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京の算数学問題#1168

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で算数・数学専門の「アイデア数理塾」を運営しております、油谷拓哉です。
小学校2年生になると、算数で大きな壁となるのが 「九九」 です。
一度覚えてしまえば一生使える便利な知識ですが、ここでつまずくと算数全般への苦手意識につながりやすいのも事実です。
今回は「九九でつまずく子の特徴」と「家庭でできるサポート法」を解説します。
なぜ九九が難しいのか?
九九は「暗記」が中心ですが、ただの丸暗記ではなく「数の仕組み」を理解していないと定着しにくい学習です。
- 量のイメージが弱い
「3×4は12」と覚えていても、「3が4つ分で12」という意味が理解できていない。 - リズムで覚えただけ
「さんしじゅうに」と唱えられても、数字をバラすと答えが出てこない。 - 計算スピードに焦ってしまう
テストで「早く言わなきゃ」と思い、慌てて間違える。
九九は単なる暗記ではなく、「繰り返し」「意味づけ」「安心感」の3つが定着のカギになります。
九九でつまずく子の特徴
- かけ算の意味がわかっていない
たとえば「2×3=6」を「2を3回足す」と理解していないと、後の学習にも響きます。 - 4の段や6の段でつまずく
2や5の段は覚えやすいですが、4や6は飛ばしにくく、ミスが増えます。 - 逆(かけ算の交換法則)が弱い
「3×7」と「7×3」は同じとわかっていない。 - 復習不足
一度覚えても、毎日少しずつ繰り返さないと忘れやすい。
家庭でできるサポートのコツ
1. まずは「数の意味」をイメージで
積み木やブロックを使い、「2が3つある=6」と具体物で見せると理解が深まります。
2. 覚えやすい段からスタート
- 2の段、5の段、9の段はリズムが取りやすい
- 3や4、6や7は後からじっくり練習
「全部を一気に覚える」のではなく、「今日は2の段だけ」など小さく区切ることが大切です。
3. 歌やリズムを活用
九九ソングやリズム読みは暗記に効果的。テンポよく繰り返すことで自然に覚えられます。
4. 逆からの練習
「6は2×3と3×2のどちらでもできる」と教えると、掛け算の理解が深まり、割り算にもつながります。
5. 短時間×毎日が効果的
九九は一気に長時間やると疲れてしまい、逆効果。
1日5分×毎日の積み重ねで定着します。
九九を克服すると算数が楽しくなる
九九が身についていると、3年生以降の「割り算」「分数」「小数」などがスムーズに学べます。
逆に九九が曖昧だと、いつまでも計算に時間がかかり、文章題や応用問題でつまずきやすくなります。
「覚えられない」と焦る前に、家庭での声かけや学習環境を工夫してあげましょう。
「今日はここまで頑張ったね」と小さな達成感を積み重ねることで、九九は必ず定着します。
まとめ
- 九九は単なる暗記ではなく「数の仕組み」を理解してこそ定着する
- 2・5・9の段から始めて、徐々に広げるのが効果的
- 1日5分の積み重ねで「覚えた!」という達成感を育てる
九九をマスターできれば、算数がもっと楽しくなります。
焦らずじっくりサポートしていきましょう!
京の算数学 解答#1168
