利用的アプローチで子どものやる気を伸ばす方法 今日の数学#198

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今日の数学コラム

子どもをやる気にさせるにはどうしたらいいだろうか?

確かにご褒美や報酬を与える事でやる気を持続させることもできるが塾で実践するには限界があるし、報酬にも限界がある。

今日は心理学の観点からイヤイヤ期の子どもがどうやってやる気を出させるか?について解説をしていきます。

心理療法科ミルトンエリクソンの逸話

ある時、エリクソンの元に男性が不眠症で困っていると相談がありました。

彼は寝ようと思っても寝ることができずに朝まで起きているとのこと。

また、息子と2人暮らしであり家事はお互いが好きな家事を分担して行っていると言う事です。

エリクソンは「あなたの嫌いな家事は何か?」と尋ねました。

彼は「床磨きが嫌いだ。息子が引き受けてくれるならそれ以外は全てやってもいい」と言います。

エリクソンは続けて「私の治療を受けると睡眠時間を8時間失いますがいいですか?」と聞くと彼は同意しました。

「就寝時間にボロ布とワックスを持ち、朝の7時まで床を磨きその後仕事へ行きなさい」

彼は言われた通りに毎日床を磨き、4日目にそのまま眠ってしまいました。

次にエリクソンは「就寝時間を15分過ぎて寝れないのなら寝ずに床磨きをしなさい」と言います。

その後彼の不眠症は治ってしまったそうです。

エリクソンは天才心理療法家として、有名でした。

今の心理学にも大きな影響を与える彼は暗示療法の天才でした。

この事例は彼が眠れない事と嫌いな事を利用し、無意識的に眠る事を選択させたと言う事例でした。

これを利用的アプローチ(ユーティライゼーション)と言います。

ラポール形成のイロハ

ラポールは心理学用語で信頼関係のことです。

信頼できない人の言うことってなかなか聞きづらいですよね。

エリクソンになると信頼できません!まで利用してしまうのですが、私たちにはそんな高等技術はありません。

お子様とのラポール形成は「子どもを主役にすること」です。

子どもを主人公に見立て、自分が前に出ない。話をしっかり聞く。リアクションをする。

結構これだけでしっかりとしたラポールが築けたりします。

子どもに利用的アプローチをどう活用するか?

利用的アプローチの基本は承認することです。

「いいね!」「なるほど!」「わかった!」

という返答から始めましょう。

肯定から入ることで子どもの信頼度が増します。

例えば

「宿題忘れた!」→「なるほど!そっか、何か忙しかった?」

と言うような感じです。

いきなりここでなんで忘れたの?と問いただしても効果はありません。

目的は宿題をやってもらうこと、そして、やることによる成績アップです。

なので宿題が出来れば言いので、一旦受け入れても問題はないんです。

いったん肯定するとそこから会話が生まれてきます。

会話が生まれればこっちのものしっかりと本音を聞き出すチャンスなんです。

利用的アプローチは「That’s Right!」が基本というお話しでした。

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!

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