野球少年におすすめ!算数でみる野球〜打率編〜 #029

今日の問題#029

半径3cmの円の面積は?(円周率は3.14とします。)

今日のコラム

野球少年におすすめ!算数で見る野球

「野球は確率のスポーツ」

ただ速いボールが投げれる、足が速い、よく打てるだけでは勝てないのがチームスポーツの面白いところ。

今日は野球でよく使う指標を算数で解説していこうと思う。

これを見ればもっと野球が上手くなる!

そもそもなぜ数字が必要なのか?

簡単に言うとわかりやすいからです。

勝つためには打って相手より点数を取ればいいわけです。

そのためには出来るだけ打てる人を起用する必要があります。

その基準の1つが打率です。

打率とは

打率=ヒットの数÷打った数

※フォアボール、死球、犠打は打った数には含まれません。

例えば5打数2安打なら

打率=2÷5=0.4 つまり4割になります。

ただ、これは1試合での話なので、年間通して計算する必要があります。

例えば年間で135打数42安打だと
打率=42÷135=0.3111…..なので3割を超えていますね!

一般的に3割を超えているバッターは優秀と言われています。
プロ野球はシーズンが終わると首位打者(一番打率の高い人)が表彰されます。
そのため、平等にするために規定打席という制度があります。

規定打席数は
1軍の場合、試合数×3.1
2軍の場合、試合数×2.7 になります。

例えば、1軍が144試合だと144×3.1=446回以上打たなければならないという事です。

ここで問題!!

あなたならどっちの選手を使いますか?

A選手5試合で7打数2安打打率=2÷7=0.28…
B選手50試合で150打数42安打打率=42÷150=0.28

2人とも打率は同じです。

僕ならB選手を使います。
7回しか打っていない人と150回打った人とでは明らかに150回打った人の方が信用できます。
規定打席のルールはこういうところから作られました。

(だってそうですよね。もし規定打席がなかったら1打席でヒット1本打って休んでたら打率10割ですから100%首位打者になれちゃいます笑)

得点圏打率

打率には得点圏打率というものがあります。
これはランナーを2塁以降において(得点圏と言います)どれだけヒットを打てているか?というデータです。

例えば、得点圏にランナーがいて50打席で25本ヒットを打った。

得点圏打率=25÷50=0.5
つまり得点圏打率5割のバッターという事です。

プロ野球では打率3割+得点圏打率が打率を超えているバッターが優秀とされています。

例えば、打率0.310で得点圏打率0.330のバッターなどです。

この数値が高いとチャンスに強いバッターだと言う事ができます。

野球は数字で見るとわかりやすく、どの選手がシーズンを通して活躍しているのか?がはっきりとわかると同時に、目標も決めやすいのも特徴です。

ちなみにですが、シーズン歴代最高打率は1986年阪神タイガースのランディ・バース選手が記録した0.389となっており、2位、3位に当時オリックスのイチロー選手が0.387で続いています。

シーズン歴代最高得点圏打率は1985年にロッテの落合博満選手が0.492という脅威的な数字を記録しました。
2打席に1回は得点圏でヒット打つんですからそりゃあとんでもない記録です^^;

以上今日は打率のお話でした。

歴代の名選手も数字で見てみると凄さがわかりますよ^^
ネットで探せばデータはたくさん出てくるのでぜひ気になった選手がいたら計算してみてください^^

今日の解答#029

円の面積の求め方は半径×半径×3.14です!

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