子どもの好奇心が低下!? 調査から見た日本の子ども達の現状 京の算数学#835

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算数学コラム

みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!

PIAAC(ピアック)という調査をご存じですか?

PIAACとは、国際成人力調査のことで、経済協力開発機構(OECD)が行っています。経済のグローバル化が進む中、先進国の国民が持つスキルの向上が、各国の経済成長に不可欠となっています。そのため、成人のスキルを測定するこの調査が重要視されています。第1回の調査は平成23年に行われました。

OECDは「PISA」という学力テストでも知られています。こちらは学校で行われるもので、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。(よくスウェーデンなどの国と比較されるアレですね笑)

さて、今回のPIAAC調査から、日本の知的好奇心に関する興味深いデータが浮かび上がりました。

日本人の知的好奇心の低さが明らかに

PIAACの設問には「新しいことを学ぶのが好きだ」という項目があり、これに対し「とてもよく当てはまる」または「よく当てはまる」と答えた日本人は、なんとわずか43%しかいませんでした。対して、アメリカでは81%もの人が同様の回答をしています。

本来、知的好奇心は年齢とともに低下するものとされています。

しかし、驚くことに、日本の20歳のデータはスウェーデンの65歳とほぼ同じだったのです。

この結果を見て「新しいことを学ぶ余裕がないのか?」それとも「意欲がないのか?」と感じるかもしれません。

実際に、私の教室でも生徒たちが「どうせ〜でしょ?」や「〜だからめんどくさい」といった発言をよく耳にします。

意義を見出せない学び

特に学校の理科実験では、教科書に結果が既に記載されているため、実験自体が「ただの確認作業」となり、知的好奇心がかき立てられることが少ないように思えます。

「これやる意味ある?受験に必要?」なんて言う生徒も少なくありません。

確かに、インターネットで多くの情報が簡単に手に入る時代ですが、それでも知的好奇心を刺激し、新しい発見を楽しむことの価値は変わらないはずです。

ここで、知的好奇心を持った人々がどのように科学に挑んできたか、興味深い例をご紹介します。

知的好奇心が生んだ奇妙な実験:魂の重さを測る

1907年、アメリカの医師ダンカン・マクドゥーガルは、人が死ぬ瞬間に体重がどのように変化するかを測定し、魂の重さを計ろうとしました。その結果、人間は死の際に数グラムから40グラムの「何か」を失うというデータが記録されました。

体内のガスや水分などを考慮に入れた結果、算出された値は4分の3オンス=約21グラムであるとしました。

彼はこれを魂の重さと結論づけました。

驚くべきことに、犬では同様の体重変化が見られなかったといいます。

マクドゥーガルの実験は科学的に信憑性がないとされていますが、この話は大きな影響を与え、2003年には『21グラム』という映画が作られました。

映画のタイトルは、彼の実験結果である「魂の重さ21グラム」に由来しています。

このように、知的好奇心がきっかけとなって行われた実験は、科学の世界に限らず、文化やエンターテインメントにも影響を与えることがあります。

自由研究に挑戦しよう

夏休みによく宿題として出される自由研究以外にも日頃から興味のあることを調べてみて、実験に挑戦してみるのも良いかもしれません。

YouTubeで実験を見て、インスピレーションを得るのも一つの方法です。

ぜひ、この機会に知的好奇心を刺激して、新しいことにチャレンジしてみてください!

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!

算数好きあつまれ〜!

京の算数学 解答#835

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