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今日の数学問題#396
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
昨日授業で1万より大きな数をやっていた生徒が一言
「先生!1番大きい数知ってる??無量大数やで!」
生徒は桁の単位を全て覚えていました。
でも、実は無量大数より大きな単位があるのを知っていますか?
今日は数学雑学でございます!
漢字で表す数の単位
小学校で習う数の単位は、
一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、抒、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数の合計21の単位があります。
とは言えほとんど使わない事が多く、大体兆までが頻出ですし、中学高校になると×10^nで表す事が多いため、数の単位はあまり馴染みがないですよね。
ここまでは江戸時代に発行された「塵劫記(じんこうき)」という書物に記載されています。
無限と無量大数の違い
単位の勉強の時に、無量大数と無限を混同している生徒が多く見受けられますが、実は違います。
無量大数はあくまで単位を表すものなので、10^68(10の68乗)を表します。
ですが、無限は文字通り限りが無い数ですので∞と表す事ができます。こちらは数の単位ではありません。
最大単位は不可説不可説転
無量大数よりも大きな数は「華厳経」に記される仏教用語になります。
無量大数より大きい最大の単位は不可説不可説転(ふかせつふかせつてん)と言います。
これは10^37218383881977644441306597687849648128となります。
ここまで来ると途方もない数字ですよね^^;
数学と宗教観
実は数字と宗教というのは関連性が非常に強いものです。
例えば0という数字も当時数学の最先端のギリシャでは無という概念が無く、インド仏教の虚や無という概念によって0という数字が生み出されました。
数学もあくまで人による発明なのでその背景にあるのは宗教観などの文化的背景が強く反映されています。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!