京の算数学問題#864
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
最近SNSを見ていても、「夢を持つこと」「目標を持つことが重要だ」と強調されることが多くあります。
また、子どもたちも学校の先生から「将来の目標や進路を考えよう」と指導される機会が増えています。
確かに目標設定は大切で、私自身も毎年目標を立て、それに向かって行動しています。
しかし、目標を持つことがプレッシャーとなったり、逆に逆効果になる場合もあります。
今日は「自分らしく生きる」(ウェルビーイング)を軸に、目標設定について考えてみたいと思います。
目標設定が重要だと言われる理由
目標設定の重要性を説明するために、地図を使った例を挙げてみましょう。
多くの方がGoogleマップを使ったことがあると思いますが、目的地を設定すると現在地からの道筋がいくつか提示されます。
目標設定も同じで、「どこに向かって進むのか」を明確にするために役立つのです。
例えば、「どんな自分になりたいか」「次のテストで何点を取りたいか」などの目標を設定すれば、現在の自分から目指す地点への道筋が見えやすくなります。
こうして具体的なゴールを設定することで、日々の行動が方向づけられるわけです。
目標がプレッシャーになる場合
目標設定がストレスとなるのは、主に以下の3つのケースが考えられます。
1. 未来を見通す力が育っていない
大人でも目標を立てるにはトレーニングが必要であり、子どもにとっては特に難易度が高いものです。簡単に思われがちですが、目標設定には経験やトレーニングが必要なのです。
2. 現在地を把握できていない
自分を客観的に見る力が必要ですが、子どもはまだ自己認識が未熟です。現在の自分の「できること」「できないこと」をありのままに認識するには、嫌な現実も受け入れる勇気が求められます。
3. ゴールを壮大なものと誤解している
目標を考えるときに「将来どんな仕事に就きたいか」など、子どもには漠然とした大きな夢を描きがちです。
しかし、こうした目標設定では具体的な行動に落とし込むのが難しく、かえって混乱を招くことがあります。
現実的な短期目標、たとえば「次のテストで5点上げる」「苦手な読書に挑戦する」など、イメージしやすいものから始めることが大切です。
幸福度が高まる条件
ウェルビーイングという言葉がありますが、これは幸福度が高く、心身ともに良好な状態を指します。
幸福度を高めるための目標設定には、いくつかのポイントがあります。
達成可能な目標を立てる
届きそうだけど少し手が届かない目標が理想です。例えば、現状の点数が20点であれば、次は30点を目指すのが適切でしょう。
無謀な目標ではなく、努力すれば叶う目標を設定することが大切です。
目標のレベルを調整する
目標が高すぎると感じたら、レベルを下げるのも一つの方法です。
最初は自分の力量がわからなくても、取り組む中で目標の難易度を調整することで、達成しやすくなります。
目標を別の目標に切り替える
目標は変えてはいけない、逃げるなという考え方もありますが、目標を見直すことは決して悪いことではありません。
たとえば、志望校に合格するために数学で70点を目指していたが、難しいと感じたので理科で85点を目指す方針に変更した、というのも一つの良い判断です。
目標設定は大事だが、その定義を見直そう
目標設定は確かに重要ですが、それがプレッシャーになると意味がありません。
むしろ、無理なくモチベーションが高まる目標設定を心がけるべきです。
あなたにとって目標とは何か?その定義は人それぞれです。
大きな夢や壮大な目標でなくても構いません。まずは「明日はもっと早起きする」「次のテストで5点上げる」といった小さな目標を持つことで、一歩ずつ前進していくことが大切です。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!