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京の算数学問題#1028

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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「学校と塾の先生の教え方が違ってわからない…」
こんなお悩みを聞くことがあります。
実は、数学が苦手になる原因の一つに「解き方へのこだわり」があります。
今回はこの“こだわり”がどのように学習の妨げになるのか、そしてその解決方法についてお話しします。
解き方のこだわりが数学苦手の原因に?
数学が苦手な子どもが、必ずしも論理的思考や計算力が弱いとは限りません。
むしろ、
- 考え方はしっかりしている
- 計算も早い
というタイプでも、なぜか成績が伸び悩むことがあります。
その要因のひとつが「自分のやり方に強いこだわりを持ってしまっている」こと。
つまり、やり方の違いに混乱し、それを受け入れられなくなってしまっているのです。
このとき重要なのは、「人の話を聞かない」のではなく、「人の話を聞けない状態になっている」と理解することです。
学校と塾のやり方の違いが混乱を招く
学校の教え方
- 教科書に準拠した内容
- 基礎的な理論や理由に重点を置く
塾の教え方
- 得点に直結するテクニックを重視
- スピード重視の独自の解法も多い
この違いを受け入れられないお子さんは、「自己流のやり方」を生み出して自分を守ろうとします。これは一種の“自己防衛”なのです。
対応策:まずは学校のやり方に合わせる
特に「解き方に強いこだわり」があるお子さんの場合、まずは学校の教え方に合わせるのがオススメです。
なぜなら、
- 学校の授業についていけなくなると、日常的なストレスが増える
- 塾のやり方だけを信じてしまうと、学校の先生との摩擦が生まれる
という事態になりやすいからです。
対応のコツ
- 予習は教科書の解き方に合わせる
- 復習では「学校でどう習ったか?」を丁寧に聞く
- その解き方をまずは再現してみる
徐々に“こだわり”を緩めていく方法
とはいえ、ずっとこだわりが強いままだと、将来的に柔軟な対応ができずに苦労してしまうこともあります。
そのためにも、以下のように段階的にアプローチするのが効果的です。
ステップ1:同意を得てチャレンジ
「この解き方、ちょっとやってみない?」と提案してみましょう。無理強いはNGです。本人の同意が大前提です。
ステップ2:成功体験を積ませる
実際に「別のやり方の方が簡単だった!」と実感できれば、「あれ?こっちのほうが楽だ」と気づきが生まれます。
ステップ3:少しずつ幅を広げていく
1つずつ、無理なく、できた喜びを積み重ねることで、自然とこだわりが緩まっていきます。
まとめ
こだわりが強い子どもに対しては、無理に変えさせようとせず、「受け入れながら、少しずつ広げていく」姿勢が大切です。
- まずは学校のやり方に合わせる
- 本人の同意を得て新しい方法に挑戦する
- 成功体験を通して「楽に解ける」を実感する
こだわりの強さは、見方を変えれば“探究心”の裏返しです。その良さを活かしながら、より柔軟な思考へと導いていきましょう!
以上、京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#1028
