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京の算数学問題#1097

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾「アイデア数理塾」を運営しています、油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「勉強のやり方を教えてください!」
これは、私が指導の現場で保護者の方から最もよくいただく質問の一つです。
とくに「わが子に合った勉強法を知りたい」「年齢や成長に合わせてサポートしたい」といったお悩みは、どのご家庭にも共通しています。
今回は、私がこれまでの指導経験で成果を出してきた“年齢ごとの学習アプローチ”を紹介します。
派手な裏技はありませんが、シンプルで地道、でも確実に効果がある方法です。
小学生編:子どもの発達段階に寄り添う
小学1〜2年生:好奇心が最大の武器
6〜7歳の子どもたちは、まだ集中力も思考力も発達の途中。
何かに夢中になったと思えばすぐに飽きてしまう——そんなことも当たり前です。
この時期は、「勉強させる」のではなく「好奇心を育てる」ことが第一。
たとえば「なぜ空は青いの?」「どうして雨が降るの?」といった疑問を大切にし、調べたり一緒に考えたりする中で「学ぶって面白い!」という感覚を育てていきましょう。
ポイントは、「やりたくない」と言った時に無理をさせないこと。
やる気が出るタイミングまで待つことも立派なサポートです。
小学3〜4年生:安心感と成功体験を
学習内容が少しずつ難しくなり、他人と比べて「自分はできないかも」と感じやすくなる時期です。
ここで大切なのは、「あなたはあなたのままでいいんだよ」と伝えること。
得意なことを見つけて、それをしっかり褒める。
小さな成功体験を積み重ねることで、子どもは自信を持ち、勉強への前向きな姿勢を身につけていきます。
小学5〜6年生:学ぶ目的を与える
高学年になると、思考力が深まり、「なぜ勉強するのか?」という疑問も出てきます。
この時期は、学びが将来につながっているという実感を持たせることが大切です。
「数学は未来の科学者になるための第一歩だよ」
「英語を学べば、世界の人と話せるようになるよ」
こんなふうに、学びの“意味”を伝えてあげると、子どものモチベーションはグッと上がります。
また、親や先生だけでなく、いろんな大人の話や社会とのつながりを持たせるのも◎。
世界の広さを知ることで、学ぶ意味が見えてきます。
中学生編:学力を伸ばすための3つの視点
中学生になると、学習内容は難しくなり、テストでの評価も厳しくなってきます。
でも、成績ばかりに目を向けてしまうと、子どもは「やらされ感」でいっぱいになり、勉強そのものを嫌いになってしまいます。
ここでのカギは、次の3つです。
① 成績が落ちるタイミングを知る
多くの生徒がつまずくポイントは、教科によって決まっています。
たとえば数学では「関数」や「図形」の単元でつまずくことが多く、これは多くの場合、中学2年生の2学期に集中します。
つまり、先回りしてサポートすることが可能なのです。
テスト結果だけを見て一喜一憂せず、次の単元で巻き返すチャンスを見せてあげることが、モチベーション維持につながります。
② 勉強の「意味」を自分で見つけさせる
中学生がよく言うのが「これ、将来使わんし…」という言葉。
大人が「そんなこと言わずにやりなさい」と否定してしまうと、ますます心を閉ざします。
ここで大事なのは、「なるほど、そう思うよね」と一度受け止めた上で、本人が意味を見つけられるように導くこと。
たとえば、スポーツが好きな子には「数学で戦術のデータを分析できるようになるよ」と伝えると、興味を持ってくれるかもしれません。
③ 自主性を尊重する
この時期の子どもは、自立の途中にいます。
「今日は勉強したくない」と言う日もあるでしょう。でも、それもまた大事な感情。
押し付けるよりも、「なぜ今日はやりたくないのか?」と対話することで、「勉強は自分のためのもの」という気づきを育てましょう。
保護者が信頼してくれている、という感覚は、子どもの成長を後押しします。
子どもの成長は“ペース”がカギ
子どもにはそれぞれのタイミングがあります。
- 成長が早い子もいれば、じっくり伸びる子もいる
- 興味のある分野からぐんぐん進む子もいれば、壁にぶつかりながら前進する子もいる
大切なのは、「この子の今」に合った接し方をすることです。
まとめ:子どもが「学ぶことって面白い」と思える環境を
勉強を「やらされるもの」ではなく、「自分の未来のためにやるもの」として感じられたとき、子どもたちは自ら動き出します。
保護者や指導者は、その背中をそっと押してあげる存在でありたいですね。
焦らず、比べず、見守りながら、ときどきサポート。
その積み重ねが、子どもの可能性を大きく広げていきます。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾
油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#1097
