京の算数学問題#840
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
受験が不安で仕方ない。
わかります。本当にわかります。
私自身、高校受験のとき、模試でA判定を取っていても不安は消えませんでした。
テスト当日はお腹が痛くなるほどの緊張を抱えていたくらいです(笑)。
ですが、心理学を学び、たくさんの生徒を指導する中で、不安を解消するには「これしかない」という方法に行き着きました。今日はその方法をお伝えします。
不安は決して無くならない
まず、覚えておいて欲しいのは「不安は和らぐことはあっても、完全には無くならない」ということ。
不安は人間にとって必要な感情なのです。
人間の進化の過程を考えると、狩猟時代には常に「生きるか死ぬか」を選択しなければなりませんでした。
そのため、不安とは自分の命を守るために必要な「危険を予測する能力」なのです。
もし不安が無くなってしまうと、まるでブレーキのない車のように危険な結果を招く可能性があります。
つまり、不安があるからこそ冷静に物事を考え、慎重に行動できるのです。
不安を「無くそう」とするのではなく、上手く付き合うことが大切なのです。
受験は誰のために?
次に考えて欲しいのは「なぜ勉強するのか?」「なぜ受験するのか?」ということです。
結論として、受験は「自分のため」にするものです。
現代社会では、受験をしない選択肢や学校に行かない選択肢もありますが、多くの人が受験や進学を選びます。
それは社会の中で根強い文化だからこそ、避けられない面があるのです。
受験勉強が楽しいことばかりではないかもしれませんが、「やりたくないことに妥協して取り組む力」は、将来社会に出たときに大いに役立ちます。
この「妥協力」は、他者に対する思いやりや寛容さといった人間力を育む土台にもなります。
2つの想定が不安解消のカギ
大人になってもこの考え方は非常に重要です。
私自身、法人経営をしている中で、常にこの2つの視点を持っています。
1. そうならないためにどうするか?
2. そうなった時にどうするか?
よく不安を利用して、「失敗しないためにどうするか?」に集中して勉強する生徒もいますが、これは諸刃の剣です。
確かに一時的な推進力は得られるものの、合格後に燃え尽き症候群になってしまうことが少なくありません。
大切なのは、「合格したらどうするか?」「もし不合格だった場合どうするか?」といった、様々な結果を想定しておくことです。
こうした想定は、心の準備を整え、受験に対する覚悟を持たせてくれます。
不安をただ恐れるのではなく、むしろ「良い不安」として活用し、背中を押してもらうような感覚を身につけましょう。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!