは、どれくらい速さが違うか
こうしたことは、数字があるから分かります。
スポーツでも同じです。
「たくさん打った」
「速い球を投げた」
「よく走った」
という言葉だけでは、どれくらいなのか分かりにくいです。
でも数字があれば、前の試合や他の選手、自分の記録と比べることができます。
数字は「成長」を見るためにも役立つ
数字は、誰かと比べるためだけにあるわけではありません。
自分の成長を見るためにも役立ちます。
たとえば野球なら、
- 前は10回中2回しか打てなかった
- 今は10回中3回打てるようになった
- 去年よりホームランが増えた
- 走るタイムが少し速くなった
というように、数字があると変化が分かります。
これは勉強でも同じです。
- 計算に10分かかっていたのが、7分になった
- 漢字テストで5問正解だったのが、8問正解になった
- 間違い直しを1問できるようになった
- 宿題を始めるまでの時間が短くなった
数字を見ると、「前よりできるようになったこと」が見えやすくなります。
打率は「割合」の考え方
野球でよく出てくる数字に「打率」があります。
打率は、簡単に言うと、打つチャンスの中でどれくらいヒットを打ったかを表す数字です。
たとえば、10回打って3回ヒットなら、
3 ÷ 10 = 0.3
となります。
野球ではこれを「3割」と言うことがあります。
これは小学生の算数で出てくる、割合の考え方とつながっています。
割合は、全体の中で、どれくらいかを見る考え方です。
買い物の割引、テストの正答率、スポーツの記録。
割合はいろいろな場面で使われます。
ホームラン数は「合計」で分かる
ホームラン数は、足し算で増えていく数字です。
1本打つごとに合計が増えていきます。
これは小学生にも分かりやすい算数だといえます。
今日1本打てば、前より1本増える。
10本から11本になる。
49本から50本になる。
数字が増えると、記録が積み重なっていく様子が見えます。
スポーツの数字は、毎日の積み重ねを見るためにも役立ちます。
盗塁は「成功した数」で分かる
盗塁は、走る力や判断のよさに関わるプレーです。
盗塁の数を見ると、どれだけ走ってチャンスを広げたかが分かります。
ホームランは遠くへ飛ばす力。
盗塁は走る力。
このように、同じ野球でも数字によって見える力が違います。
だから、スポーツを見るときは一つの数字だけでなく、いくつかの数字を合わせて見ると面白くなります。
打球の速さも数字で分かる
最近の野球では、打ったボールの速さも数字で表されます。
MLBでは「Exit Velocity」という言葉が使われ、これはバットに当たった直後の打球の速さを表す指標です。
たとえば、同じヒットでも、
- ふわっと落ちたヒット
- 強く打ち返したヒット
- とても速い打球
では、見え方が違います。
打球の速さが数字で分かると、「どれくらい強く打ったのか」を知ることができます。
これも算数の「速さ」とつながっています。
数字があると、スポーツ観戦がもっと楽しくなる
スポーツを見るとき、数字を知らなくても楽しめます。
ホームランを見て驚く。
ファインプレーを見て喜ぶ。
応援しているチームが勝ってうれしくなる。
それだけでも十分楽しいです。
でも、数字が分かると、楽しみ方が増えます。
「この選手は最近よく打っている」
「前より記録が伸びている」
「この数字は他の選手と比べてもすごい」
「今日は調子がよさそう」
という見方ができるようになります。
数字は、スポーツを難しくするものではありません。
むしろ、スポーツをもっと分かりやすく、面白くしてくれるものです。
算数は生活の中で役立っている
「算数って何のために勉強するの?」と思う子もいるかもしれません。
でも、スポーツを見るだけでも、算数はたくさん使われています。
- 足し算:ホームランや得点の合計
- 引き算:点差や記録の差
- かけ算:1試合平均から何試合分かを考える
- わり算:平均や打率を出す
- 割合:成功率や正答率を考える
- 表やグラフ:記録の変化を見る
- 単位:km、m、秒などを考える
- 速さ:球速や打球速度を見る
算数は、教科書の中だけにあるものではありません。
スポーツ、買い物、料理、ゲーム、天気、自由研究。
身近なところでたくさん使われています。
小学生におすすめのスポーツ算数
スポーツが好きな子は、数字を使って自学や自由研究をすることもできます。
たとえば、
好きな選手の月間ホームラン数をグラフにする
月ごとのホームラン数を調べて、棒グラフにしてみます。
どの月に多かったか、どの時期に増えたかが見えます。
例えば大谷翔平選手は6月に10本を超えるホームランを記録します。
つまり6月に強い選手と推測ができますよね。
チームの点数を表にする
何試合かの得点を表にして、平均を出してみます。
合計点や平均点を計算する練習になります。
自分の記録を比べる
野球でなくても構いません。
- 50m走のタイム
- なわとびの回数
- シャトルランの回数
- ボール投げの距離
- リフティングの回数
を記録すると、自分の成長が数字で見えます。
打率をまねして計算してみる
たとえば、10回中何回成功したかを記録します。
- 10回中3回成功
- 20回中8回成功
- 50回中25回成功
これを割合で見ると、算数の練習になります。
数字を見るときに大切なこと
数字は便利ですが、数字だけで全部が分かるわけではありません。
たとえば、野球では同じヒット1本でも、
- 試合のどの場面だったか
- チームが勝っていたか負けていたか
- 相手投手がどんな投手だったか
- どんな球を打ったか
によって意味が変わります。
勉強でも同じです。
テストの点数だけで、その子の全部が分かるわけではありません。
大切なのは、数字を見ながら、その背景も一緒に考えることです。
数字は判断の手がかりです。
でも、数字だけで決めつけないことも大切です。
算数が苦手な子ほど、身近な数字から始めてみよう
算数が苦手な子は、数字を見るだけで嫌になることがあります。
でも、好きなスポーツやゲーム、買い物、料理などの数字なら、少し入りやすいことがあります。
「大谷選手のホームラン数」
「サッカーの得点」
「バスケットのシュート成功数」
「ゲームの勝率」
「なわとびの回数」
こうした身近な数字から、算数につなげることができます。
大切なのは、いきなり難しい計算をさせることではありません。
「この数字は何を表しているのかな?」
「前よりどれくらい増えたかな?」
「10回中何回成功したかな?」
と、数字の意味を考えることです。
アイデア数理塾が大切にしていること
アイデア数理塾では、算数や数学をただ公式や計算だけで教えるのではなく、数字の意味を考えることを大切にしています。
スポーツの記録も、算数で見ると違った面白さがあります。
- なぜこの数字がすごいのか
- 何と比べると分かりやすいのか
- どんな計算が使われているのか
- 数字の裏にどんな考え方があるのか
を一緒に考えることで、算数は身近なものになります。
京都市中京区・烏丸御池周辺で、小学生の算数に苦手意識がある方は、教科書の問題だけでなく、身近な数字から算数に触れてみることも大切です。
まとめ 数字が分かると、スポーツも算数も面白くなる
大谷翔平選手が数字で語られるのは、数字によってすごさが分かりやすくなるからです。
ホームラン数、盗塁数、打率、打球の速さ。
それぞれの数字を見ることで、打つ力、走る力、成長、調子などが見えてきます。
数字は、スポーツを難しくするものではありません。
むしろ、
「どれくらいすごいのか」
「前と比べてどう変わったのか」
「何が強みなのか」
を分かりやすくしてくれます。
算数は、テストのためだけにあるものではありません。
スポーツを楽しむときにも、身近な生活を見るときにも役立ちます。
好きな選手の記録を見る。
自分のスポーツの記録をつける。
数字を比べてみる。
そんなところから、算数はもっと面白くなります。
京の算数学 解答#1486





