叱るの別パターン 今日の数学#133

今日の数学問題#133

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三角形ABCは正三角形とする。

今日の数学コラム

シュタイナー教育をしっていますか?

すごく簡潔にいうとオーストリア出身のヴァルドルフ・シュタイナーという哲学者の思想を反映した教育に対する考え方です。
1919年ドイツでヴァルドルフ学校と言うシュタイナーの思想を取り入れた「人間形成」を主軸に据えた学校が初めて作られました。
日本にもシュタイナー学校はあり、京都では近鉄興戸駅の同志社大学の近くにNPO法人京田辺シュタイナー学校がフリースクールとして開校しています。
僕も独立前、シュタイナー教育を学びました。
ただ、素晴らしい思想ではあると思いますが翻訳のニュアンスの違いや、シュタイナーが教祖化してしまっていた事もあり現在のシュタイナー教育には疑問が生まれた事となりました。

例えば、「スピリット」という表現がよく使われます。これは日本語では魂と訳されますが、そもそもドイツ語の書籍を英語に翻訳しさらに日本語に翻訳されたものも出回っているため、恐らく解釈もずれまくってます。
シュタイナーは偉大な人だと思いますが、あくまで人であり神様ではありません。
ですが僕が経験した勉強会ではシュタイナーの思想について討論し正解不正解を決めていました。
僕の感じた意見は「それは解釈が違う。シュタイナーはそんな事言ってない」と言われてしまいました。
あなたはシュタイナーの生まれ変わりか何かですか?笑 と思わず突っ込みました。

シュタイナーの講演の記録なんかも残ってるんですがシュタイナー本人も「妥協」という言葉を口にしています。
あまりにも時代から逸脱している教育も考え様だなと感じました。

シュタイナー教育では面白い叱り方をしている節があります。
もちろん毎回ではありません。
どちらかといえば諭す様な方法です。

シュタイナー教育では対象となる生徒に物語で伝えていました。
それをペタゴジカルストーリー(教育的なお話)と言います。

心理学的に言うと「メタファー」と言い、暗喩表現と言います。
つまり、直接的な言葉だけでなくイメージで伝えると言う事です。

わかりやすくいえば「夜中に口笛を吹くと蛇がくるぞ!」と言われた場合。
蛇がくる→怖い→夜に口笛はやめておこうとなります。
うるさい!と言う事を子どもの想像力を通して伝えているのです。

例をみてみましょう。

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ルシファーとアーリマン
2人の悪魔がいます。
ルシファーは「光をもたらす者」
面白いですよね。悪魔なのに光をもたらす。
悪魔って暗いイメージがありますよね。
悪いことをするイメージが。

一方アーリマンは「悪」です。
人をどん底に突き落とします。

太郎くんが学校で花瓶を割ってしましました。

太郎くんにアーリマンは言います。「黙ってればバレないよ。けんじくんのせいにしたら。ふふふ…」
太郎くんは言われた通りけんじくんのせいにしました。
後日けんじくんが怒られているのをみて今度はルシファーが言います。「素直にいいなよ。そうしたら仲直りできるから。」

太郎くんはけんじくんに謝りました。
仲直りをし、太郎くんはルシファーを信頼するようになります。
ルシファーが言いました。「けんじくんの宿題をおわびにやってあげたら?すごくよろこぶよ!」
その日から太郎くんはけんじくんの宿題をするようになりました。
するとどうでしょうけんじくんは逆に「もうほっといてくれ!」といって何処かへ行ってしまったのです。するとアーリマンが現れました「もうあんなやつほっとけ!!」太郎くんは言われた通り放っておきました。
そうすると今度はけんじくんがごめんなさいとあやまりまた再び仲良くなりました。
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この話の意図は大きく3つあります。

①悪魔=悪いという勝手な思い込みがあると気づいて欲しいと言う事

②どちらかに偏ってしまってはダメだと言う事

③自分自身の軸を強く持つ事。

です。

この話は先生が即興で作ります。
僕も作る練習をしましたし、慣れてくると結構簡単に作れます。

シュタイナー教育はヨーロッパ文化なので天使とか悪魔の様な話は頻出です。

日本で言うところのお化け、とか仏様、とかでしょうか。
このテクニックは幼児に効果は大きいので覚えていて損はないと思います^^

以上!京都市中京区のアイデア数理塾からお届けいたしました!

今日の数学 解答#133

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