算数の壁の正体 小学4年で算数を好きになるために 京の算数学#607

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京の算数学問題#607

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算数学コラム

みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!

4年生になると途端に算数につまづいたりする場面が増えてきます。

それまではついていけてたのになぜ??と思われるかもしれません。

これが算数の壁や4年生の壁と呼ばれる現象です。

今日は算数の壁の正体とその対策についてお話をしていきます。

小学4年生「算数の壁」の正体

最大の理由は小学4年生から算数に応用力が求められるからです。

3年生までに培ってきた基礎知識をどのように活用するのか?という活用力が必要になってきます。

つまり今までの答えを求める問題から少しレベルアップし概念的な思考力が必要になってくるのです。ここは成長途中のお子さんにとっては向き不向きがハッキリと分かれてしまいます。

この子どもの成長段階とカリキュラムのミスマッチが算数の壁の正体です。

とはいえ決して学校のカリキュラムが悪いと言っているわけではありません。

あくまでこちらの捉え方として対応を考えていく必要があります。

算数の壁に陥りそうな時は、、、

算数の壁はその子のせいではありません。

成長の段階と現在の求められていることがミスマッチを起こしている事から起きる事です。ただ、周囲のお子さんと比較をしてしまって「ついていけていない。どうしよう」と不安になられる気持ちもとても理解できます。

ただ、この場合は私は常に最悪のケースを想定して対応しています。

最悪のケースとは「算数が嫌いになり勉強自体が苦痛になること」です。

その原因となるのが強制的に勉強をさせる事と必要以上に本人を責める事です。

責める事とは何も本人に対して怒鳴ることだけではありません。

「あなたはここができていない」「なぜできていないのか?」を問い詰め過ぎれば当然子どもは自己肯定感を無くし勉強に関して嫌悪感しか抱かなくなります。

今必要なのはその子自身の出来ないことをひたすらにフォローすることではなく、

その子ができているところをさらに伸ばそうとする心がけです。

まずはそこから始めましょう。

その上で自信がついたら苦手へのチャレンジです。

当学習塾でも勉強嫌だ!!と言っている生徒が数ヶ月後には見違えるほど苦手にチャレンジしている様子が伺えます。

それはその子自身が取り組みたいと思えたからです。

甘やかしではなく。本当の意味で努力をするためには自己肯定感が必要です。

小学4年生でよくつまづく単元

小数分数という数の概念の広がり

小数、分数はそれぞれ数字の新しい概念です。

今までは自然数という数えることができる範囲でイメージがしやすいのが、イメージがしづらい抽象的な概念になっていきます。

そうなれば当然理解をするのに実体験をする事がなかなかできません。

つまり1と1.00と2/2がすべて同じ数字を指すと言うことを理解しづらいのです。

この点は分数ブロックや料理など実体験をベースに理解を促すと良いでしょう。

割り算の筆算

割り算の筆算は今までと違う記号やレイアウトを使います。

加えて割り算の筆算は掛け算と引き算を駆使します。

つまり今までの応用なのです。

九九がうろ覚えだと必ずと言っていいほどつまづいてしまうので、まずは九九の確認からしっかり行っていきましょう。

面積の応用

特につまづく生徒が多いのは、面積と周りの長さの違いです。

指している言葉はわかっていても、式を立てると周りの長さなのに面積の公式を使ってしまったりします。

まずはどう言うことを問われているのか?を問題文から理解をすることです。

どうしても面積はかける!と覚えてしまうのですがなぜかけるのか?を考えるようにしましょう。

大きな数と四捨五入

大きな数もさらに桁が増えてきます。

必要なのは桁の概念です。

桁の表を使いまずは概念の整理をすることです。その上で四捨五入の勉強をしていきましょう。

ただ、この単元は必要ではあるのもの中学ではほとんど使いません。

なので最悪本当にお子さんに拒否反応が出てしまえばスルーするのも1つの手段です。

算数を好きになるために

算数を好きになってほしければ1番は褒められる経験をたくさん積み重ねることです。

算数が好き!国語が好き!というのはできるようになった成功体験よりも、母や先生に褒められた事がキッカケになる事が非常に多いのです。

すごく単純な話ですが意外に忘れがちなのです。

困った時は原点回帰です。

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!

算数好きあつまれ〜!

京の算数学 解答#607

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