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京の算数学問題#1022

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「模試を受けているもののなかなか点数が上がらずもどかしい」
「定期テストでは点数が上がっているのに模試は上がらない」
頑張っているのに結果が出てこないとなかなかやる気も上がらずに勉強が苦痛になってしまうこともあるかもしれません。
今回は、そんな「模試で点数が上がらない」「成績が伸びない」と感じている中学生・高校生や保護者の方に向けて、模試の特徴や具体的な対策方法をお届けします。
模試の意味を考えよう!
模試はこれまでの定着度と活用ができているか?を見るためのものです。
つまり、模試は全国の中で自分は今どれぐらいのレベルにいるのか?を知るためのものであり、当然簡単に点数を取れるものではないのです。
ですので重要なのは点数よりも偏差値です。
また、模試には「全国模試」「塾内模試」「業者模試」などの種類があり、それぞれの目的やレベルによって出題傾向や難易度が異なります。
どの模試を受けているかによっても必要な対策は変わってきます。
模試と定期テストは何が違う?
模試と定期テストの最大の違いはテストの目的にあります。
定期テストは授業で習った問題の定着度を見るためのものですが、模試の場合これまでの知識が定着し“活用できているか?”つまり応用力を問われています。
そうなれば当然出題範囲も異なりますし、学校によっては進度も異なるために結果的に「習っていない範囲が出た!」なんてこともあり得ます。
また、定期テストは学校の中で作成されるのに対し模試は全国の受験生と比較をされるわけですから当然基準が全国平均になります。
私も経験があるのですが、いくらクラストップを取った事がある教科でも模試を受けてみれば全国平均だったなんてこともありえるのです。
模試では、いわゆる“初見問題”に対応する力も重要になります。
特に国語や数学では見慣れない文章や思考力を問う設問が出ることも多く、定着した知識だけでは太刀打ちできないことも。
初めて見る問題でも「落ち着いて読解し、何を聞かれているのかを把握する力」が求められるのです。
ですので定期テストと模試は全くの別物であると考えるべきです。
なぜ模試で点数が上がらないのか?
模試は応用力が試されていると先ほどお伝えしましたが、当然定期テストに比べて難しいと感じる問題は多くありますし、試験時間もタイトです。
ですので学校レベルの問題の理解度が高くないと解くことは難しいのです。
問題を見て何を問われているのか?が推測できないと模試の点数はなかなか上がってきません。
また、時間配分や本番の雰囲気に慣れていないことも点数が上がらない原因の1つであると言う事ができます。
それも踏まえて模試を繰り返し解く事で力をつけていく必要があります。
模試は停滞期がある
模試はダイエットと同じように停滞期があります。
今まで順調に伸びていったのに突如として成績の伸びがストップをする時期です。
これは何が原因かと言うと、そろそろ次のステップに進まないと今までの勉強のやり方を変えないといけないという意味になります。
これまでは単純に勉強量が増えたから伸びていた成績もこれからは考える力や本当の意味で理解をする量と同じぐらい“質“が大事になってきます。
人に教えられるぐらいの理解度があって初めて理解できたと言う事を忘れてはいけません。
成績が伸びない時期に焦って問題集を次々変えてしまったり、解けない問題ばかりに手を出してしまうのは逆効果です。
大切なのは“理解があいまいな部分”を丁寧に見直すこと。
模試で間違えた問題は宝の山。解きっぱなしにせず、必ず「なぜ間違えたのか」を分析して、できるようになるまで繰り返しましょう。
模試で点数を上げるための方法
模試はまずなんといっても基礎が大切です。
取れる問題をきちんと取る事が点数アップのコツです。
ここは丁寧にかつスピーディーに解く事が望ましいので教科書レベルの問題は一通り答えを見ずに正解できるように今一度チェックが必要です。
また、応用力は模試の過去問を解いたり、応用問題集を解く事が望ましいですが、解く際に解説を読み理解した気になって終わってはいけません。
理想は解説を閉じた状態で解き方の流れが口頭で説明できるようにする事です。次第に応用力が身についてきます。
模試の過去問は「一度解いたら終わり」にしてはいけません。
同じ問題を3回以上解き直すことで、出題傾向への理解が深まります。
1回目:普通に解く → 2回目:解説を読んだ後に再度解く → 3回目:時間を置いて“自力で”正解できるか確認。
この3ステップで模試の定着度はぐんと上がります。
次にペース配分ですが2分考えてわからなければ次の問題へ行くといった割り切りが大切です。
模試を受ける前にマイルールとして決めておきましょう。
試験本番の「もうちょっと粘ったらわかりそう!」は幻想です。
まとめ
模試の判定はあくまで参考です。
A判定でも落ちる人はいますし、E判定でも受かる人は受かります。
あくまで今の状態を知るためのツールであることを忘れてはいけません。
模試はいい教材です。
実力も測れるし、本番に向けての対策問題集としての利用もできます。
うまく活用して志望校合格を目指しましょう!
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#1022
