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京の算数学問題#805
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
今日は少し視点を変えて、「野球を数字で見る」というお話をします。野球といえばプレーがメインですが、実は数字からも面白いことがたくさん分かります。
野球ファンのお父さん・お母さんも、きっと気になる内容ではないでしょうか?子どもたちにもスポーツを通じて数字の魅力を感じてもらいたいですね。
OPSとDIPSって何?数字で見る選手のパフォーマンス
野球には「OPS(On Base Plus Slugging)」や「DIPS(Defense Independent Pitching Statistics)」という指標があります。どちらも選手の能力を数字で評価するために使われるものですが、これらの指標は実際どのように役立つのでしょうか?
OPS:選手の攻撃力を数字で評価!
まずはOPSから説明します。OPSは「出塁率」と「長打率」を足したものです。
この数字が高ければ高いほど、得点に貢献できる選手だと考えられます。
出塁率と長打率の計算式は以下の通りです。
出塁率=(ヒット数+フォアボール+デッドボール)÷(打数+フォアボール+デッドボール+犠打)
長打率=(単打×1+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4)÷打数
出塁率が高い選手は、よく出塁するのでチームに有利ですし、長打率が高い選手は遠くまで打球を飛ばすので、一気に得点を稼げます。この2つを合わせたOPSは、選手の攻撃力を総合的に評価できる重要なデータです。
数字で見る強い選手の基準とは?
では、OPSの数値は具体的にどのくらいが優秀なのでしょうか?
以下が、一般的なOPSの評価基準です。
.9000以上:ランクA(非常に優秀)
.8334~.8999:ランクB(優秀)
.7667~.8333:ランクC(平均より上)
.7000~.7666:ランクD(平均)
.6334~.6999:ランクE(平均より下)
.5667~.6333:ランクF(苦戦)
.5666以下:ランクG(苦戦している選手)
歴代で最も高いOPSを記録したのは、世界のホームラン王・王貞治選手で、なんと1.07999という驚異的な数値です。
現役選手では、ヤクルトの山田哲人選手がトップクラスの0.91617を誇っています。
DIPS:守備の影響を考えない投手評価
次に紹介するのが「DIPS」です。DIPSは、投手のパフォーマンスを守備の影響とは独立して評価するための考え方です。
通常、守備の上手さやフィールドの状況が投手の成績に影響することが多いため、純粋に投手自身の実力を評価したい場合に役立つデータです。
FIPで投手の真の実力を知ろう
DIPSの一つの指標として使われるのが「FIP(Fielding Independent Pitching)」です。FIPは以下の数式で計算されます。
FIP={13×被本塁打+3×(与四球+与死球―敬遠)―2×奪三振}÷投球回
この数値が低いほど、投手として優秀だとされます。
例えば、三振を多く奪う投手や、四球を少なく与える投手はFIPが低くなり、評価が高くなります。
ただし、FIPはあくまで参考指標であり、来シーズンも同じパフォーマンスが続くとは限りません。
野球を通じて学ぶ数字の楽しさ
野球をデータで見ると、数字がプレーの裏側にどれだけ大きな意味を持っているかがよく分かります。
野球好きな子どもたちがこうしたデータを学ぶことで、スポーツの面白さをより深く理解できるだけでなく、算数や数学にも興味を持つきっかけになります。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!