中1理科|質量パーセント濃度の求め方 水を加える問題も解説【定期テスト対策】 京の算数学#1578

京の算数学問題#1578

食塩12gを水108gにすべて溶かした食塩水の濃度と、さらに水80gを加えた後の濃度を求める問題。蒸発やこぼれはない。

食塩12gを水108gにすべて溶かしました。
(1) できた食塩水の質量パーセント濃度を求めなさい。
(2) さらに水80gを加えた後の質量パーセント濃度を求めなさい。
蒸発・こぼれ・食塩の出入りはないものとします。解答は記事の下部にあります。

算数学コラム

質量パーセント濃度は「溶質の質量÷溶液の質量×100」で求めます。

食塩水なら、食塩の質量を、食塩と水を合わせた食塩水全体の質量で割ります。

分母を水だけにしないことが大切です。

「公式は言えるけれど、問題になるとどの数で割るか迷う」という場合は、先に食塩・水・食塩水全体の3つに分けて数字を整理しましょう。

今回は基本の濃度から、水を加えて薄める問題までを同じ整理の仕方で練習します。

溶質・溶媒・溶液の違い

溶質は溶けている物質、溶媒は溶質を溶かしている液体、溶液は溶けた液体全体です。

食塩水では、溶質が食塩、溶媒が水、溶液が食塩水です。溶媒が水の溶液を水溶液といいます。

溶質の食塩12gと溶媒の水108gを合わせると、溶液である食塩水全体は120g。濃度の分母は溶液の質量。

食塩が見えなくなっても、溶けた食塩の質量がなくなるわけではありません。

食塩をすべて溶かし、蒸発やこぼれがなければ、食塩水の質量は「食塩の質量+水の質量」です。

容器の質量は含めません。

基本例題|食塩12gを水108gに溶かす

まず全体の質量を求めます。12+108=120g。

この120gが、溶液の重さ
つまり濃度の式の分母になります。

次に、12÷120×100=10%です。

「12÷108×100」とすると、食塩を水だけと比べた割合になってしまいます。

教室で式を確認する際も「今の分母は、何の質量?」と聞いてみましょう。

計算を直す前に、分母の意味を言葉で説明できるかを確かめるのがポイントです。

なぜ100を掛ける?割合を%で表すため

12÷120=0.1は、全体を1とした割合です。

%は全体を100とした表し方なので、0.1×100=10%となります。

「0.1%」と答えるのは、100を掛け忘れた状態です。

10%の食塩水は、食塩水100gあたりに食塩が10g含まれる、という意味です。

水100gに食塩10gを加えるという意味ではありません。

その場合は全体が110gになるため、濃度は10%より小さくなります。

水を加える問題|食塩はそのまま、全体が増える

最初の食塩水120gに、水80gを加えます。

食塩を足したり取り除いたりしていないので、食塩は12gのままです。

一方、食塩水全体は120+80=200gになります。

したがって、濃度は12÷200×100=6%です。

同じ12gの食塩が、より多くの水に広がるので、10%から6%へ薄くなります。

水を加える前は食塩12g、水108g、食塩水120g。水80gを加えた後は食塩12g、水188g、食塩水200gで、濃度は6%。

水を加えたのに濃度が高くなったら、数の使い方を見直しましょう。

「何が変わり、何が変わらないか」を計算前に予想すると、答えの点検にも使えます。

「水100g」と「食塩水100g」を読み分ける

水100gに砂糖25gをすべて溶かすなら、砂糖水全体は125g。

濃度は25÷125×100=20%です。

一方、「砂糖25gを含む砂糖水100g」なら、100gはすでに全体の質量です。

25÷100×100=25%。

ここでさらに25gを足して125gにしてはいけません。

数字だけでなく、その前後の「水」「食塩水」「砂糖水」に印を付けて読みましょう。

濃度から食塩の質量を求めるには?

食塩の質量は「食塩水の質量×濃度÷100」で求められます。

たとえば8%の食塩水150gなら、150×8÷100=12gです。

濃度8%を小数の0.08にして、150×0.08と計算しても同じです。

8%をそのまま8倍しないように注意しましょう。

この食塩水に含まれる水は150−12=138gです。

密度との違い|単位と分母を確認

質量パーセント濃度は「溶液全体の質量のうち、溶質の質量が占める割合」で、単位は%です。

密度は「単位体積あたりの質量」で、たとえばg/cm³で表します。

どちらも割り算を使いますが、比べている量が違います。

濃度の基本問題では質量どうしを比べ、密度では質量を体積で割ります。

食塩水の体積が100mLでも、質量が100gとは限りません。

質量パーセント濃度を求めるときに、mLをそのままgとして代入しないようにしましょう。

定期テストで防ぎたい3つのミス

分母を水だけにする:「食塩+水=食塩水全体」を先に1行書きます。分母に入れるのは、できた液体全体の質量です。

水を加えたら食塩も増えると思う:食塩を加えていなければ、食塩の質量は変わりません。前後の食塩・水・全体を表にすると確認できます。

半分に分けると濃度も半分になると思う:よく混ざった食塩水を半分に分けると、食塩も全体も半分になります。比は同じなので、濃度は変わりません。「水を加える」と「取り分ける」を区別しましょう。

ご家庭で復習するときは、「分母は何?」「水を足したとき、食塩は増えた?」の2つを聞いてみてください。

公式を何度も書く前に、数字と物質の対応を説明する練習をすると、読み違いの場所を見つけやすくなります。

よくある質問

質量パーセント濃度の公式は?

溶質の質量÷溶液の質量×100です。食塩水なら、食塩の質量を食塩水全体の質量で割ります。

なぜ分母は水ではないのですか?

質量パーセント濃度は、できた溶液全体に対する溶質の割合だからです。全体には水だけでなく、溶けた食塩なども含まれます。

水を加えると、何が変わりますか?

蒸発・こぼれ・溶質の出入りがなければ、溶質の質量は変わらず、水と溶液全体の質量が増えます。そのため濃度は低くなります。

食塩水を半分にすると濃度も半分になりますか?

十分によく混ざった食塩水なら、濃度は変わりません。食塩と食塩水全体の質量が同じ割合で減るからです。

まとめ|食塩・水・全体の3つに分けて考える

濃度は「溶質÷溶液×100」。まず全体の質量を決め、水を加える問題では溶質の質量が変わらないことを確認します。答えが出たら、水を足したのに濃くなっていないか、%の付け忘れがないかを点検しましょう。

定期テスト直前対策|質量パーセント濃度 一問一答PDF

用語、分母の選び方、濃度から食塩の質量を求める計算、水を加える問題を8問にまとめました。1ページ目が問題、2ページ目が解答です。計算前に「食塩」「水」「全体」を余白に書いて使ってみてください。

中1理科|質量パーセント濃度 一問一答8問(PDF)をダウンロード
※A4・全2ページ(問題/解答・確認ポイント)。

京の算数学 解答#1578

食塩12gと水108gで全体120g。12÷120×100=10%。さらに水80gを加えると全体200g、12÷200×100=6%。

(1) 食塩水は12+108=120gなので、12÷120×100=10%です。

(2) 食塩は12gのまま、全体は120+80=200gになるため、12÷200×100=6%です。

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