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京の算数学問題#803
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
2学期が始まり、生徒たちはいよいよ年度末に向けて勉強も本格的に難しくなっていく時期を迎えています。
特に慌ただしくすぎるこの時期は時には落ち着くことも大切です。
加えて気候も落ち着きますし、気温も過ごしやすい時期です。
今のうちにしっかりと復習と来季に向けての基礎作りをしていきましょう。
当塾でも来季に向けての基礎作りとして、生徒たちのために先取りの学習とトレーニングを行なっています。
そこで、今回は新学期に向けたトレーニングの一環として注目している「ワーキングメモリ」についてお話しします。
ワーキングメモリとは?
ワーキングメモリとは、一時的に情報を保持し、それを処理・活用するための脳の機能です。
例えば、スーパーで買い物をするときに「200円の商品を買った」「1000円を渡した」という情報を一時的に覚えながら、800円のお釣りを計算する。
この一瞬の記憶と処理がワーキングメモリの働きです。
このワーキングメモリの働きにより、効率よく情報を処理し、物事に対して素早く対応できるようになります。
新しい知識を習得するスピードも速くなり、学習においては特に重要な能力です。
ワーキングメモリと他の知能の関係
ワーキングメモリは、他の脳の機能とも密接に関係しています。特に、以下の2つの知能と強い関連性があります。
結晶性知能
経験や学習を通じて得た知識や言語力を指し、長期的な記憶に関わる能力です。
学校で習った知識や、日常生活で身につけた言葉などがこの領域に該当します。
流動性知能
新しい情報を瞬時に処理し、活用する能力です。
新しい環境に適応する力や、未知の問題に対処する能力に関連します。
この中でも、特に「流動性知能」は、新しい学年や学校、仕事場といった環境に適応する際に重要です。
目まぐるしく変化する環境においては多くの情報を一度に処理しなければならず、流動性知能が低いと、その情報処理が遅れたり、エネルギーを多く使いすぎてしまいます。
結果として、環境の変化に適応するのにストレスや疲労を感じることが多くなります。
ワーキングメモリを鍛えるとどうなる?
ワーキングメモリを鍛えることで、流動性知能が向上し、新しい環境に素早く適応できるようになります。
環境の変化に対するストレスや疲労感が軽減され、スムーズに日常生活を送れるようになるでしょう。
また、ワーキングメモリを強化することで、学習能力も高まり、特に学校の勉強や受験において大きな成果が期待できます。
特にマルチタスク能力が鍛えられると学習面以外にも様々な場面で役に立つようになります。
ワーキングメモリを鍛えるトレーニング方法
では、具体的にワーキングメモリをどのように鍛えれば良いのでしょうか?
ここでは、当塾で実践しているトレーニング方法をいくつか紹介します。
フラッシュ暗算
フラッシュ暗算は、瞬間的に表示される数字を記憶し、頭の中で計算するトレーニングです。数秒間だけ表示された数字を素早く覚えて計算することで、ワーキングメモリを鍛えることができます。これを繰り返し行うことで、記憶力と計算力の向上が期待できます。
文字を記憶し、単語を作る
高速で1文字ずつ表示される文字を順番に覚え、その文字を組み合わせて単語を作るというトレーニングも効果的です。短期間に与えられる情報を処理し、それをアウトプットする能力が向上します。
日常生活での簡単なトレーニング
日常生活でも、ワーキングメモリを鍛える簡単なトレーニングが可能です。例えば、道を歩きながら車のナンバープレートを覚えたり、青い車が何台通過したかを数えるといった工夫です。また、昨日あった出来事を時系列で振り返りながら話すことも、ワーキングメモリのトレーニングになります。こうした小さな努力が、後々大きな力を発揮するのです。
最後に
環境の変化にスムーズに適応するためにも、ワーキングメモリを鍛えることは非常に有効です。日常生活や勉強、スポーツなど、あらゆる場面でその効果を実感できるでしょう。新学期や新年度が始まる今こそ、このトレーニングに取り組んでみてはいかがでしょうか?
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!