植物にも「眠る時間」があるって本当?|小学生の理科で学ぶ植物のふしぎ 京の算数学#1085

京の算数学問題#1085

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算数学コラム

こんにちは!京都市中京区のアイデア数理塾、塾長の油谷拓哉(ゆたに たくや)です!

みなさんは、夜に花が閉じたり、葉っぱがとじたりする植物を見たことがありますか?
まるで「ねむっている」ように見えるこの動き、実は植物にも“眠る時間”があることを表しているのです。

今回は、小学生理科でも学べる「植物のねむり」について、わかりやすくお話ししていきます!


植物も生きているから「休む時間」がある!

植物は動かないように見えますが、ちゃんと生きていて、呼吸もしています。
そして、生きていくためには「活動する時間」と「休む時間」が必要なんです。

この「活動と休みのリズム」のことを「概日リズム(がいじつリズム)」といいます。

人間の体内時計のように、植物にも時間を感じるしくみがあるのです。

どうして植物は「ねむる」の?

植物がねむるような動きをする理由は、いくつかあります。

光がなくなると、活動がストップする

植物は光(ひかり)を使って「光合成(こうごうせい)」というはたらきをします。
昼のあいだは太陽の光でエネルギーを作りますが、夜になると光がなくなるので、活動もお休みになります。

夜だから、夜になると葉っぱをとじたり、花をしぼめたりする植物があるんです。

水分やエネルギーのムダづかいをふせぐ

植物は、水や栄養を根から吸い上げて葉っぱや花に送ります。
でも、夜の間に花を開いたままにしておくと、水分がムダに出ていってしまうことも。

そこで、葉っぱや花をとじて、水分のムダづかいをふせぐ工夫をしているのです。

敵(てき)から身を守るため

夜は虫や動物などの活動が少なくなる時間。
一部の植物は花をとじてニオイを出さないようにしたり、葉っぱを丸めたりして、外敵に見つかりにくくする工夫をしています。

植物なりに“安全な夜”をすごすために、ちゃんと準備しているんですね!


「ねむる植物」にはどんな種類がある?

実際に夜になると動きが変わる植物をいくつか紹介します。

オジギソウ(おじぎ草)

手でさわると葉っぱがとじることで有名な植物ですが、夜になると何もさわらなくても自分で葉っぱをとじます。
昼と夜を感じとって、自動的にリズムを変えているんです。

アサガオ(朝顔)

朝に花が開いて、昼すぎにはしぼむ花。
これは「眠る」というより、朝だけ咲いて種を作るためにエネルギーを集中させるという性質からきています。

ネムノキ(合歓の木)

夜になると、葉っぱを閉じて“ねむっているように”見えることから「ネムノキ」と呼ばれています。


植物の「眠り」はどうやって決まるの?

植物は、光の量(ひかりの時間)や温度を感じ取って、
「今は昼かな?夜かな?」というのを判断して、自分で葉っぱや花の動きを変えています。

なんと、部屋の中で電気をずっとつけていると、植物は「ずっと昼間だ」と勘ちがいして、眠らなくなってしまうことも!

植物にも「生活リズム」があるんですね!

まとめ|植物の“ねむり”は自然のリズム

  • 植物も昼と夜を感じて、動きを変えている
  • 光がなくなると活動をおさえて“休む”
  • 水分を守ったり、敵から身を守るためのしくみ
  • ネムノキやオジギソウなどが代表例

おわりに|植物の生活リズムを観察してみよう!

「植物もねむる」という話を知ると、いつも見ている花や葉っぱにも新しい発見がありそうですね。

お家の植物や公園の花が、夜になるとどんなふうに変化するか、じっくり観察してみましょう!

以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました。

理科好き・自然好き、あつまれ〜!

京の算数学 解答#1085

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