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京の算数学問題#800
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
子どもの成長を促す褒め方3選
私自身、長年学習塾で多くの子どもたちと接してきました。その中で感じるのは、声かけ一つで子どもの反応や成長が大きく変わるということです。言葉の力は、私たちが想像する以上に強力です。そこで今回は、子どもの成長を引き出すための効果的な褒め方を3つのポイントに絞ってお伝えします。
1. 肯定的な表現を使う
まず、子どもに対して褒める際には、できるだけ肯定的な表現を使うことが重要です。否定形よりも肯定形で褒めることで、子どもの脳に素直にメッセージが届きやすくなります。例えば、「〜しなくてえらいね!」という表現は、無意識のうちに否定的なイメージを持たせる可能性があります。これに対して「〜できてえらいね!」という表現を心がけると、よりポジティブな印象を与えることができます。
例
「お漏らししなかったね!えらいね!」→「ちゃんとトイレでできたね!えらいね!」
「好き嫌いしなかったね!」→「全部食べられたね!」
このように、肯定的な表現を使うことで、子どもは自分が「できたこと」に意識を向け、自信を持つことができます。特に、初めて挑戦することや苦手なことに対して褒める際には、このポイントを意識することで、子どもにとっての成功体験がより深く印象に残ります。
2. 具体的に褒める
次に、褒める際には、できるだけ具体的に褒めることが大切です。単に「すごいね!」と言われても、何がすごいのかが明確でなければ、子どもは何を評価されたのか理解できません。大人が褒めたポイントと子どもが褒められたと感じるポイントがずれていると、誤解を生む可能性もあります。そのため、「○○できてすごいね!」と具体的に伝えることが重要です。
例
「宿題ができてすごいね!」→「算数の宿題もう終わったの?!すごいね!」
ここでは、何の宿題ができたのか、そしてそれがどれだけ早く終わったのかという具体的な部分を褒めています。これにより、子どもは自分の行動のどの部分が評価されているのかを正確に理解できます。また、具体的に褒めることで、次回も同じような行動を取ろうとする意欲が高まります。
さらに、褒める内容を具体的にすることで、子ども自身も自分の成長を実感しやすくなります。例えば、「字がきれいに書けたね!」や「計算が速くなったね!」といった具体的な褒め方は、子どもにとって達成感を感じやすいものです。結果として、次の挑戦への意欲も高まるでしょう。
3. 適切に叱ることも重要
最後に、褒めることだけでなく、時には適切に叱ることも重要です。褒めることが成長を促す一方で、叱ることはルールや規範を教える上で欠かせません。ただし、叱る際には何がダメだったのかを具体的に伝えることが大切です。抽象的に「ダメ!」と言うだけではなく、「○○したからダメなんだよ」と、行動と結果を結びつけて説明しましょう。
また、表情を使ってしっかりと叱ることも大切です。特に、小さな子どもは言葉だけでなく、表情やトーンから大人の気持ちを読み取ることが多いです。マスク社会において、子どもが表情を読み取る力が低下しているという指摘もあります。ですから、オーバーリアクションで感情を伝えることも時には必要です。
例
「走っちゃダメ!」→「廊下は危ないから、走ったらダメなんだよ!」
このように、叱る際には「何が危険で、なぜそれをしてはいけないのか」を具体的に伝えることで、子どもは納得しやすくなります。また、叱ることで逆に褒められた時の効果が増すという側面もあります。叱られることで自分の行動が正しくないと認識し、次に正しい行動を取った際に褒められることで、より強くその行動を繰り返そうとするのです。
まとめ
褒め方一つで、子どもの成長は大きく変わります。肯定的で具体的な褒め方を心がけ、適切なタイミングで叱ることも忘れないようにしましょう。これらのバランスをうまく取ることで、子どもたちは自信を持ち、健やかに成長していくことができるでしょう。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!