数学コラムの目次
京の算数学問題#1455

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算数学コラム
「小2まではそれほど困っていなかったのに、小3になって急に算数が難しくなった」
「宿題に時間がかかるようになった」
「計算はできているのに文章題ができない」
小学3年生は、算数の内容が大きく広がる学年です。
小1・小2では、たし算・ひき算・かけ算など、比較的目に見えやすい内容が中心でした。
ところが小3では、わり算や分数、単位、図形など、考え方を理解しないと解きにくい単元が増えてきます。
そのため、小3で初めて算数の難しさを感じる子は少なくありません。
小3で算数が難しくなる理由
①計算の種類が増える
小3では、かけ算に続いてわり算を学びます。
これまでのように、ただ数を足したり引いたりするだけではなく、
- 同じ数ずつ分ける
- いくつ分あるか考える
- あまりをどう扱うか考える
といった新しい考え方が必要になります。
特に、割り算は掛け算の応用ですので÷と書いてあるのに九九を使わないといけないことで混乱するお子さんは多いです。
計算方法を覚えるだけでなく、式の意味まで理解することが求められます。
②文章題が複雑になる
小3の文章題では、問題文を読んで、
- たし算
- ひき算
- かけ算
- わり算
のどれを使うか判断する必要があります。
数字を見つけて計算するだけでは解けません。
「何を求める問題なのか」
「どの数量とどの数量が関係しているのか」
を読み取る力が必要になります。
③単位が増える
小3では、長さ・重さ・時間など、さまざまな単位を学びます。
たとえば、
- mm、cm、m、km
- g、kg
- 秒、分、時間
などです。
単位ごとの関係を理解し、必要に応じて変換しなければなりません。
計算は合っていても、単位を間違えて点を落とすこともあります。
④目に見えにくい数が出てくる
分数は、整数とは少し違う数の見方です。
「1を同じ大きさに分ける」
「全体のうち、いくつ分かを表す」
という考え方が必要になります。
数字だけを見て覚えようとすると分かりにくく、図や具体物を使って考えることが大切です。
⑤これまでの理解の差が表れやすい
小3の内容は、小1・小2で学んだことの上に積み上がっています。
たとえば、わり算を理解するには、
- たし算・ひき算
- かけ算
- 九九
- 数のまとまり
が必要です。
小3でつまずいているように見えても、実は前の学年の内容があいまいなこともあります。
小3でつまずきやすい単元
①わり算
小3で大きなつまずきになりやすいのが、わり算です。
たとえば、
「12個のお菓子を3人で同じ数ずつ分ける」
「12個のお菓子は、3個ずつ何人に分けられる」
この2つはどちらも12÷3ですが、意味は少し違います。
わり算は、
- 等しく分ける
- いくつ分あるか考える
という2つの見方を理解する必要があります。
家庭でできること
お菓子や積み木などを実際に分けながら考えると、わり算の意味が伝わりやすくなります。
②あまりのあるわり算
あまりのあるわり算では、答えだけでなく、あまりの意味を考える必要があります。
たとえば、「14人が4人ずつベンチに座ると、ベンチはいくつ必要?」
14÷4=3あまり2ですが、ベンチは3つでは足りません。もう1つ必要なので、答えは4つです。
計算結果をそのまま答えにするのではなく、問題の場面に合わせて考えなければなりません。
③大きな数
小3では、万の位までの大きな数を扱います。
- 10が何個集まると100になるか
- 100が何個集まると1000になるか
- どの数字が何の位にあるか
といった位取りの理解が必要です。
数字を読むことはできても、数の大きさを正しく捉えられていない場合があります。
④分数
分数では、
- 分母
- 分子
- 全体を同じ大きさに分ける
- 1より小さい数を表す
という新しい考え方を学びます。
「数字が下と上にある」という形だけを覚えると、意味が分かりにくくなります。
折り紙やピザの絵などを使って、全体と部分の関係を見ることが大切です。
⑤時刻と時間
時刻と時間は、よく混同されます。
- 時刻:何時何分か
- 時間:どれくらいの長さか
たとえば、午後2時から午後3時30分までの時間は1時間30分です。
時計は60分で1時間になるため、通常の10進法とは違う感覚が必要になります。
⑥長さ・重さ・単位の変換
単位の変換では、
- 1m=100cm
- 1km=1000m
- 1kg=1000g
などを使います。
ただ暗記するだけでなく、どちらの単位の方が大きいかを理解していないと、かけるのか割るのか分からなくなります。
⑦文章題
文章題が苦手な場合、計算力だけが原因とは限りません。
よくあるつまずきは、
- 何を聞かれているか分からない
- 数字を全部使おうとする
- 式を決める言葉だけで判断する
- 問題文を最後まで読まない
- 場面をイメージできない
ことです。
問題文を短く区切ったり、図や絵にしたりすると、数量の関係が見えやすくなります。
⑧円や三角形などの図形
小3では、円・球・三角形などの図形も学びます。
図形では、
- 辺
- 頂点
- 半径
- 直径
- 中心
など、新しい言葉が増えます。
言葉の意味があいまいだと、問題文の内容も分かりにくくなります。
実際に図を描いたり、コンパスを使ったりしながら確認すると理解しやすくなります。
小3の算数で見逃したくないサイン
次のような様子があれば、どこでつまずいているか一度確認してみましょう。
- 九九を考えながら答えている
- わり算になると手が止まる
- 宿題に以前より時間がかかる
- 文章題を空欄にする
- 単位をよく間違える
- 分数の大きさが分からない
- 答えは合っているが説明できない
- 算数の話になると不機嫌になる
- 「分からない」より「面倒」と言うことが増えた
「やる気がない」と決めつけず、理解が追いついていない可能性も考えることが大切です。
家庭でできるサポート
前の学年に戻って確認する
小3の問題が難しいときは、小2の内容に戻っても構いません。
たとえば、
- わり算が苦手なら九九
- 筆算が苦手ならくり上がり・くり下がり
- 分数が苦手なら数の大きさ
- 文章題が苦手なら短い問題
から確認します。
戻ることは遅れることではなく、土台を整えることです。
また全てを網羅しようとしないことも大切です。
単元を捨てる勇気を持つことが復習のコツです。
具体物や図を使う
小3では、数字だけで理解しにくい内容が増えます。
おはじき、折り紙、時計、定規、コップなど、実物を使って考えると分かりやすくなります。
特にわり算や分数、単位は、目で見て動かす経験が理解につながります。
一度に長くやりすぎない
苦手な算数を長時間続けると、内容よりも疲れが残ってしまいます。
まずは、
- 計算5問
- 文章題1問
- 10分だけ
- 間違えた問題を1問だけ直す
など、小さく取り組む方が続けやすくなります。
すぐに答えを教えない
子どもが止まったときは、答えを教える前に、
「何を求める問題かな?」
「どこまで分かった?」
「図にしてみようか」
「九九のどれが使えそう?」
と声をかけてみます。
答えではなく、考える入口を渡すことが大切です。
間違いを責めない
間違いは、どこが分かっていないかを知る手がかりです。
「また間違えたの?」ではなく、
「どこで考え方が変わったかな」
「ここまでは合っているね」
「もう一度一緒に見てみよう」
と声をかけると、考え直しやすくなります。
小3で塾を考えるのは早い?
小3で塾を考えることは、必ずしも早いわけではありません。
実際に等学習塾にも小学3年生から入塾され先取り学習をされていたり、苦手な2年生の単元を復習して土台を整える生徒が両方います。
特に、
- 前の学年から苦手が続いている
- 家庭で教えると親子でぶつかる
- 宿題にかなり時間がかかる
- 分からないまま進んでいる
- 算数への苦手意識が強くなっている
場合は、早めに学び方を整える選択肢もあります。
一方で、家庭で短時間の復習を続けることで改善するケースもあります。
大切なのは、点数だけで判断せず、どこで止まっているかを見ることです。
京都・中京区で小3の算数に不安がある方へ
アイデア数理塾では、小3の現在の単元だけでなく、その前の理解も確認しながら学習を進めています。
わり算が苦手なら九九や数のまとまりまで戻る。
文章題で止まるなら、式を教える前に場面を図で整理する。
このように、一人ひとりのつまずきに合わせて、必要な順番で学び直すことを大切にしています。
小3は、算数への苦手意識が固まる前に土台を整えやすい時期です。
まとめ 小3は算数の考え方が広がる学年
小3で算数が難しくなるのは、
- わり算が始まる
- 文章題が複雑になる
- 単位が増える
- 分数など新しい数が出てくる
- 小1・小2の理解差が表れる
からです。
特につまずきやすいのは、わり算、あまり、分数、単位、時刻と時間、文章題、図形です。
できないことを責めるより、
どこでつまづいているのかを見つけ、必要なら前に戻ることが、小3の算数を乗り越える近道になります。
京の算数学 解答#1455





