今日の問題#117
今日のコラム
ビッグマックといえばマクドナルドの大人気商品です。
このビッグマックの販売価格を「ビッグマック指数」とし、それを使って世界経済の比較をする事ができます。
すごいですよね、それだけマクドナルドが世界中で概念かしていると言う事ですよ^^;
ビッグマック指数(Big Mac index)
イギリスの経済専門誌で1986年に考案された。
ビッグマックはほぼ全世界で同一品質であり原材料費や店舗の光熱費、人件費など様々な要因をもとに単価が決定されるため比較基準として使いやすかったとのこと。
例えば2020年7月のデータによると
基準になるのはアメリカで5.71ドルで日本での価格は390円です。
この時の円相場は1ドル=107.28円だったので、アメリカでビッグマックを食べようとすると613円支払わないといけません。
ビッグマック指数が高いスイスでは741円、レバノンでは639円
一方で、指数が低いフィリピンは308円 インドネシアは250円でした。
この基準を用いて例えば海外旅行先を選ぶ場合、ビッグマック指数が高いほど割高で低い国ほど安く旅行ができると考えられます。
日本はランキングの低下が顕著で、2000年では5位だったのが2020年には25位に低下しています。コロナ前までのインバウンド需要は日本の物価が安くなったのも要因の一つと言えます。
ただこれには比較をするにあたり問題点も指摘されていて、実際のビッグマックは重量や栄養価サイズが異なります。
また、指数と言っているものの、ある国における現在の為替レートと実効レートがどれくらいあるのか?と言う比較でのみ意味を持つため無単位である本来の指数とは異なります。
また、消費税も含まれてしまっているので、それを修正する必要も出てきます。
国によってはタイのようにビッグマックを高級品としているところもあり、国の比較ができない場合がありますし、マクドナルドが無い国は測定できません。現に金融危機でマクドナルドが撤退したアイスランドは測定不能になっています。
現在ではエコノミスト誌において別のスターバックス指数、コカコーラマップなど別の指標も用い比較検討しています。
このように数字を用いると問題点もありますがある程度、正確な比較ができます。
感覚に頼りがちな比較ではなくて数値として表記できれば今後の戦略に大きく役立つと思います。
数字の魅力は正確性です。
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