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京の算数学問題#1254

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算数学コラム
受験前になると、
保護者の方からこんな相談をよく受けます。
「ここにきて伸びる子と、焦るだけの子の違いって何ですか?」
「うちの子は大丈夫でしょうか…?」
実は、直前期の伸びは勉強量の差ではありません。
この時期は、誰だって必死にやる。
そうじゃなくて、
“習慣の差” がそのまま点数になる時期なんです。
今日は、塾で100人以上の受験生を見てわかった
伸びる子と伸びない子の決定的な違いをお伝えします。
① 伸びる子は“やることを減らす”
伸びない子は“不安で増やす”
直前期ほどやってはいけないのが広く勉強することです。
伸びない子ほど、
不安からこんな行動をしがちです
- 新しい問題集を開く
- 苦手単元を全部やり直す
- 重たい問題に手を出す
でも本番間近では逆効果。
一方、伸びる子は、
- やることを“3つだけ”に絞る
- 間違えた問題だけ見直す
- いつもの勉強を淡々と続ける
直前期は“引き算の勉強”ができる子が強いんです。
② 伸びる子は“ミスのパターン”を知っている
伸びない子は“解き直しだけ”している
直前期の伸びは、
ミスのつぶし方で決まります。
伸びない子の特徴は
- 間違えた問題をただ解き直す
- 赤で直して満足してしまう
- なぜミスしたかを考えない
これでは同じミスを本番でも繰り返します。
直前でも伸びる子は、
- どのミスが多いか把握している
- “ケアレスミスの原因”を言語化できる
- 自分の弱点だけを繰り返す
つまり、「ミスを分析してつぶす習慣」 があるんです。
③ 直前で伸びる子は“本番シミュレーション”をする
伸びない子は“勉強だけ”してしまう
直前期になるほど大切なのは、
知識よりも本番を想定した練習です。
伸びない子は
机で黙々と勉強するだけで終わる。
伸びる子がやっているのはこれ
- 解く順番を決めている
- 時間配分を毎回チェックしている
- 難問を飛ばす判断ができる
- 見直しルールが確立している
本番に近い状態で練習できる子は“当日の事故”が減ります。
④ 伸びる子は“睡眠を削らない”
伸びない子は“追い込みで夜更かしする”
これは本当に大きな差です。
直前期に点数が落ちる子の原因で
圧倒的に多いのが睡眠不足。
- 計算ミスが増える
- 集中力が落ちる
- スピードが下がる
- 読み間違いが増える
睡眠不足は、勉強の成果を20〜30%吹き飛ばします。
伸びる子は
- 勉強は夜に引きずらない
- 寝る前に軽い確認だけ
- 翌朝に回す習慣がある
直前期こそ、睡眠が最強の勉強です。
⑤ 伸びる子は“親子で穏やか”
伸びない子は“家がピリピリしがち”
実はこれ、隠れた最重要ポイント。
子どもは
親の表情・声のトーン・生活の雰囲気の影響を
受験直前にものすごく受けます。
伸びない子の家は、
・焦り
・怒り
・プレッシャー
が空気に出てしまいがち。
一方、伸びる子の家庭は
- 普段どおり
- 小さな笑いや会話がある
- 失敗を責めない
- 静かに応援している
家庭環境が整うと、子どもは落ち着いて勉強し、本番でも“いつもの力”が出せます。
ただこの点は仕方がない部分もあります。
当然受験は一発勝負、近づいてくれば家庭内外ともにピリピリムードはある程度は仕方ないことです。
ここでのダメな環境とは、メンタルが潰れてしまうぐらいのプレッシャーという意味です。
⑥ 伸びる子は“自己効力感”がある
伸びない子は“不安でいっぱい”
自己効力感とは、
「自分はやればできる」
という感覚のこと。
直前期にもっとも差が出るのはここです。
伸びない子ほど
「ダメかもしれない」が大きくなり、勉強の質が落ちる。
伸びる子は
- 小さな達成を積み重ねている
- “できる問題”を最初に解く
- 自分の伸びを自覚している
自信があると、“点の取り方”が自然にうまくなります。
直前の伸びは“才能”ではなく“習慣”が作る
直前期は、勉強量を増やしても伸びません。
伸びる子がやっているのは
特別なことではなく、
当たり前の習慣を当たり前にできているだけ。
- やることを絞る
- ミスを潰す
- 本番を想定する
- 生活リズムを整える
- 穏やかな家庭で過ごす
- 自信の種を増やす
この6つがあるだけで、本番の点数は安定します。
そして何より
ここまで来た受験生はみんな本当にがんばっています。
伸びる子の習慣は、“今からでも間に合う”ものばかりです。
京都市中京区・アイデア数理塾では
直前期の受験生に対して、
「伸びる習慣」を一緒につくる指導を行っています。
- 優先度の決め方
- ミスの分析
- 時間配分の練習
- 勉強量より質の調整
- メンタルのケア
直前の1〜2週間で、子どもはまだまだ伸びます。
京の算数学 解答#1254




