京の算数学問題#937
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「本当にやる気があるの!?」
毎日子どもと接していると、そう感じることってありますよね。
私も面談では、「本人にやる気が感じられない」というご相談を多く受けています。今日は、私が実践している子どものやる気を見極めるポイントや、やる気を引き出す方法についてお伝えしたいと思います。
子どもにやる気がないと感じる理由
「僕○○高校に行くわ!」
「よし、頑張れ!」
…1時間勉強。
「えっ!?もう終わり?全然やる気ないやん!」
こんなやりとり、どこかで経験したことがありませんか?
私たちは、自分自身の価値観で物事を判断しがちです。それは、大人でも子どもでも同じです。
特に受験勉強に関しては、私たち大人はすでに経験していますが、子どもにとっては初体験です。そのため、どうしても大人の目線で「これだけやるべき」という基準を作ってしまいます。
その基準から外れた行動を見てしまうと、「やる気がない」と判断してしまうのです。
しかし、実際には子どもなりの基準で動いていることがほとんど。ここを理解することが重要です。
人の気持ちは理解できない?!
よく保護者の方から、「油谷先生、なんでそんなに子どもの気持ちがわかるんですか?」と聞かれることがあります。
ですが、私自身、100%子どもの気持ちが理解できているとは思っていません。むしろ、人の気持ちは完全には理解できないものだと考えています。
理解ができないからこそ、コミュニケーションをとりますし、会話を重ねます。そして、子どもが考えていることを知ろうと努力します。
わからないからこそ理解を示そうとする。その姿勢こそが、子どもたちの信頼を得る大きな鍵になるのではないでしょうか。
間違ったときは素直に謝る。相手の話をしっかり聞く。この基本的な姿勢が、実は子どもとの関係構築においてとても重要なんです。
やる気は「行動」を見ればわかる!
当塾に通う生徒の中には、初めは全く宿題をやらなかった子が、自ら勉強するようになり、成績を伸ばすケースが多くあります。
その秘訣は、子どもがやる気を見せた瞬間を見逃さず、タイミングよく褒めることです。特に、やる気を判断するためには「行動」に注目することが大切です。
例えば、受験したい学校を子どもが口にしたとします。そのとき、私は次のようにします:
- 比較的ハードルの低い課題を出す。
- 次のタイミングで、その課題がどれだけ進んでいるかを確認する。
その際、以下のような反応を見極めます:
- きちんと取り組んでいる場合:やる気があると判断します。間違えていても、努力が見えるなら大いに褒めます。
- 少ししかやっていない場合:それでも「やろうとしている」と捉えます。この段階では、本人を励ましながら次の課題を設定します。
- 全く手をつけていない場合:この場合は、やる気がない可能性も考えられます。ただし、すぐに決めつけるのではなく、なぜ手をつけられなかったのかを丁寧に聞き取ります。
やる気がないと見える背景には、以下のような理由が隠れていることがあります:
- 初めて挑戦することへの不安
- 言い出した手前、引くに引けないプレッシャー
- 具体的な行動計画が立てられない
このような場合は、まず子どもの話をしっかり聞き、問題を共有することが重要です。
褒めることの効果
子どものやる気を引き出すためには、褒めるタイミングが鍵を握ります。ここで大切なのは、「結果」ではなく「過程」を褒めることです。
たとえば、1問でも問題に取り組んだら、「やったじゃん!次はこれもできるといいね」と前向きな声かけをします。この小さな成功体験の積み重ねが、子どもの自信とやる気を育てます。
やる気を引き出す環境づくり
結局、私たち大人ができることは、子どもがやる気を出しやすい「環境づくり」です。
「本人なりに」という部分をどれだけ許容できるかがポイントです。もちろん、甘やかすわけではありません。叱るときは全力で叱ります。ただし、「自分で考え、自分で行動する」ための仕掛けやサポートを提供することが重要です。
たとえば:
- 勉強の優先順位を一緒に考える
- 自分のペースで取り組める課題を設定する
- 成果を見える形でフィードバックする
これらの取り組みを通じて、子どもたちは自然と勉強する習慣を身につけていきます。
最後に
子どものやる気を引き出すのは簡単ではありません。
しかし、やる気があるかないかは、子ども自身の行動にしっかり表れます。それを見逃さず、適切にサポートすることで、子どもは大きく成長していきます。
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!ぜひ一緒に楽しく学びましょう!