京の算数学問題#941

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
中学から高校に進むと、勉強内容が大きく変化します。
高校では大学受験を見据えた専門的な学びが始まり、これまでとは異なるスタイルでの学習が求められるようになります。
「中学の勉強は何とかなったけど、高校では苦戦する…」という声は少なくありません。
この記事では、中学と高校の勉強の違いや、高校での勉強を乗り越えるためのヒントをご紹介します。
1. 科目数が増え、内容がより専門的になる
高校に進むと、まず驚くのが科目数の増加です。
中学時代の主要5教科(国語・数学・理科・社会・英語)に副4教科(音楽・美術・技術家庭・保健体育)を加えた9教科に対し、高校ではこれが13教科に増えます。
さらに、学習内容も中学で学んだ基礎を土台として、より専門的な内容に深掘りされていきます。
たとえば、数学では「数学I」や「数学A」が必修となり、文系の生徒であっても一定の数学力が求められます。
また、高校では単位制が採用されているため、赤点を取ると単位を落とし、進級が難しくなる場合があります。
この「単位を取るための責任」が、中学との大きな違いの一つです。
2. 理系科目で問われる「なぜそうなるのか?」
中学時代の理系科目(特に数学や理科)では、一問一答形式のテストが多かったかもしれません。
たとえば、
- 「〇〇を求めよ!」→ 答えを書く
というシンプルな出題形式です。しかし、高校ではこれが一変します。
高校では、ただ答えを出すだけでなく、「なぜその答えに至るのか?」を説明する力が求められます。
特に数学では、「証明問題」や「計算過程の記述」が重要視されるため、論理的思考力が問われる場面が増えます。
このため、中学では点数が取れていた生徒も、高校では「考え方を書けない」「証明問題が解けない」といった壁にぶつかることがあります。
3. 同級生のレベル差が少ない
中学では、地域の公立中学校に進学するため、生徒の学力はバラバラの状態でスタートします。
しかし、高校は入試を経て入学するため、同じレベルの生徒が集まる環境になります。
その結果、自分がこれまで「得意」だと思っていた科目で周囲に追いつけないと感じることが増えるかもしれません。
一方で、周囲の努力が見えることで、本人の努力が結果に直結する場面が増えるのも高校の特徴です。
4. 周囲のフォローが減る
中学は義務教育の一環であり、先生や保護者からのフォローが比較的手厚い環境です。
しかし、高校ではそのフォローが減り、自己責任が大きくなります。
たとえば、宿題や課題について「先生に聞きそびれた」という場合でも、高校では「聞かなかったあなたが悪い」というスタンスで対応されることが多くなります。
このように、高校では自分で計画を立て、進めていく力が求められます。
5. 進路選択が全国規模になる
高校受験では、同じ都道府県内での競争が主ですが、大学受験では全国規模の競争になります。
推薦入試でも、全国から多くの受験生が集まるため、学力だけでなく、自分の強みや人間性をアピールする力が必要です。
そのため、高校生活では「全国規模の視点」を持つことが非常に重要です。
6. 広い視点を持つために
高校では学業が中心となりますが、それだけでは自分の進路を見つけるのが難しい場合もあります。
特に大学受験やその先のキャリアを見据えるためには、自分の興味や「好き」を探す活動が欠かせません。
- さまざまな場所に足を運ぶ
- 趣味や特技を深掘りする
- 新しい経験に挑戦する
これらの活動を通じて、自分の興味や得意分野を発見し、それを高校生活や進路選択に生かしていくことが大切です。
まとめ:高校の勉強を乗り越えるために
中学から高校への学びの変化は、量・質ともに大きなものです。
しかし、それを乗り越える力をつけることができれば、大学受験やその先の人生においても大きな力となります。
高校生活を成功させるためのポイント
- 基礎を大切にする
中学の内容をしっかり復習し、高校の学びにスムーズに移行できる準備を整えましょう。 - 論理的思考力を鍛える
答えだけでなく、過程を説明できる力を身につけましょう。 - 広い視点を持つ
勉強だけでなく、多くの経験を積むことで、自分の進路や目標を見つけるきっかけになります。
京都市中京区のアイデア数理塾では、こうした高校の勉強の変化に対応した指導を行っています。基礎から応用までしっかりサポートし、個々の目標達成を全力で応援します!
以上、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#941
