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京の算数学問題#1021

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で算数・理科専門の「アイデア数理塾」を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「計算はできるのに、文章題になると急に苦手になる…」
そんなお悩みを持つお子さん、多くいらっしゃいます。
今日は、「なぜ算数の文章題が苦手になるのか?」という理由を探りながら、文章題が得意になるための具体的な勉強法をお伝えします!
◆ なぜ文章題が苦手になるの?
文章題が苦手な理由としてよく挙げられるのが「読解力不足」ですが、実はそれだけではありません。
算数の文章題には数字が持つ“意味”の違いを読み取る力が必要です。
たとえば同じ「3」という数字でも、
- 3個(個数)
- 3倍(関係性)
- 3円(お金)
と、文脈によってまったく違う意味を持ちます。
つまり、算数の文章題は「数字を言葉として読み解く力」が必要なのです。
また、「とりあえず足し算・引き算すれば正解する」ような問題に慣れていた子は、文章題に入ったときにつまずきやすい傾向にあります。
文章題克服の3つのコツ
① 文章題をイラストにして“見える化”しよう!
算数が苦手なお子さんほど、文章だけでイメージするのが難しいものです。
そこでおすすめなのが、文章題を図や絵にすること!
たとえば、
赤のテープは8cm、青のテープは赤の3倍。青のテープは何cm?
という問題であれば、色鉛筆などを使って、
- 赤のテープ:8cmの線を描く
- 青のテープ:同じ長さの線を3つ並べて描く
こうすることで、「どちらが長い?」「どれだけ違う?」という関係性が視覚的にわかりやすくなります。
図が描けるようになると、文章も自然と理解しやすくなっていきます。
② 文節を区切って「何が言いたいか」をつかもう!
文章題の中には、主語と述語の関係がわかりにくいものもあります。
さきほどの例であれば、
(赤のテープは8cm)で、(青のテープは赤の3倍)である。
このように文節を意識して読むと、何が主語で、どんな関係性があるのかがわかりやすくなります。
特に以下のポイントを意識しましょう:
- 「何がどれくらいあるのか?」
- 「何と何が比べられているのか?」
- 「最後に何を聞かれているのか?」
これだけで文章の“構造”がつかみやすくなります。
③ とにかく「途中式」を書いて考えるクセをつけよう!
文章題で多いのが、いきなり答えだけを書こうとして間違えるケース。
実際には、答えにたどりつくまでに2〜3段階の式が必要な場合がほとんどです。
そこでおすすめなのが、
- 解く途中の計算式をすべて書く
- その式が「何を求めているか?」をメモする
という方法。
例えば、
- 赤のテープ:8cm
- 青のテープ=8 × 3 → 青の長さを求めている
このように段階ごとに整理して書くことで、「どの式が何を意味しているのか」が明確になり、ミスも減ります。
その他のサポートアイデア
- 音読:声に出して読むことで、意味をつかみやすくなるお子さんも多いです。
- 問題数は少なめでOK:最初からたくさんやらせず、1問をじっくり考える方が効果的です。
まとめ:文章題は“慣れ”がすべて!
文章題は、最初は誰でも難しいもの。でも、正しいステップとサポート方法を続ければ、必ず克服できます。
- イラストにする
- 文節を区切って読む
- 丁寧に途中式を書く
この3つを意識して、文章題を「考える楽しさ」が感じられるようにサポートしていきましょう!
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好き、あつまれ〜!
京の算数学 解答#1021
