数学コラムの目次
京の算数学問題#1006

アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
小学3年生になると、算数の難易度が一気に上がります。
2年生までは「たし算・ひき算・かけ算」の基本計算が中心でしたが、3年生からは「大きな数」「小数・分数」「わり算」など、新しい概念が次々に登場します。
また、計算だけでなく思考力を求められる問題も増え、学力差が広がりやすいのがこの時期の特徴です。
学校のテストでは問題なくても、「応用問題になると解けない」「計算ミスが増える」など、見えにくいつまずきが表れることもあります。
そこで、小学3年生が特につまずきやすい単元について、それぞれのポイントと対策を詳しく解説していきます。
1. 桁の大きなたし算・ひき算の筆算
つまずきポイント
- 桁を正しくそろえられない(1の位・10の位を混同する)
- 繰り上がり・繰り下がりを間違える
- 計算ミスが多い
指導の流れ
(1) 桁のそろえ方を徹底する
- マス目のノートを使い、桁を意識させる
- 例:「3,482 + 2,759」をマス目のノートに書かせ、桁を上下にそろえ確認する
(2) 繰り上がり・繰り下がりの練習
- 具体的なブロックやおはじきを使う
- 48 + 76 → 8 + 6 で繰り上がることを視覚的に見せる
- 途中式を意識させる
- 間違えたら「どこでミスをしたか」を振り返る習慣をつける
→ただし、強要してはいけません。途中式を書く事を極端に嫌がる場合は筆算さえきちんとできればOKです!
- 間違えたら「どこでミスをしたか」を振り返る習慣をつける
(3) 間違い直しを習慣化
- 間違えたら「なぜ?」を考えさせる
- 解き直しの際に、必ず1回声に出して読ませる(間違いが減る)
2. かけ算の筆算(2桁×2桁)
つまずきポイント
- 桁をそろえて計算できない(10の位と1の位の計算を混同)
- 九九が不完全で計算ミスが多い
- 途中の計算を省略してしまう
指導の流れ
(1) 九九を完璧にする
- 九九の暗唱が不安な場合は、リズムや歌にのせて練習
- 特に「6×7」「8×9」など間違いやすい部分は重点的にチェック
(2) 桁をずらす理由を理解させる
- 「25×13」の筆算をするとき、
1の位の計算(25×3)と10の位の計算(25×10)を分けることを意識させる - 色分けや下線を引いて「ここは10倍だから1つずれる」と可視化
(3) 筆算の書き方を統一する
- 途中式の位置を統一し、ノートの書き方を決める
- はじめは手を添えて一緒に書かせる
3. 小数と分数
つまずきポイント
- 小数と分数の関係がつかみにくい
- 小数のたし算・ひき算で桁をそろえられない
- 分数の大小関係がわからない
指導の流れ
(1) 「0と1の間」の概念を体感させる
- 実物を使う(お菓子や紙を分ける)
- クッキーを4等分して「1/4」
- 水を半分にして「1/2」
- 線分図を描く
- 0〜1の間に「1/2」「1/4」「1/3」などをマークして視覚化する
→特に全体を1とするという考え方がつかみにくいので数直線上で大きさの比較をしましょう。
- 0〜1の間に「1/2」「1/4」「1/3」などをマークして視覚化する
(2) 小数の筆算は必ず桁をそろえて練習
- 例:「2.4 + 4」を筆算で書かせ、
小数点の位置をしっかりそろえることを意識させる - 小数点に色をつけて強調する
→見落としが多い子どもさんには有効な方法です。
(3) 小数と分数の変換練習
- 「0.5=1/2」「0.25=1/4」など、簡単なものから少しずつ覚える
- 具体例を使う
- 「500mLは1Lの半分→1/2」
- 「250mLは1Lの1/4」
4. わり算
つまずきポイント
- わり算の意味を理解していない
- あまりのあるわり算が苦手
- 筆算で計算手順を混乱する
指導の流れ
(1) わり算=「分ける」ことを体験させる
- 12個のブロックを3人に分ける → 「12÷3」
- 実際にものを使って「分ける」体験をさせる
(2) 確かめ算を習慣にする
- 「12 ÷ 5 = 2 あまり 2」
→ 「5 × 2 + 2 = 12」と確かめさせる。
たしかめは割り算と同じ意味である事を理解しているお子さんは多くありません。別のものとして覚えている場合がほとんどです。
(3) わり算の筆算は「かけ算+ひき算」とセットで理解
- 「何回入るか(かけ算)」「余りはいくつか(ひき算)」をセットで考えさせる
- 九九を復習しながら解く(九九が不安だと計算が遅れる)
5. 一万をこえる数
つまずきポイント
- 漢数字(万・億)と数字が対応しない
- 数字の位を間違える
指導の流れ
(1) 数字と漢数字を対応させる
- 「10,000=1万」に何度も繰り返し触れる事が大切です
- カードや表を使って「10万=100,000」などを覚えることもアリです。
(2) 位取りを意識させる
- 「万・十万・百万」の表を作り、数を書き込ませる
- お金の例を使う
- 「1万円札が10枚で10万円」など、お金に結びつけると理解しやすい
まとめ:3年生の指導のコツ
「視覚化」「体験」を重視
桁の意識をしっかり持たせる(筆算・大きな数)
九九の復習を徹底する(わり算・かけ算に直結)
間違いの原因を分析し、解き直しを習慣化
3年生の算数は、学習の分岐点となる重要な時期です。
計算を「作業」としてやるのではなく、考え方や概念をしっかり理解することが大切ですね!
ぜひ、お子さまの学習をサポートする際に役立ててください。
京の算数学 解答#1006
