今日の数学問題#369
数学コラム
2008年にソフトバンクがiphoneを販売し始めてから今年で15年が経過しようとしています。2010年には4%だったスマホ普及率も2022年には94%という調査もあります。
僕は今31歳ですが小学生の頃はyoutubeもなく周囲の友達も携帯を持っていなくて当たり前の状況でしたが、教育のDX化で小学生からタブレットPCが配布される時代に突入しました。
そんな中私たちの時代よりは格段に情報も増え、調べ学習もやりやすくなっているはずが、「調べる」という作業ができない子ども達が増えている状況があるのです。
私は塾だけでなく小学校へ伺い授業をすることもあるのですが、そこでも同様に調べ学習に苦戦をする子ども達がたくさんいるのです。
今日は調べ学習がもたらす有効性をお話ししていきたいと思います。
情報が多い=良いこととは限らない
スマホの普及により手軽にどこでもネット検索ができるようになりました。
続いてSNSが発達し何もしなくても登録しているだけで多くの情報が入手できるようになりました。
ですが人は過多な状態になると逆に不安になるのです。
ましてやまだ上手にフィルタリングが出来ない子どもなら尚更です。
つまり多くの情報を得られる事が良いこととは限らないのです。
調べ学習の難易度が上がっている?!
多くの情報の中から必要な情報を集めるという行為はかなり難易度が高いです。
まず、最低限調べることに対しての知識が必要です。
調べるためには、ネット検索が必要です。
検索をするためには調べたいことに対する「単語」を知っていないといけません。
つまり前提として知識がないとほしい情報に辿り着かないのです。
さらに出てきた情報の信憑性もわかりません。得た情報元が人の書いたブログかもしれませんし、論文かもしれません。
ようやく辿りついた情報でも知らない単語があればその単語を調べる必要があります。
知らない情報を多く知れるということは裏返せば知らない情報が勝手に入ってくるという状況でもあるのです。
調べる=まとめる力
調べ学習というのはまとめる力であるとも言えます。
ほしい情報に対して検索をかけ閲覧したページを読解し必要な情報を切り取りまとめて落とし込んでいきます。
調べ学習をきちんと行えばまとめる力がついていき、応用力や知識もそれに伴って身につきます。
調べ学習というとすごく壮大なイメージがあると思いますが、例えば数学の解き方が分からなければ教科書を読んで定理を見直したり、インターネットで定理の名前を検索し動画解説を見たりというのも調べ学習です。
私も生徒の指導の時に特に中高生は問題集と答えをセットで渡しています。
7分考えて分からなければ答えの解説を読みもう一度解いてみることを徹底しています。
紙媒体こそ成績アップの近道
実はインターネットで検索するよりも公式集や紙の辞書、教科書等の紙媒体が成績アップには効果的なのです。
辞書を例にあげると探している時に別の単語が目に入る場合があります。
それにより語彙力が身についてきます。
教科書には定理の証明が書かれていますので、しっかりと読み込めばなぜこの定理が有効なのか?もわかります。
電子媒体も大事ですが、今の時代だからこそ紙媒体のテキストを私はお勧めしています。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!