今日の数学問題#354
数学コラム
塾に通っている小学生から「1日ってなんで24時間なの?」と言う質問がありました。
僕たちは中学の理科の授業で天体を学ぶ時、同時に自転と公転について学びます。
そこで1時間あたりの星の動きなど数学的な知見を得る事になるのですが実はこの時間という概念はもっと前に生まれているのです。
今日は1日はなぜ24時間なのか?を簡単に解説していきたいと思います。
地球が1周まわることを1日とする
地球は反時計回りに1周しています。これを自転と言います。
そしてその周期はおおよそ一定ですので地球が1回転する時間を1日としようとするところからお話は始まります。
時計ができる前人が時計の代わりに利用していたのが星です。
地球が1回転した時を1日とするというのは星が同じ位置に戻ってくるまでの時間であるという意味です。
12という数字のパワー
時間の概念は至る所で発明されているのですが、その1つが月です。
月の満ち欠けを計測したところ約30日程度で一定の周期を繰り返すということがわかりました。
さらに、月の満ち欠けの周期を12回繰り返すと1年になります。
30日×12回=360日
これは月が地球の周りを1年間でほぼ12回転するということからきています。
ここにも12という数字が使われています。
ちなみに余談ですが現在の365日になる以前は数年に1度13月というのがあった時代もあったそうです^^;
1日はなぜ24時間なのか?
24=2×12です。12というのは古代の人にとって神秘的なものでした。
数字が神秘的だと崇められていたのは数学者達のエピソードを見ると事実だと証明してくれています。
なのでまず1日を12で分けるというところから始まりました。
そして昼と夜という2つの時間帯があるので12×2=24時間を1日としようとする考えが生まれたのです。
古代エジプト人の叡智は恐ろしい
実はこの時間の概念のベースは古代エジプトにあります。
古代エジプト人が思いついたとされる時間の考え方が今もまだ使われているなんてすごくロマンがありますよね^^
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