今日の数学問題#331
数学コラム
勉強はやればやるほど伸びる?!
塾をやっているとさまざまな勉強法に出会います。
もちろん僕自身も勉強を重ね今に至るワケですが僕には僕の勉強法があります。
そんな中で良く生徒や保護者の方、学校の先生との話に出てくるのが、量の問題です。
量をやれば成績が伸びるのか?
これに関しては賛否ありますが実は僕は量はやった方がいい派の考えを持っています。
今日は勉強のやり方を量と質という2つの観点から考えていきたいと思います。
あなたのお子さんはどのタイプですか?
量を多くやることによるメリット
大学を除くと小学校〜高校までの間特に中学からは問題の難易度や量も多くなり、解釈の難しい問題も増えてきます。
基礎学力差が顕著になるのも中学生からです。
人の脳は自分にとって必要だと思う事ができれば定着するような仕組みになっています。
ですので量を繰り返し行い脳がこれは必要なんだと思う事で定着していきますので、覚えるためには量をこなさないといけません。
そして、量をこなす事ができれば持久力もついてきますので長時間の試験や授業にも耐える事ができるようになります。
入試では1日の間に複数科目を各50分など長期戦になりますので、どれだけ集中力を維持できるか?がポイントになります。
量を多くやることは受験には必須です。
質を重視するメリット
量を多くこなしている生徒が次にぶち当たる壁が質の問題です。
勉強はやればやるほど時間がなくなっていきます。
受験に使う科目は5教科ですのである程度効率よくしないと全てを網羅することはできませんし、高校に入れば尚更です。
ですので時間でのスケジュールや問題を飛ばしたり今の自分の現状から分析をした上での問題選定が必要になってきます。
それが質です。
また、目的が受験対策であれば受験の過去問から優先的に復習が必要な問題を選んだり、毎回の勉強にテーマをつけるなどして質を上げていけば、今までの勉強量でさらに効果の高い勉強効果を生み出す事ができます。
量か質かどちらを重視すべきか?
量の上に質があると言うのが私の考えです。
つまり量をこなさないままに質ばかりを求めていても余計にわからなくなるなど逆効果を生みます。
ただこの量というのは注意が必要で、客観的指標よりも本人が頑張れるギリギリのところが最適な量だと思います。
勉強は無理強いすればするほどできなくなる事がわかっています。
ですので自分が少し頑張ればできる範囲が最適量です。
繰り返していれば少し頑張ればできる範囲が増えていきますので結果的に多くの量をこなす事ができます。
その上で質なのです。
あとは、書いたり問題を解くだけが量ではありません。
赤シートで隠して声を出しながら読むことも量につながります。
勉強に触れる機会=量だと思ってください。
量を重視すべきお子様のタイプ
量を重視すべきお子様は、
これから勉強を始めようとするお子様です。
また、得意な科目しかやらないとか自分で制限をかけているタイプのお子様は量を意識しましょう。
好き嫌いも含めて自分が限られた時間の中でどれだけできるか?という量を考えていきましょう。
これが定着してくると勉強も進んでできるようになってきます。
質を重視すべきお子様のタイプ
量を十分積み上げたお子様や勉強の時間がないお子様。
完璧主義なお子様のタイプは質を重視しましょう。
これは量をやっていなくてもまず質から入りましょう。
量を十分積み上げたお子様は次のステップで質を意識します。
勉強時間をなかなか取れない場合は、量をこなすことを軸に据えると手の回らない科目が出てくる可能性が高いです特に数学英語を中心に、基礎固めなどしっかりと今の自分のテーマを持って取り組みましょう。
完璧主義なお子様は自分でコントロールする事がなかなか苦手です。
私もこのタイプで気がついたら数学ばかり8時間やっていたなんてこともありました^^;
ですので時間で区切るとか、次の目標を達成するために全ての問題を解くのではなく関連する問題のみ解くようにしましょう。
捨てるという行為が完璧主義を緩和させます。
このように量と質は量の上に質があるというイメージを持たれると良いと思います。
ただ重要なのは最適な量は本人の感覚が大事です。
第3者が強制をしてもあまりいいことはありません。
何を目的に勉強をするのか?
勉強が好きになるとまでは言いませんがある程度必要性を感じるためには自分で経験をするという事が大事です。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!