プロ野球選手が打てない理由は固定観念 今日の数学 #052

今日の問題#052

二等辺三角形の底角の大きさは?

今日のコラム

プロ野球選手が打てない理由は固定観念

固定観念とは、思い込みのことです。

例えば、僕はスポーツができないんだ!
これも思い込みですね。

実はこの思い込みというのは文化的な側面があります。

普段生活している中での何気ない会話や周囲の環境、ニュースなどで知らず知らずのうちに暗示にかかってしまい思い込みが出来上がります。

プロ野球の試合を見ていても何でこんなボール振るの?とか何でど真ん中が打てないの?と疑問に思うシーンがあります。

これはまさに思い込みが邪魔をしている証拠です。

プロ野球になると各球団ローテーションがあるので大抵対戦する投手が固定されてきます。

対策は立てやすくなるのですが一方で思い込みも強くなります。

スポーツ番組を見ていても「お化けフォーク」「火の玉ストレート」などキャッチフレーズで思い込みが強化されてしまいます。

それゆえに無意識にこの投手はこういう投手だという思い込みが生まれます。

わかっていても打てない藤川球児のストレート

打者が「ホップする」と表現したこのストレートも思い込みの作用と言えます。

ストレートは回転軸の傾きと、回転量、スピードによってホップする力が強くなります。藤川投手のストレートは回転軸が限りなく縦に近く、回転数も大きいので「ホップする」と感じます。

ただ、地球には重力があり、マウンドからホームへ傾斜があるので基本的にはボールは沈みます。伸びることはありません。なのに伸びると感じるのはプロの平均的なストレートよりも遥かに沈まないストレートであると言い変えることができます。

普段のストレートの落ちる幅のイメージが思い込みになり打てなくなります。

ボールが消えた?!キレキレの変化球

松坂大輔のスライダー、千賀滉大のフォーク。これらは消えたと表現されます。

これも同様で通常の変化はこうだ!という思い込みからくる表現です。

思い込みが強い選手は判断能力が遅い傾向にあります。

混乱する。というとわかりやすいと思いますが予想と違う出来事が起こると一瞬思考が停止します。この状態が「手が出なかった」という状態です。

この思い込みを知ってもらうには、

例えば、後出しジャンケンです。

後出しジャンケンで勝つ事は簡単ですが、「負ける」事は難しいと思います。

じゃんけん=勝つものという思い込みが邪魔をしているため、わずかに脳がフリーズするからです。この混乱が強い人ほど思い込みが強いと言えます。

どうせなら良い思い込みをしよう!

「自分ならできる!」

そう言い聞かせるだけでも気持ちは少し前向きになるものです。

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!

今日の解答#052

二等辺三角形の底角の大きさは?
二等辺三角形の底角の大きさは?

二等辺三角形の場合、底の角度の大きさは同じになる。
なので180°から頂点40°を引くと底角2つ分の角度が出てくる。

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