数学コラムの目次
京の算数学問題#1514

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算数学コラム
得意科目ばかり勉強する子を、止めるべきなのか。
結論から言うと、得意科目を勉強すること自体は止めなくて大丈夫です。
得意科目があることは、とても大切です。
勉強への自信にもなりますし、「自分はこれならできる」という感覚は、学習を続ける支えになります。
ただし、得意科目ばかりに時間を使い、苦手科目をほとんど触らない状態が続くと、定期テストや受験では困ることがあります。
特に中学生の場合、
- 数学は得意だけれど英語を避けている
- 英語は好きだけれど数学のワークが進まない
- 社会ばかり暗記して、理科の計算問題を後回しにする
- 得意科目で勉強時間を稼いで、苦手科目をやった気になっていない
- テスト前に苦手科目だけ残ってしまう
ということが起こりやすくなります。
大切なのは、得意科目を取り上げることではなく、得意科目に逃げていないかを見ることです。
このバランスを作ることが、成績を安定させるうえで大切です。
この記事は、次のようなお子さまの保護者の方に向けて書いています。
- 中学生で、得意科目ばかり勉強している
- 苦手科目になると急に手が止まる
- テスト前なのに、好きな教科のワークばかり進めている
- 勉強時間は長いのに、点数にばらつきがある
- 数学・英語など積み上げ教科の苦手を後回しにしている
- 高校受験に向けて教科バランスが心配
- 京都市中京区・烏丸御池周辺で、中学生の学習塾を探している
得意科目があることは悪いことではありません。
ただ、得意科目だけで勉強全体を支えようとすると、どこかで限界が来ることがあります。
得意科目ばかり勉強する子は、怠けているわけではありません
得意科目ばかり勉強している子を見ると、保護者の方は心配になります。
「苦手から逃げているのでは?」
「好きな教科だけやっているのでは?」
「本当にテスト勉強になっているの?」
「このままで受験は大丈夫?」
そう感じるのは自然です。
ただ、得意科目ばかり勉強する子を、すぐに怠けていると決めつける必要はありません。
得意科目を選ぶ背景には、次のような理由があります。
| 見える行動 | 背景にあること |
|---|---|
| 得意科目ばかり進める | 解けるので安心できる |
| 苦手科目を後回しにする | 何から始めればよいか分からない |
| 好きな教科のワークだけ進む | 勉強した実感を得やすい |
| 苦手科目になると機嫌が悪くなる | 間違えるのが嫌、できない自分を見たくない |
| テスト前に偏った勉強になる | 教科ごとの優先順位を決められていない |
得意科目ばかり勉強する子は、勉強していないわけではありません。
むしろ、勉強しているからこそ、保護者目線で言えば余計に気づきにくいことがあります。
問題は、勉強時間はあるのに、必要な教科に時間が届いていないことです。
得意科目ばかり勉強する子に起きている3つのこと
1.「できる教科」で安心感を得ている
得意科目は、子どもにとって安心できる場所です。
問題が解ける。
丸がつく。
ワークが進む。
点数も取りやすい。
先生や保護者にも褒められやすい。
こうした経験があると、子どもは自然と得意科目を選びます。
これは悪いことではありません。
勉強に自信がない子にとって、得意科目は学習を続ける支えになります。
ただし、得意科目だけを続けていると、苦手科目に向き合う機会が減ってしまいます。
例えばよくある例としては、、
数学が得意な子が、テスト前に数学の問題集を何度も解いている。
計算も速い。
応用問題も解ける。
本人も楽しそうに取り組む。
でも、英語の単語練習や文法ワークはほとんど進んでいない。
この場合、数学を頑張っていることは事実です。
ただ、テスト全体で見れば、英語の失点が大きくなりやすい状態です。
2.苦手科目の「最初の一歩」が分からない
苦手科目を避ける子は、やる気がないのではなく、始め方が分からないことがあります。
たとえば数学が苦手な子は、
- どの単元から戻ればよいか分からない
- ワークを開いても最初の問題で止まる
- 解説を読んでも分からない
- 途中式の書き方が分からない
- 間違えた問題をどう直せばよいか分からない
という状態になりやすいです。
英語が苦手な子なら、
- 単語を覚えられていない
- 文法のルールがあいまい
- 並べ替え問題で手が止まる
- 長文になると読む前に嫌になる
- 何を復習すればよいか分からない
ということがあります。
この状態で、「苦手科目もやりなさい」と言っても、子ども目線で言えば動きにくいです。
必要なのは、気合いではなく、最初の一歩を小さくすることです。
3.勉強時間で安心してしまっている
得意科目ばかり勉強する子は、勉強時間そのものは長いことがあります。
机に向かっている。
ワークも進めている。
ノートも開いている。
問題も解いている。
そのため、本人も保護者も「勉強している」という安心感を持ちやすくなります。
しかし、定期テストや受験では、勉強時間だけでなく教科バランスが大切です。
たとえば、3時間勉強していても、そのうち2時間半が得意科目なら、苦手科目の点数は変わりにくいです。
見たいのは時間ではなく配分
「何時間勉強したか」だけでなく、
- どの教科に何分使ったか
- 苦手科目に触れたか
- 間違えた問題を直したか
- テストで点を落としそうなところを見たか
を確認する必要があります。
もっと言えばどれだけ理解できているか?です。
テストにおいては得意科目の難易度が特に高いパターンも想定しつつ対策が必要です。
得意科目ばかり勉強していても大丈夫なケース
得意科目ばかり勉強しているように見えても、すぐに心配しなくてよい場合もあります。
たとえば、次のようなケースです。
- 苦手科目にも最低限触れている
- テスト範囲全体の計画がある
- 得意科目をさらに伸ばす明確な目的がある
- 受験で得意科目を武器にする必要がある
- 苦手科目を完全に放置しているわけではない
- 得意科目を勉強した後、短時間でも苦手科目に取り組めている
得意科目を伸ばすことは大切です。
すべての教科を同じように得意にする必要はありません。
ただし、苦手科目がまったく進んでいない場合は、早めに見直した方がよいです。
止めた方がよいケース
一方で、次のような場合は注意が必要です。
- テスト前でも苦手科目を開かない
- 得意科目のワークだけ何周もしている
- 苦手科目は提出物を埋めるだけになっている
- 苦手科目の点数が下がり続けている
- 「得意科目でカバーすればいい」と思っている
- 数学や英語の苦手を放置している
- 高校受験が近いのに教科バランスを見ていない
この場合、得意科目を勉強すること自体を止めるというより、勉強時間の一部を苦手科目に移す必要があります。
原因別の対策
原因1 苦手科目を何から始めればよいか分からない場合
- 苦手科目を単元に分ける
- 最初の1問だけ決める
- ワークを1ページではなく3問だけにする
- 解けない問題に印をつける
- 質問する問題を作る
苦手科目は、最初の一歩を小さくすることが大切です。
「英語をやりなさい」では負担が大きすぎます。
「英単語を5個だけ確認しよう」
「数学の間違えた問題を1問だけ解こう」くらいから始める方が動きやすくなります。
原因2 得意科目で勉強した気になっている場合
- 教科ごとの勉強時間を書く
- テスト範囲表に進み具合をチェックする
- 得意科目と苦手科目をセットにする
- 勉強後に「何ができるようになったか」を確認する
- 苦手科目をゼロにしない
得意科目で自信を保つことは大切です。
ただし、得意科目だけで勉強時間を埋めないようにします。
原因3 苦手科目で間違えるのが嫌な場合
- 最初から完璧を求めない
- 間違えた問題は1問だけ直す
- バツを責めない
- できている部分も見る
- 質問してよい問題として残す
苦手科目を避ける子の中には、間違えることが嫌な子もいます。
この場合、苦手科目に長時間取り組ませるより、短時間で成功体験を作ることが大切です。
原因4 テスト勉強の優先順位が分からない場合
- テスト範囲表を見る
- 提出物の残りを確認する
- 点数を落としそうな単元を1つ選ぶ
- 得意科目は仕上げ、苦手科目は基本問題を優先する
- 1週間単位で教科バランスを見る
テスト前は、好きな教科から進めるだけでは足りません。
どの教科で点を落としそうかを見て、時間を配分する必要があります。
原因5 受験を得意科目だけで乗り切ろうとしている場合
- 志望校に必要な教科を確認する
- 内申点への影響を見る
- 苦手教科の最低ラインを決める
- 得意科目は武器として伸ばす
- 苦手科目は失点を減らす意識で取り組む
高校受験では、得意科目があることは強みです。
ただし、苦手科目で大きく失点すると、得意科目の点数を活かしきれないことがあります。
受験では、得意を伸ばすことと、苦手で崩れないことの両方が大切です。
得意科目を活かしながら苦手科目に向かう方法
得意科目ばかり勉強する子には、得意科目を取り上げるより、得意科目をうまく使う方がよいことがあります。
1. 得意科目を「ごほうび」にする
先に苦手科目を10分だけやる。
そのあと得意科目をやる。
この順番にすると、苦手科目にも触れやすくなります。
2. 得意科目と苦手科目をセットにする
たとえば、
- 数学30分+英語10分
- 社会20分+数学の解き直し1問
- 英語単語10分+理科計算1問
のように、セットにします。
苦手科目を長くやる必要はありません。
まずはゼロにしないことが大切です。
3. 苦手科目の目標を小さくする
「数学を得意にする」
では大きすぎます。
まずは、
- 方程式の基本問題を3問解く
- 英単語を5個覚える
- 理科の計算問題を1問だけ解く
- ワークの間違えた問題を1つ直す
くらいで十分です。
得意科目を伸ばすことが必要な時期もあります
得意科目ばかり勉強することに注意は必要ですが、得意科目を伸ばすこと自体は大切です。
特に、
- 受験で得意科目を武器にしたい
- 志望校の入試でその教科の配点が大きい
- 得意科目が本人の自信になっている
- 将来の進路や興味につながっている
- 苦手科目にも最低限触れている
場合は、得意科目をしっかり伸ばしてよいです。
ただし、得意科目を伸ばすことと、苦手科目を放置することは違います。
目指したいのは、得意科目を武器にしながら、苦手科目で大きく崩れない状態です。
塾の先生として見ていること
塾で「得意科目ばかり勉強している」という相談を受けたとき、私はまずその得意科目を否定しません。
見るのは、
- 得意科目が本当に得点源になっているか
- 苦手科目をどれくらい避けているか
- テスト範囲全体を見られているか
- 提出物の進み具合に偏りがないか
- 数学や英語の積み上げ教科を放置していないか
- 苦手科目の最初の一歩が見えているか
- 受験や内申点を考えたときに教科バランスが取れているか
です。
得意科目は、その子の強みです。
でも、定期テストや高校受験では、強みだけでなく弱点の管理も必要になります。
特に数学や英語は、後回しにすると戻るのに時間がかかる教科です。
アイデア数理塾が大切にしていること
アイデア数理塾では、得意科目を無理に止めるのではなく、その子の強みとして見ます。
そのうえで、
- 苦手科目をどこまで戻ればよいか
- どの単元で止まっているか
- テスト前に何を優先すべきか
- 学校ワークをどう進めるか
- 間違い直しをどう入れるか
- 得意科目と苦手科目の時間配分をどう作るか
を一緒に考えます。
京都市中京区・烏丸御池周辺で、中学生の定期テスト対策や高校受験に不安がある方は、勉強時間だけでなく、教科ごとの中身を見てみることが大切です。
得意科目があることは、子どもの大切な力です。
その力を残しながら、苦手科目にも少しずつ向かえるようにすることが、成績の安定につながります。
まとめ 得意科目は止めずに、苦手科目をゼロにしない
得意科目ばかり勉強する子を、すぐに止める必要はありません。
得意科目があることは、大きな強みです。
勉強への自信にもなります。
ただし、得意科目ばかりで苦手科目をほとんどやらない状態が続くと、定期テストや高校受験では困ることがあります。
得意科目ばかり勉強する子には、
- できる教科で安心感を得ている
- 苦手科目の始め方が分からない
- 勉強時間で安心している
- 間違えるのが嫌で避けている
- テスト勉強の優先順位が見えていない
ということが起きている場合があります。
大切なのは、得意科目を取り上げることではありません。
得意科目を残しながら、苦手科目にも少し触れること。
好きな勉強を続けながら、必要な勉強から逃げすぎないこと。
まずは、苦手科目を10分だけ。
間違えた問題を1問だけ。
英単語を5個だけ。
数学の解き直しを1問だけ。
その小さな一歩が、教科バランスを整えるきっかけになります。
京の算数学 解答#1514





