京の算数学問題#943
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
以前のブログでは、小学生におすすめの勉強法や効率的な学習方法をご紹介しましたが、今回は少し志向を変えて、「やってはいけない勉強法」についてお話しします。
長年の教育業界で多くの成功例や失敗例を見てきた中で、「これをやっていると本当に成績が急降下する」という行動がいくつか存在します。
「これ、自分にも当てはまるかも…」と思ったら、すぐに見直してみましょう!子どもの成績だけでなく、モチベーションや学習態度にも大きく影響を与えます。
大切なのは子どもへの関わり方です。
1. 「なんでできないんだ!」と叱責する
勉強に限らず、どんな分野でも得意・不得意はあります。特に小学生の場合、大人から見ると「一生懸命やっていないように見える」ことがあっても、本人にとっては一生懸命取り組んでいる場合があります。
そんなときに、「なんでできないんだ!」と叱責したり呆れたりすると、子どもは勉強に対してモチベーションを失ってしまいます。
ポイント
- 勉強のモチベーションは継続力に直結します。
- 「できるようになりたい」という気持ちを引き出す声掛けを心がけましょう。
たとえば、「どこが難しいと感じるの?」と具体的に困っているポイントを聞いてあげるだけで、子どもは安心感を得られます。
2. ひたすら教材を買い与える
「これなら解けるはず」「もっと難しい問題にもチャレンジさせたい」と思い、良かれと思ってたくさんの教材を買い与えることは、一見プラスに見えますが、実は大きな落とし穴があります。
- 教材の量が多すぎると、子どもがやる気をなくす
- 「解くこと」が目的になり、内容の理解が疎かになる
ポイント
- 少量でも、子どものレベルに合った教材を選びましょう。
- 問題集を終わらせることが目的ではなく、理解することが目的であることを意識してください。
3. ご褒美で釣る
「勉強したらゲームを買ってあげる!」というように、ご褒美で子どもを勉強させることは、一時的には効果があるかもしれません。しかし、長期的に見ると逆効果になることが多いです。
ご褒美をもらうことが目的化し、勉強そのものに対する意欲が失われてしまいます。さらに、次第にご褒美のハードルが上がり、「褒められるだけでは満足できない」状態になることも。
ポイント
- 勉強を頑張ったときは、**「すごいね!よく頑張ったね!」**とシンプルな声掛けで十分です。
- 子どもにとっては親の一言が一番のご褒美になります。
4. 他人と比較する
「クラスの○○くんはできるのに、なんであなたはできないの?」
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)はもっと早くできたよ!」
こうした他人との比較は、子どものやる気を大きく削いでしまいます。
子どもは、他人と比較されることで自己肯定感を失いやすくなります。勉強に対する意欲も薄れ、「どうせ自分はダメなんだ」と自信をなくしてしまうのです。
ポイント
- 比較対象は他人ではなく、過去の自分にしましょう。
- 昨日よりも「ここができるようになった!」という成功体験を積み重ねることで、子どもの自信を育てます。
5. 子どもの気持ちを否定する
面談やカウンセリングの際、親御さんが「この子は○○が苦手なんです」「本当にできないんです」とおっしゃる場面を目にすることがあります。
こうした発言は、知らず知らずのうちに子どもの自己肯定感を傷つけてしまうことがあります。子どもが「自分はダメだ」と思い込んでしまうのです。
ポイント
- まずは子どもの意見を聞くことを大切にしてください。
- 子どもの発言を尊重し、「そう思っているんだね」と受け止めてあげましょう。
まとめ:やってはいけない勉強法を見直そう
子どもの勉強に対して、親がどのように関わるかは非常に重要です。
「なんでできないの!」と叱責したり、他人と比較するのではなく、子どもの努力を認めて、成功体験を積み重ねさせることがポイントです。
京都市中京区のアイデア数理塾では、子ども一人ひとりのペースに合わせた指導を行い、自信とやる気を引き出すお手伝いをしています。子どもの勉強についてお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください!
以上、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!