【意外と知らない!?】「運動神経が良い子ども」ってどんな子? 京の算数学#1040

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算数学コラム

みなさんこんにちは!
京都市中京区で塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。

「運動神経が良いね!」
お子さんにそう声をかけたことがある親御さんも多いのではないでしょうか?

たとえば――
・足が速い
・ボール投げが上手
・運動全般にそつがない

こうした子を見て「運動神経が良い」と感じること、よくありますよね。

でも実は、この「運動神経が良い」という表現、本来は少しズレた使い方なんです。

今回は、よく言われる“運動神経が良い子ども”の本当の姿について、詳しく解説します。


「運動神経が良い」という表現、実は間違い?

「運動神経が良い」は日常的によく使われる言葉ですが、実は正確な意味ではありません

運動神経とは、筋肉に動きを伝える“神経”そのもののこと。

それが良い・悪いというよりも、実際に評価すべきは
「運動能力が高いかどうか」なんです。

つまり、「運動神経が良いね!」というのは、
「運動能力が高いね!」という言い換えがより正確な表現です。

では、運動能力が高い子どもにはどんな特徴があるのでしょうか?


運動能力が高い子どもの特徴

1. バランス感覚に優れている

運動能力が高い子どもは、まずバランスを取る力が非常に高いです。

・片足立ちでフラつかない
・段差の上でも安定して歩ける
・スケートボードやサーフィンなどにもすぐ順応できる

こうした動きは、すべてバランス感覚に関わります。
バランス能力が高い子は、転びにくく、ケガもしにくいというメリットもあります。


2. 協調運動能力が高い

協調運動とは、目・手・足・身体全体をスムーズに連動させる力のことです。

・ボールを目で追いながらキャッチできる
・リズムよく縄跳びを跳べる
・動きの中で自然にタイミングが合う

このような協調性が高いと、複雑な運動を習得するスピードも早くなります。
いわゆる「動きが柔らかい」「身のこなしが滑らか」と言われる子は、まさにこのタイプです。


3. 反応が速い(反射神経)

運動能力が高い子は、反応速度が速い=判断と動作が素早いという特徴もあります。

・ボールが飛んできた瞬間にサッと動ける
・相手のフェイントに素早く反応できる
・先生の「よーい、ドン!」に瞬時に走り出す

この「素早さ」は、生まれつきの部分もありますが、日々の遊びや運動経験によってさらに伸ばすことができます。


4. 集中力と挑戦する意欲がある

実は、運動能力の高さにはメンタルの強さも関わってきます。

・新しいことにチャレンジするのが好き
・できないことにも粘り強く取り組める
・集中力を切らさずに練習できる

こうした内面の力があることで、運動能力はどんどん伸びていきます。

「楽しいからやる → 続けられる → 上達する」
この良い循環ができているのも、大きな特徴です。


親ができるサポートとは?

お子さんが「運動が好き!」と感じているなら、それは大きなチャンスです。

親としては、次のようなサポートを心がけましょう。

  • 失敗しても否定しない:「惜しかったね、次はこうしてみよう!」
  • いろんな運動を経験させる:球技、陸上、ダンス…どれもOK!
  • 運動に集中できる時間と場所を用意する:外遊びも大切な練習です

子どもにとって大切なのは、「できるようになる喜び」と「頑張った過程を認められる経験」です。


まとめ

「運動神経が良い」は、正しくは「運動能力が高い」という言い方になります。

そして、運動能力の高さは――
・バランス感覚
・協調運動能力
・反応速度
・集中力と意欲

といった、さまざまな力の組み合わせによって生まれるものです。

特別な才能ではなく、日々の運動経験や遊び、そして周囲のサポートによって伸びていく力なのです。

子どもたちが「楽しい!」と思いながら運動に取り組めるよう、あたたかく応援していきましょう。

以上!
京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!

算数好きあつまれ〜!

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